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初代国王と魔王国建国

 魔王国国王決定戦第一試合アルティアの勝利。


 第二試合ユーゴフvsノズマイアー

 ユーゴフは重戦士、3mを超える大剣使いである。

 対戦相手のノズマイアーは魔法使いだ。


 「ノズマイアー、たまにはこう言うのもいいものだな」

 「そうですね。互いに死なぬよう頑張りましょう」

 「ああ頑張ろう」

 実は2人は無二の親友だ。


 開始のゴングが鳴り響く。

 先手はノズマイアー、光魔法で浄化に掛かる。

 ユーゴフは読んでいた。剣で防ぐと同じく光属性の魔力を剣に纏わせる。

 「ノズマイアー、浄化してやる」

 「ふん。浄化されるのは君だよ」

 浄化合戦が始まってすぐに両陣営のセコンド浄化される。

 「ユーゴフよくも俺の可愛い部下を浄化させたな」

 「お前こそ俺の可愛い部下を浄化しやがったな」

 そう2人は極度のバカなのだ。

 観客も浄化され始めた。

 魔族がパニックに陥った。


 「ダークネスリカバリー」

 ユリア=サトウの放った魔法で生きていた魔族は回復した。

 「なんだそれは?そんな魔法俺は知らない」

 ユリアの対戦相手のアビが問い詰める。

 「なんだっていいでしょ。アンタに関係ない」

 「魔族への回復魔法なんてどうやって覚えた?」

 アビの追求に苛立つユリア。

 「煩い殺すよ」

 「小娘がこの最強の不死王を殺すだと。決着は試合でつけてやる。俺に負けたら話してもらう」

 「望むところ。死ぬのはアンタ」

 

 試合は泥仕合だった。

 と言うかドロドロ試合だった。

 お互いに光魔法で手傷を負い瀕死。

 そして決着の時。

 「これで終わりだ」

 そう言うとユーゴフの大剣はノズマイアーの腰から上を斬り飛ばした。

 「ま、参った」

 「ユリアよ、ノズマイアーを助けてくれ」

 「はぁ分かったわ。ダークネスリカバリー」

 「恩に着る」

 「ユリア助かった」

 「いい、ユーゴフも治す?」

 「いや大会中だ、終わってから頼む」

 「分かった」

 

 第三試合

 ザンギvsムロルフ

 ザンギは剣士、ムロルフは銃を手に持つ。

 ゴングが鳴った。

 「ムロルフよそんな単発のパイナップルでは私は死なんぞ」

 「ガハハハ、そいつはどうかな」

 ムロルフはそう言うと徐に身体を隠すように羽織っていた外套を投げ捨てる。

 幾つもの銃を隠していた。

 それだけでは無い、投げナイフや吹き矢の様な物まで隠し持っていた。

 ザンギは自分の間合いで勝負しようと近づく。

 それを見てムロルフは銃を撃った。

 動きは変わらないが苦しい表情のザンギ。

 間合いまでまだ遠いが確実に突き進む。

 そんなザンギにムロルフは二丁の銃を撃つ。

 流石のザンギも進む事なく歯を食いしばって立っているのがやっとだった。

 ニヤッと笑うムロルフはもう1発発射した。

 動かなくなるザンギ。

 勝者ムロルフ。

 ザンギはユリアの回復を受けて一命は取り留めた。

 

 第四試合

 アビvsユリア=サトウ

 両者共に魔法を使うがユリアは剣も使う。

 アビは火炎魔法を放つとユリアは水魔法を放つ、アビが闇魔法放つとユリアは光魔法を放つ。

 試合開始からしばらくアビが放つ魔法をユリアが魔法で打ち消していた。

 アビが堪らず複合魔法を放つもユリアも複合魔法で打ち消した。

 「もう終わり?アビよわ」

 「クソっ」

 「それじゃ終わりにしたげる」

 そう言い放った瞬間、アビの背後に眩く光るユリアが立っていた。

 カチャっと音がしたと同時にアビの身体は二つに分かれて崩れ落ち絶命。

 勝者ユリア=サトウ。


 「な、何故剣を持っている。お前の武装は魔法では無いのか?」

 「知らなくていいこと。私の自由」

 

 こうしてトーナメント一回戦は一名死亡で終わった。

 

 二回戦

 第一試合アルティアvsユーゴフ。

 第二試合ムロルフvsユリア=サトウ。


 第一試合が始まった。

 数時間の休憩が与えられたがユーゴフのダメージが全回復する事はなく苦しい立ち上がり。

 開始早々アルティアの魔弓がユーゴフに刺さる。

 ユーゴフも大剣で対処するが間に合わない。

 「マルチタスク ファイヤーアロー」

 アルティアが数十本のファイヤーアローをユーゴフに放つ。

 ユーゴフは身体強化で躱し光魔法を大剣に纏わらせアルティアに斬りかかる。

 アルティアは剣を抜き大剣を防ごうとするがユーゴフの大剣はそれを許さなかった。

 左肩から太ももまでを斬られたアルティアだがユーゴフが力一杯に振り下ろした為に生まれた隙を見逃さなかった。

 「マルチタスク、フレイムアロー」

 至近距離から矢を全弾命中させた。

 そのまま崩れ落ちたユーゴフは気絶していた。

 「ユリア此奴を頼む」

 「はぁ仕方ない、ダークリカバリー」

 

 第二試合

 ムロルフvsユリア=サトウ

 ユリアは居合の構えでムロルフの銃撃を待つ。

 ムロルフは両手に銃を持ち構える。

 「お前の剣妙だな?」

 「これは刀と呼ばれる剣、サトウ家が代々受け継がれる魔剣朧月」

 「ほー魔剣か」

 「まぁそんな類の剣である事は間違いない様だな。それじゃお前を殺して形見に貰ってやる」

 「やれるもんならやってみろ」

 ムロルフは同時に射撃したがユリアにダメージは無い。

 「なんだ。何をした?」

 「これは居合」

 「居合?なんだそれは?」

 「知らなくていいこと」

 「殺す」

 「ふん。やれるもんならやってみて」

 ムロルフは10発ほどユリアに撃つもののダメージを与えられない。

 「どうなってる」

 「教えない」

 一度距離を置いて今まで撃った銃に火薬と弾を込めるムロルフ。

 ユリアは黙ってそれを許す。

 「早くして」

 「待て、待ってくれ」

 全ての弾を込め終わると一気にユリアに近づく。

 そして近距離から全弾撃ち込む。

 ユリアは刀を抜くとそれを斬り最後にショートソードを抜いて間合いに入ったムロルフを斬り伏せた。

 絶命こそしなかったが痛みと恐怖で立ち上がらず負けを認めた。

 「ま、参った。許してくれ。いやください」

 結局ユリアは一歩たりとも動かず勝利した。


 決着はアルティアvsユリア=サトウの女性対決となった。

 アルティアはバンパイヤとエルフの血を引く金髪の美女。

 ユリアは謎の黒髪の美少女である。


 決着

 アルティアvsユリア=サトウ

 先制はアルティア、マルチタスクで四方八方か

ユリアを襲うが全て落とされた。

 ユリアの魔法攻撃。

 「ホーリーランス」

 「え!?」

 アルティアは直ぐに避ける。

 「な、なぜ?なぜ勇者と同じ魔法を使える?」

 「知らなくていいこと」

 ホーリーと名の付く光魔法で勇者のみに許される魔法だった。

 ちなみに光と闇は上位魔族と勇者、賢者しか使えない。

  ライオネルが光と闇の魔法を知るのはまだ少し先になる。

 「マルチタスク、ダークアロー」

 「マルチタスク、ホーリーランス」

 「くそっマルチタスクまで使えるのか?しかもランスとは・・・」

 「降参する?」

 「したいくらい不利な状況ね、だけどもう少しお姉さんに粘らせて」

 「お、お姉さん?ババアの間違い?」

 「殺す」

 「マルチタスク、デスストームアロー、マルチタスク、デスフレイムアロー」

 アルティアは闇と嵐、闇と炎の複合魔法でユリアを襲う。

 「マルチタスク ホーリーレイン」

 ユリアはマルチタスクで聖水を雨の様に降らせる。

 闇魔法は中和されアルティアは苦しみ悶える。

 「な、何故貴女はこの雨に耐えられるの?」

 「知らなくていいこと」 

 「ま、魔族では・・・な、ないの・・・ね」

 「知らなくていいこと」

 「参ったわ」

 これで魔王国初代国王はユリア=サトウに決まった。

 ユリアは宰相にアルティア、元帥にユーゴフを配置し魔王国建国を各大陸に通達した。

 

 

 

 

 

 

 

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