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奴隷紋を魔改造したらヒロインたちが覚醒しました 〜追放された最弱付与術師、最強の従者たちと世界最深ダンジョンを制覇する〜  作者: 悠々


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第29話 因果応報の『ざまぁ』

「ハァ、ハァ……クソがッ! なぜお前たちがここにいる!」


黒鉄の迷宮の最深部「守護者の間」。

薬物のオーバードーズで血の涙を流し、息も絶え絶えになりながらたどり着いたレオたちが、俺たちの前に現れた。彼らはすでに自我を失いかけており、狂気と焦燥感に支配されていた。

王都広場の巨大スクリーンには、彼らの凄惨で無様な姿と、俺たちの無傷で凛とした姿が対照的に映し出され、数千人の観衆がどよめいていた。


「アルス……! お前さえ、お前さえいなければ、俺たちは最強のままでいられたんだ! 死ね! その奴隷どもを寄こせ!」


レオが剣を引き抜き、狂ったように俺に向かって突進してきた。ダグもミリアも、理性を失った獣のように襲いかかってくる。

ギルド公認の決闘戦クランバトルにおいて、相手パーティーへの直接攻撃はルール違反であり、その場で資格剥奪となる重罪だ。


「レオ、そこまで堕ちたか。……ハリス元幹部、それにギルドの審判員。今から彼らの『真実』を王都のすべての人々にお見せします」


俺は懐から、クララが魔改造した『映像魔石』を取り出し、最深部の壁に向けて高く掲げた。

魔導投影プロジェクション】。

俺の十倍魔力によって、洞窟の壁、そして王都広場の巨大スクリーンに、完璧な画質と音質である「映像」が映し出された。


『この金貨で、あいつらのルートに妨害石を仕込め。いいな?』

『ははっ、お任せください、レオ様』

『それから、暗殺ギルド『黒い蛇』よ。今夜、アルスを確実に殺せ。奴隷の娘たちにはこの薬を投与する』


レオの直筆サイン入りの契約書と、買収工作の生々しい現場映像が、大音量で全王都の人々の前に暴露された。

ギルドロビー、そして広場の大観衆から、凄まじいブーイングと怒号が沸き起こった。


「な、何だあの映像は……!? レオ、お前、暗殺者を雇い、ギルド職員を買収して妨害石を仕掛けたのか!?」


現場にいた審判員が驚愕の声を上げた。


「うそ……! なんであの映像があるのよ!?」


ミリアが悲鳴を上げ、その場にへたり込んだ。


「あぁあああッ! うるさい! 殺してやる! アルス、死ねぇ!」


狂乱したレオが剣を振り下ろしたが、ルナが一瞬でその懐へと滑り込んだ。

『閃光の白牙』が鞘から抜かれる暇もなく、ルナの鞘の柄頭が、レオの顎を正確に打ち抜いた。

ゴキィッ、と鈍い音が響き、レオの身体が糸の切れた人形のように宙を舞い、床へ叩きつけられて失神した。


「ダグ、ミリア、大人しくしなさい!【烈風檻ウィンド・ジェイル】!」


セレナが杖を振ると、十倍の暴風の檻がダグとミリアを包み込み、彼らの自由を完全に奪って地面に縫い付けた。


「ひ、ひぃぃ……!」


ダグは怪我の痛みと薬切れのショックで泡を吹いて気絶し、ミリアは泣き叫びながら許しを請うていた。

戦闘開始から、直接戦闘を含めてもわずか五秒。

かつてSランクと謳われた『金色の獅子』は、王都のすべての人々の前で、その醜悪な不正を暴かれ、文字通り赤子のように叩きのめされて完全破滅(ざまぁ完了)したのだ。

審判員が青ざめた顔で宣言した。


「『金色の獅子』の重大なルール違反、および犯罪行為を確認! 勝者、アルスのクラン! レオたちはその場で逮捕とする!」


大観衆の地響きのような大歓声が、洞窟の最深部にまで届くようだった。

俺はルナたちと顔を見合わせ、深く頷いた。

俺たちの勝利だ。

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