[Arc 2] 第十四話:黒い影 (The Dark Silhouette)
翌朝、朝日の最初の光とともにアキラが目を覚ますところから始まる。身支度をして着替える。外では先生のジンが待っていた。
— おはよう、とジン先生がアキラへ言った。
アキラはあくびをしながら答えた。
— おはようございます、ジン先生。ヒナとアカネはまだ起きてないんですか? と尋ねる。ヒナとアカネはまだ起きていない、待っている。会議までまだ30分あるから問題ない。
やがてヒナとアカネも部屋から出てきた。
— 遅れてすみません、先生。
— 気にするな、ほら行くぞ。とジン先生は言い、一緒に歩いた。
アキラ、アカネ、ヒナは慌ただしく大きな会議室へ向かった。ヒナはアキラとアカネの手を軽く握り、ささやいた。
— みんな一緒だよ。心配しないで、乗り越えられるよ。
この言葉でアキラとアカネは勇気づけられた。ジン先生は後ろからこっそり笑っていた。大きな扉を開けると、先生は新米たちを指示した。
— 中へ入って、黒板の前の場所に座れ。
ジン先生と子供たちは席に着き、他の部隊の先生たちも一人ずつ入ってきた。テーブルの椅子の一つ、つまり2部隊の席が空っぽなのを見て、アキラたちの気持ちは少し落ちたが、姿勢は崩さなかった。魔法警察隊の隊長、カミシロ・リュウデンが入ってきて話し始めた。
— そうだ。知っての通り、ダイゴ、つまり2部隊の先生は、もう俺たちのところにはいない。
空気が一瞬で重くなった。隊長リュウデンは画面のデータを開き、続けた。
— さて、「シロバラ」と呼ばれる男については、正確なロボット画が手元にあるが、手がかりを一つも見つけられなかった。1部隊の先生ヒデオとサトシへの捜査結果がようやく出た。そして身元と正体も完全に明らかになった。まず、毎週水曜の10時30分に起きていた殺人事件の犯人はこいつらだ。殺人犯と言っているのは、捕まえた者を殺していたからだ。やつらのやったことはこうだ。サトシがやって来て、自分のコピーを爆発させ、中からつるの葉を落とす。それは、俺たちに偽の謎を与えて現場に足止めするためだった。靴を残した理由も、完全に偽の手がかりを与えて俺たちを足止めするためだった。政府職員が選ばれた理由は、世界中のすべての政府に対抗する大規模なテロ組織だからだ。つまり、こんな政府に黙って従って働いている人間なら、無実でも殺すことをためらわない。つまり、シロバラがそのテロ組織の一員だということは、もう分かっている。さて、子供たち……誰か一人前へ出て、シロバラの力がどう働くのか、もし弱点があるなら説明してくれ。
アキラ、ヒナ、アカネは一瞬ためらった。あの凄惨な死の瞬間をもう一度思い出したくなかったからだ。ヒナが震える手で一歩出ようとしたとき、アキラが一歩前へ出た。
— 私が説明します、隊長!
隊長リュウデンはうなずいた。
— よし。全員、望月アキラの話を聞け。
アキラは森の丘で起きたすべてのこと、シロバラの力と弱点を一つずつ説明した。話し終えると、隊長リュウデンは「分かった、ありがとう、アキラ。お前たちから他に何かあるか?」と尋ねた。
ヒナは控えめな声で前へ出た。
— 実は、私から一つ言いたいことがあります。
隊長リュウデンは不思議そうに尋ねた。
— どういう意味だ?
ヒナは深く息を吸い、話し始めた。
— 実は確信はないんです。でも、私たちが突然警察署の医務室に現れたことが、これを裏付けていると思います。まだ完全には意識がなくなっていませんでした。シロバラがゆっくり笑いながら私のそばへ来ました。それから、彼が足で私の手を踏んだとき、シロバラが突然、前方の森の奥へ目を向けました。私も彼が見た方向を見たんですが、もう意識を失いかけていたので、はっきりとは見えませんでした。眼長はたぶん170から185くらいだったと思います。外見はまったく分かりませんでした。真っ黒な影のようでした。その直後、私は気を失いました。まるで……その黒い人物に何か言ったような気がするんですが、言葉はちゃんと思い出せません。
隊長リュウデンはあごひげを撫でながら先生たちへ振り向いた。
— どうやら、あの黒い人物は相手側のリーダーかもしれないな……。だが、なぜ子供たちを守った? 仕事上、子供を殺したくなかったのか?
1部隊の先生ヒデオは座ったまま首を振り、厳しい口調で言った。
— とてもそうは思えません、隊長。入ってくる情報によれば、彼らのリーダーは、子供だろうが誰だろうが、政府のために働いているなら容赦なく殺すそうです。あそこでは別の何かが起きたはずです。
隊長リュウデンはテーブルを叩き、最後の命令を出した。
— よし……3部隊、この事件とあの黒い人物の調査を続けろ。4部隊は街の防衛と情報収集に集中し、別の隠れた攻撃があるかもしれない。5部隊は警察署内部の防衛に集中しろ。1部隊、お前たちは捜査を続けろ。そしてあの黒い人物について何か分かるか徹底的に調べろ。いいな? 6部隊……。
隊長リュウデンはジン先生へ振り向いた。
— 街の東部で、人々が謎のように意識を失った状態で見つかる事件が報告されている。6部隊から3人を選んでそこへ送れ。そして先生であるお前は絶対に警察署を離れるな! 警察署には今、誰もいない。警察署を襲われた可能性に備えて守るため、ここを守る。防衛では、お前の力が必要だ、ジン。もし攻撃があれば、警察署の実質的な防衛指揮は5部隊から直接お前へ、つまり6部隊の戦闘ウサギ、ジンへ移る。以上だ。解散していい。
会議が終わると、ジン先生は廊下で子供たちを前に並ばせた。アキラが興味深そうに尋ねた。
— 先生、東地区には誰を選ぶんですか?
ジン先生はため息をついた。
— 普通ならリン、レイ、ヒナを選ぶ……。でもリンは警察署に必要だ。カラスを使って常に上空から監視できる。どうやら相手はシステムへ簡単に侵入して、カメラを妨害できるらしい。だから不意の攻撃に備えて、リンは中に残して監視役をさせる。トマは……ダイゴが死んでから政府に圧力をかけられ始めた。あいつはもう頭の中がいっぱいだ。だから警察署に残す。アカネは……お前たちの中で身体的な力が一番強い。だから警察署が襲われた場合の防衛線に必要だ。つまり……ヒナ、アキラ、レイ! お前たち3人で東地区へ行け。
ジン先生は3人の新米の肩へ手を置き、殺気のこもった真剣な声で警告した。
— 絶対に戦うな、いいな! ただ情報を集めに行くんだ。情報を手に入れたら、そのあとで大規模な支援部隊を送る。この任務で二人の間抜けの面倒を見るのはヒナ、お前だ。その中で唯一賢いから、リーダーはお前だ。
ヒナは決意を込めてうなずいた。
— 了解です、先生。
ジン先生の厳しい警告のあと、チームは街にかかる不穏な霧を晴らすため、時間を無駄にせず準備を終えた。街の東側にある暗い通りへ向かう道には、嵐の前の重い静寂が満ちていた。
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