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第五話:嵐の前の静けさ (The Silence Before the Storm)

最初の本当の戦いが終わった後、6部隊の部屋には完全な重苦しい空気が漂っているようだった。子供たちの士気はすっかり落ちていた。


レイは部屋の中央で両腕を広げてぼやいた。

— おいみんな! いつまでそんな葬式みたいな顔してるんだ? おいトマ! ここにディスコボットを2台くらい作ってくれよ。みんなの気分を戻して、少し遊ぼうぜ。


トマは机の下書きから顔を上げずにため息をついた。

— もちろん、すぐ作るよ……。でも設計図を描いて準備するのに、ちょうど二日かかる。


レイは不機嫌そうに鼻を鳴らした。

— ちぇっ、その頃にはジン先生が訓練で俺たちを噛み砕いて口の中までボロボロにしてるよ。


トマは肩をすくめた。

— じゃあ僕にはどうしようもないよ。


アカネは座っていた席から顔を上げ、鋭い目でレイを見た。

— レイ……今回のこと、あなたには少しも影響しなかったの? どうしてそんなに平気でいられるの?


レイは笑いながら気の抜けた返事をしようとしたが、突然止まった。顔からあの皮肉な表情が一瞬で消え、悲しく深い眼差しへ変わった。視線を床へ落とし、静かに話した。

— もちろん影響したさ……。低も、自分の全部のミスから目を背けずに後ろを振り返っていたら、二度と前を見ることができなくなる。前へ進みたいなら、俺がやるべき唯一のことは、ミスから学んで前へ向かって確かな一歩を踏み出せるようになることだ。ジン先生があそこで俺たちを怒った理由は完全に正しかった。だから俺たちは黙った。でも今度、先生が俺たちとやる戦闘訓練では、俺たちが隠しているすべてのミスと弱点が一つずつ明らかになる。先生が本当に見たいのはたぶんこういうことだ。俺たちはミスに後ろへ引きずられるのか、それともそこから学んで、もっと強くなれるのかってことだ。


部屋の隅に立っていたリンが、この言葉を聞いてとても小さな声で何かをつぶやいた。トマは顔を上げて彼女を見た。

— リン、何か言った?


リンはすぐに顔を反対へ向け、不機嫌そうにつぶやいた。

— 何でもない……。


そのとき、部屋の扉が激しく開き、ジン先生が中を覗いた。

— よし間抜けども! 全員、庭へ来い。みんなで下の庭へ降りるぞ。ジン先生は尋ねた。最初に来るのは誰だ?


誰からも声が上がらなかった。皆、ジン先生の恐ろしい力を恐れていた。レイは場を煽るためににやりと笑い、冗談半分に叫んだ。

— 先生、アカネが来たがってましたよ! 教室でもずっとそんなこと言ってましたし。


アカネは怒ってレイへ振り向いた。

— 何?! 違う、私はそんなこと――


ジン先生は庭の開けた場所へ歩きながら、後ろも振り返らず声を張った。

— どうでもいい。お前たち全員と一人ずつ戦うんだからな。アカネ、前へ出ろ!


広い庭でトマが位置につき、3からカウントダウンして試合を始めた。

— 3……2……1……始め!


アカネは一切ためらわず右腕を巨大化させ、ジン先生へ強烈なパンチを放った。ジン先生は驚くほど身軽に空へ跳んだ。空中で漂いながら、皮肉な声で笑った。

— ほう! これで全部か?


先生が下へ降り始めた瞬間、空中で軸を曲げ、強烈な蹴りでアカネの巨大な手を叩いた。アカネは耐えられないほどの痛みを感じながらも、叫ばないよう歯を食いしばった。ジン先生は短時間でアカネの背後へ現れ、熱のこもった好奇心のある声で尋ねた。

— アカネ……どうしてあのパンチを引かなかった? 私より強いと思ったのか?


ジン先生はアカネが振り向くより先に首筋へ強烈な一撃を入れ、一撃で気絶させた。第一ラウンドは先生の勝ちだった。ジン先生が楽しそうに笑う中、アキラ、ヒナ、レイの三人の頭には同じことが浮かんだ。「こいつ、化け物だ……」


ジン先生は脚を伸ばして声を上げた。

— 次!


ヒナは手足を震わせながら一歩前へ出た。

— 私……私が行きます、先生。


ジン先生はにやりと笑った。

— おお、女の子のほうが男より勇敢じゃないか。


アキラはその言葉に少し気を悪くしたが、レイは腕を頭の後ろに回して気楽に答えた。

— 正直、あなたみたいな化け物と戦うのをどれだけ先延ばしできるかは、俺にとってそのほうがいいです。運良く緊急の仕事でも入ってくれたら、そっちへ行って逃げられるし。


ジン先生はレイを見つめた。

— 心配するな、レイちゃん。お前をたっぷり殴るまで、どこにも行かせない。


トマが再び3からカウントダウンし、試合を始めた。ヒナは前回のミスを繰り返さないため、すぐに両手を伸ばし、レーザーを狂ったように連続で放ち始めた。辺りは煙と土埃に覆われた。ヒナが煙の向こうを見ようとしていると、ジン先生が突然後ろから現れ、彼女の肩へ手を置いた。

— おい、何をしようとしてる? この煙と土埃は何なんだ?


ジン先生は片脚を振るだけで空中に猛烈な風の波を起こし、すべての煙を一瞬で消し去った。ヒナは驚いて後ろへ飛び退いた。恐怖で再びレーザーを撃とうとしたとき、無意識にまた目を閉じた。ジン先生はとっくに目の前まで来ていた。

— その目をどうにかしろ! と言って、ヒナも一撃で倒した。ジン先生はまた勝利した。


次は男たちの番だった。アキラは自分から決意を固めて前へ出て、戦闘態勢を取った。ジン先生の目が輝いた。

— おお、感心した……。今は少しくらい本物の男らしく見えるじゃないか、アキラ。始めろ!


試合が始まると同時に、アキラはジン先生へ力を使い、庭の大きな木へ勢いよく吹き飛ばした。しかしジン先生は空中でバランスを崩さなかった。木の幹を踏み台にしてそこから大きな速度でアキラへ飛びかかり、致命的な蹴りを放つ。アキラは蹴りが顔へ届く直前、最後の瞬間に先生の方向を正確に変え、紙一重で蹴りをかわした。


しかしジン先生は方向を変えられても身体の勢いを失わなかった。空中で自分の軸を猛烈な速度で回転させ、そのまま蹴りをアキラの肩へ叩き込んだ。アキラは激しく木へぶつかった。ジン先生は地面へ着地すると警告した。

— 敵の角度を方向の力で変えたとき、お前は完全に無防備になる! 力を過信している、それがお前の最大のミスだ、アキラ。私の方向を変えたからといって、私が動かなくなるわけじゃない。常に備えておけ。力を正しく戦略的に使わなければ、相手の強い人間はお前の方向の力を自分たちに有利なものへ変えられる。


アキラは鼻から流れる血を手の甲で拭い、痛みに構わず立ち上がって再び戦闘態勢を取った。ジン先生は笑った。

— それでこそ魂ってものだ!


先生は素早くアキラへ飛びかかった。アキラはもう一度、先生が来る方向を変えようとした。ジン先生は空中で回転しながら叫んだ。「さっき何て言った、俺は!」


先生が二度目の回転蹴りを放とうとした瞬間、今度はアキラが賢く動いた。方向の力を先生だけでなく、自分自身の身体にも使ったのだ。自分を反対方向へ曲げることで、蹴りを完全にかわした。ジン先生の足が再び木の幹へぶつかった瞬間、アキラは秒単位で競うように先生を木へ固定する方向の圧力をかけた。先生が木へ張り付いたところで、アキラは深く息をして笑った。

— 先生……たぶん降参――

— 降参? とジン先生は意地の悪い笑みを浮かべて尋ねた。


先生は固定する方向の力を破るため、脚を荒々しい炎で包み、アキラへ強烈な炎の波を放った。アキラは炎を避けるため、慌てて自分自身へ方向の力を使って横へ飛び退いた。しかしアキラの注意がそれて先生への圧力が消えた瞬間、ジン先生はすでに自由になっていた。信じられない速度でアキラのそばへ到達し、腹へ強烈で正確な蹴りを入れた。アキラは痛みにうずくまりながら地面を転がり、敗北した。


残ったのはレイだけだった。ジン先生は脚を鳴らしながらレイへ振り向いた。

— おお、レイちゃん……私との訓練を言い出したのはお前だから、少し優しくしてやってもいいかもしれないな。どうする?


レイは腕を後ろへ伸ばしながらにやりと笑った。

— ありがとうございます先生。ご親切で涙が出そうです。


トマが「3……2……」と数え始めた瞬間、レイはカウントが終わるのを待たなかった。


*パチン!*


鋭い指鳴らしとともにジン先生のすぐそばへ現れ、素早く手に持っていた手錠マスクを先生の顔につけようとした。その直後、腹へ強烈な蹴りを放った。ジン先生はマスクを最後の瞬間に手で弾き飛ばし、後ろへ下がって眉をひそめた。

— おいレイ! お前のやり方、全然公平じゃないぞ!


レイはにやりとした顔を崩さず、あの見慣れた実利的な視線を向けた。

— 俺たちは結局、英雄じゃないですよ、先生。そう言ったのはあなたでしょう。俺たちは警察です。そして本当の戦いでは、誰もトマみたいに3から数えて始めてくれたりしない。卑怯なことも、ズルも、全部が本当の戦場にはある。違いますか?


ジン先生の顔に獰猛な満足感が浮かんだ。

— その通りだ! だからこそ、お前のようなひよっこを徹底的に叩き直さなければならないんだ!


***


厳しい庭での訓練が終わると、物語は警察署の騒がしい壁から離れ、街の人けのない不穏な通りへと流れていった。夕暮れの薄明かりの中、一人の女性が一人で歩いていた。しかし次の瞬間、さっきまでそこで歩いていた女性は、まるで最初から存在しなかったかのように突然姿を消した。彼女の後に残されたのは、風に舞う数枚の緑色のつるの葉だけだった。


***


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