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恋する話  作者: チーズ
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30/32

秘密

ClariSの「SECRET」をイメージして書きました!

ぜひ、聞きながら読んでいただけると嬉しいです

  私を見る瞳の奥に、彼はどんな感情を隠しているんだろう?


  好意? 敵意? それとも、感情なんてない?



  ねえ、お願いだから・・・


  その口から、「好きだ」と聞かせてよ--



  「でさ、もうほんと、---! あははは、」

  「お前、馬鹿だろ」


  クラスの女子と話して笑ってる彼を目で追いかけ始めたのはいつからだろうか。

  気づけば、視界にはいつも君がいたと思う。


  私の物でもなければ、彼氏でもない彼。

  そんな彼が私以外の女と話しているのを見ればイライラして、旨が締め付けられて涙がこぼれるのはなぜだろうか。

  この、邪で自分勝手な思いは君を苦しめるとわかっているから口に出さずにしまい込んだ。

  だけど--


  それでも消えないこの思いはどうすればいいですか?



  何度口を開いても零れるのは思い描いた「好き」ではなくて「また明日」

  こんな毎日を続けていても意味が無いなんて誰よりも知っている。理解してる。

  それなのに口にできない臆病な私を少しだけ待っていてくれませんか?

  彼の隣で満足しているこの気持ちに向き合ってちゃんと言葉にするから--だから--


  それまでは、君の隣にいさせて--



  「本田! 一緒に帰ろうぜ」


  今日も言えなかった思いを抱いて私は夕暮れの街を歩いた。

  私を「本田」と呼ぶ声に振り向けば、待ち望んだ君がいる。

  何度頭の中で君を呼んだだろう。

  何度、君を思い描いただろう。


  私を呼ぶ声

  顔をクシャクシャにして笑う顔


  すべてが私の中に溢れ出す。

  「好き」が溢れ出す。


  これ以上、君への想いが溜まれば溢れてしまう。

  「うん」その二文字さえも口にできない。

  何気ない仕草すらも好きだと思う。

  「好き」今しかチャンスは無いだろう。

  首をかしげて私を見てる君に届けるために口を開いた。


  「うん」


  私はなんて、臆病なんだろう。

  近づきたいと願うくせに、言葉をかけることすらもできなかった。

  目の前に引かれた線の向こうが谷になっているのかその先にわずかに差し込む光に続いているのか暗闇の中で考え続けてる

  怖がっている。


  暗がりの中は嫌だ


  たとえ、谷だったとしても光に近づく道は切り開けるはずなのに


  関係を壊したくない


  なんて都合のいいことを言って目をそらしてる。


  この道が終わる時、私の恋が終わってしまうかもしれない。

  だけど、私は・・・


  頭の中にぐるぐると回る思考。


  変わりたいのに怖い


  という、臆病な私の本音。

  道が終わる。

  私は--


  「・・・・・・あのね、」

  「ん?」

  「-っ! ・・・・・・また明日ね」

  「おう! また明日な」


  変わらない明日を選んだ。

  今更、涙がこぼれて後悔が押し寄せる。

  私に泣く資格なんかないのにね


  逃げた私はいつか変われるかな?

  ねえ、私の話を聞いて--


  私の、「秘密」を--



皆さんなら、「変わる」明日と、「変わらない」明日、どっちを選びますか?

傷ついてしまうかもしれないが、一歩踏み出して自分も相手との関係も変えることが出来る「変わる」明日。反対に、傷つかなくてずっと隣に入れるけれど、自分も相手との関係も踏み出せずに終わってしまう「変わらない」明日。

ボクは、変わらない明日派ですね。勇気が出なくて同じ場所をぐるぐる回ってるタイプです。そして、後悔する。

変わりたいな、なんて思いますよ

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