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奴隷紋を魔改造したらヒロインたちが覚醒しました 〜追放された最弱付与術師、最強の従者たちと世界最深ダンジョンを制覇する〜  作者: 悠々


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第24話 神匠の監視網

「な、何だこの結界は……!? 身体が、一ミリも動かん!」


暗殺者のリーダーが、絶叫しようとして声が出ないことに気づいた。

彼らの周囲に展開されたのは、クララが『神匠の加護』で作り上げた『絶対捕縛結界』だった。物理・魔法を完全に遮断し、対象の筋肉と魔力フローを強制的にロックする、国家防衛レベルの超高等魔術結界だ。

さらに、庭のあちこちから、クララが魔改造した『自動追尾防犯カメラ(魔導投影機)』が作動し、彼らの無様な姿を克明に記録し始めた。


「ようこそ、我が家へ。夜更かしにしては、随分と物騒な物を持っているね」


屋敷の玄関の扉が開き、明かりを手にした俺がゆっくりと姿を現した。

俺の隣には、ショートソードを構えたルナ、杖を手にしたセレナ、そしてスコップを担いでニヤニヤと笑うクララが並んでいる。


「お前たち……! なぜ我々の侵入に気づいた!?」


暗殺者のリーダーが、恐怖に顔を歪めながら叫んだ。


「当然だろ。クララが庭中に超高精度のセンサー結界を張り巡らせていたんだ。君たちが門の敷地に入った瞬間に、俺たちの寝室にはアラームが鳴り響いていたよ」


俺は地面に転がっている『消魔の楔』を拾い上げ、観察した。


「なるほど、結界解除用の魔導具か。随分と高価なものを用意したね。……さて、君たちを雇ったのはレオだな?」


「くっ、我々暗殺ギルドは、依頼主の情報を口にすることはない!」


「そう言うと思ったよ。だが、君たちの懐に入っているその『暗殺契約書』と、この『隷属の魔毒薬』のボトルが、すべてを物語っている」


セレナが魔法で暗殺者たちの懐から、レオの署名が入った契約書と、紫色の薬瓶を浮遊させて回収した。


「レオの直筆のサインとクランの紋章が入った契約書ね。これだけで、ギルド本部に突き出せば一発で死罪か終身刑よ」


セレナが冷ややかに微笑んだ。


「だ、旦那様! こいつら、ギルドに突き出すか?」


クララがスコップを振り回した。


「いや、まだだ」


俺は暗殺者たちを見つめ、不敵な笑みを浮かべた。


「ハリス幹部が失脚した今、レオはギルド内で孤立している。今これをギルドに持って行っても、ハリスの残党にもみ消される可能性がある。……あえて泳がせよう。レオには『暗殺は成功した。明日の公式戦で奴隷たちを強奪する準備をしろ』と偽の報告を送るんだ」


俺の提案に、暗殺者のリーダーは顔を青ざめさせた。


「な、何をするつもりだ……!」


「レオが最も得意絶頂にある瞬間に、すべてを暴露して、一番高い場所から奈落へと落とすのさ。前世のブラック企業で、俺をハメようとした上司を社会的に抹殺した時と同じようにな」


俺の冷酷な表情に、暗殺者たちは戦慄し、ルナたちは「さすが主様!」と目を輝かせた。

こうして、レオの運命を決定づける最後の罠が、俺の手によって静かに完成したのだ。

翌朝、レオの元には「アルス暗殺成功、クランハウスの強奪準備完了」との偽の報告が届き、彼は勝利を確信して笑っていた。

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― 新着の感想 ―
報告書だけで判断せず、「見る」って事が大事だよね。 真なのか嘘なのか、それすらも確認せず、「確信」という名の「油断」、「敗北」という名の「結果」に繋がるんだから。 「驕らず、慢心せず」の心で行わな…
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