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恋する話  作者: チーズ
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かき氷

  かき氷


  ほんのり甘い


  恋の味


  「かき氷って何味が好き?」

  教室で小説を読んでいると隣の席に座る男子が声をかけてきた。

  私に聞いてる・・・んだよね?

  「ブルーハワイが好き」

  「クールなんだね」

  ブルーハワイが好きだとクールなの?

  ワケワカラン・・・

  「もう、帰った方がいいよ」

  「そうだね、また明日」

  そう言って、男子は颯爽と教室から出ていった。

  誰もいない静かな教室に、私が小説のページをめくる音がやけに響いて聞こえた。


  「なあ、何の小説読んでんの?」

  なんで貴方は私に構ってくるの? と私は問いかけたい!

  「歴史の本だよ」

  今日も、昨日のように放課後、隣の男子が私の元へやってくる。

  「やっぱ、クールだね」

  「なんで? じゃあ逆に、何味が好きなの?」

  ちょっと鬱陶しくなって質問すると、彼はうーんと唸る。

  そして、私の顔をちらっと見た。

  なんだ?

  「ブルーハワイ」

  何だ、同じ味なんじゃんと思う。

  すると、彼は「ほんとは」と小さな声で呟いた。

  「ほんとは?」

  「本当は、レモンが好き」

  「なんで嘘ついた!?」

  私の問いかけに、彼は顔を真っ赤にしてそらす。

  恥ずかしそうに腕で口元も隠す。

  そして、意を決したように息を吸い込み、真っ赤に染まる顔で私を見ずに


  「好きな人と同じ味だから」


  そう、言った。

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