対吸血鬼 銀弾サブマシンガン
私の身体は弄ばれたのよっ!!
膝から崩れ落ちる彼女。
周囲に響き渡る、
いい年頃のおなごの泣き声、嗚咽。
吸い寄せられる衆目。
お客さん、困りますよ!!
"おれは本当に無関係なんです!
お客さんなんです!いや、まじで、
本当に今、現れたから!この人!"
と心の中で叫びながら
お客さーん!と言いつづけた。
…
で、
人間になっちまったと?
彼女の話におれは耳を傾ける。
自称元吸血鬼と
店舗併用住宅の一室で2人きり。
おれは怖がりだ。
今もちびりそうである。
彼岸島の一巻ではちびるどころか
手持ち花火くらいの勢いでお漏らしするが
わかる。
吸血鬼ってこわい!
あ、やばい。意識が飛んでいて
聞き逃したけど…
大体の話はこうだ。
彼女はイケメンが好きで
許婚はそうではなかったようで、
結婚を無しにしようとしたら、
薬を打たれて、吸血鬼ではなくなった、と。
よかったじゃん、と
言いかけたが、
種族の誇りや愛着がみんなそれぞれあるのだ。
おれはちゃんと尊重する。
その上で
ようこそ、素晴らしき人類の世界へ。
憎しみで世界は変えられない。
復讐はおよしよ、と伝えたのだが
元許婚は屋敷に居座っていて、
人間になった彼女が太刀打ちできるわけがない。
しかも土地部分だけ彼女の持ち物だそうだ。
気にするんだな、そこ。
ということで、
更地にして売却し、
当面の生活費を得るために
「屋敷ごと大破できて、
銀弾が打てるこんなやつくれ!」
とオーダーが入りました。
いいでしょう!
意外に近くに吸血鬼いて怖いので
わたしのためにも
殲滅してきてください!
対吸血鬼 銀弾サブマシンガン
ご用意します!!




