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恋する話  作者: チーズ
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2/32

恋

  「お似合いだよねーあのカップル」

  目の前で頬杖をついている友達が、私の視線の先にいるカップルを見る。

  「イケメン佐賀屋(さがや)くんと美少女の晴美(はるみ)さんだっけ? 学校中の噂じゃん」

  彼女はそう言って、私の顔を見る。

  「まだ、吹っ切れてないんじゃないの? 片思いさん?」

  その言葉に、持っていたシャーペンを落としてしまった。

  図星だ。

  まだ、私は佐賀屋のことが好きだ。

  でも、告白できずにいる。

  だって、彼女がいるのにわざわざ告白して振られに行かなくてもいいじゃない。

  そう言って、逃げ続けている。

  もう、私達は卒業するし進学先も佐賀屋とは別だ。だから、忘れられるだろうとは思うのに、頭から離れない。

  佐賀屋が笑顔を向けている場所には晴美さんがいる。

  私は、晴美さんになりたいなと思う。だけど

  きっと、私が晴美さんだったとしても佐賀屋が私に笑顔を向けてくれることは無い。

  あの笑顔は、私じゃない晴美さんに向けての笑顔だ。

  (諦めるしか、ないよ)

  頭の中にちらつく、佐賀屋の笑顔に蓋をして見ないようにする。


  大学に入った私。

  もちろん、佐賀屋はいない。

  なのに何で、佐賀屋を忘れられないの?

  大好き、大好き。でも、叶わないから忘れようとしている。

  それなのに、離れない彼の笑顔。

  ああ、きっとこれが恋ってやつなんだなと感じる。

  街を歩けば佐賀屋の、後ろ姿を探してる。

  あわよくば、隣に並んで歩きたい。

  手を繋ぎたい。

  口付けを交わしてみたい。

  だけど、それができるのは晴美さんで、私じゃない。

  だから・・・・・・

  今は無理でも、思い出にしよう。

  いつか、いつか、いつかきっと忘れられる。

  だから、今だけは、

  どうか好きでいさせてください・・・

今回は、「WITCH NUMBER 4」の「SAKURA」をイメージしました。

前回投稿したお話のイメージになっている曲と同じ音ゲーの歌なんですが、ほんとに最高!

もしよければ、聞きながら読んで頂きたいと思います。

あ、あと、毎日1話は更新していきたいと思います!_| ̄|○)) よろしくお願いします ((○| ̄|_

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