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引越しと貴族会議

 今日は西の大陸、ウエストマスタング領へと引っ越す日である。


 「忘れ物ないかな?」

 「はい大丈夫です!」

 

 ネルでピストン輸送をしてもよかったがマスタング王国内でウエストマスタング領への移転が認められた住民2000人と文官や兵士や港町で働く漁師、冒険者ギルド職員、冒険者が一緒に移動する為数隻の船で移動する事となった。

 海にも魔物が住む為慎重な航海となった。

 数時間の距離を半日掛けて進んだのだ。

 

 ようやく港町へ接岸すると港町で働く200人を残して領地最大の街へと歩みを進めた。

 街には人が溢れて拝領を歓迎された。

 大陸中からライオネルを見ようと集まったのだった。

 その中には街に住みたいと願い出るものもいたがあらかじめ決まった住居にマスタング王国内の者達を案内した後、残った家に配置させた。

 

 「希望者は全員居住できたかい?」

 「はい。文官、兵士共に頑張ってくれました」

 「ありがとう」

 「ウエストマスタング公爵としての船出は上々だった。


 その夜はようやく出会った順に決まった。

 そしてマリアと一夜を共にする。

 お互い初めてで緊張しっぱなしの夜は更けていった。


 次の日から領主としての仕事をこなしていく、執務室の机に乗せられた紙の束に顔が引き攣った。

 朝からペタペタと印を押すだけの仕事。

 

 午後に数名の面会があったがホッとするのも束の間、すぐに半を押す仕事にもどる。

 

 そんな生活が続いたある日、今いる冒険者では敵わないと魔獣討伐の指名依頼が舞い込んだ。

 

 馬車は西の草原、そこにいたのはレッドサーペントだった。

 スナイパーライフルを構えて狙撃する事にした。

 初弾命中、こちらに気づいたレッドサーペントは巨体を揺らしながら向かってくる。

 2発目も命中。

 すぐに3発目を発射、これも頭に命中。

 ようやく動きを止めたがまだのたうち回るレッドサーペント・・・。

 流石にヘビは生命力が強い。


 「肉は美味しく鶏肉に似ている。これはギルドへ持っていって解体してもらおう。

 

 ギルドに入ると受付の女の子が対応してくれた。

 

 「どんな御用件でしょうか?」

 「指名依頼の報告と買取をお願いします」

 「指名依頼ですか?ちょっとお待ち下さい」

 

 そう言って奥に消えた。そしてここウエストマスタング領のギルド長を伴って出てきたのである。


 「ライオネル公爵殿下、お初にお目にかかります。ここのギルド長を務めさせて頂きます、エルフのフレイアと申します。以後お見知り置きを。今日はありがとうございました。あのクラスの魔獣は殿下にお願いするしかございません。これからもお願い致します」


 「はいお願いします」


 「それでは依頼料と買取価格を含めまして5000金貨となります」


「レッドサーペントってそんなに高いのですか?」


 「勿論です。この大きさで肉はとても美味しく人気です。皮もとても人気があり加工品を買うとなると物凄く高いでしょうね」

 

 「そうなんですか?肉を食べられるの楽しみにしています」


 家に帰ると夕食の準備が整えられており一緒に食べる為朝いてシャワーを浴びて着替えた。


 なるべくは全員一緒に食事を取るようにしている。

 妻達は元々仲が良く結婚してからも楽しそうにしている。


 そして夜の方は全員と寝て全員一通りの事は終えた。

 後は早く授かれたらいいのだがこればかりは天に祈るような気持ちだ。


 次の日からようやく書類が少なくなって復興を急いだ。

 税金は抑えているのでもっと領民を増やさないと行けない。

 しばらくは他の領からの移転の許可を得ているのでどんどん領池を開拓していく。

 大陸の外れまで行きまだまだ不自由な場所に住む者を引越しさせたり、集落を復興させたりも急いで行っている。

 身体がいくつあっても足りない程だった。

 

 そしてヘンリエッタ商会が街の一等地に出店した。

 「こんにちは」

 「これはこれは公爵殿下。私、ヘンリエッタ商会ウエストマスタング領店を任されましたマーシャルと申します。以後お見知り置きを。あとヘンリエッタ会頭からの伝言を申し上げます。ライオネル公爵殿下、拝領おめでとうございます。これを機にヘンリエッタ商会もウエストマスタング店を出店致します。それとまた何かお造りになった際はぜひウエストマスタング店へとお売り下さいますようお願い申し上げます。以上となります。」


 「あっはいよろしくお願いします」

 ヘンリエッタさんもチャッカリしてるな。


 こうして街は少しづつだが活気を取り戻しつつあった。


 

 それから数日が経った。


 「それでは行ってきます」

 「気をつけて」

 

 朝早くにネルに跨り、妻達や従者に見送られ一路王城へと急ぐ。

 今日、初めての貴族会議に出席する為だ。

 

 朝から王城に馬車が集まっている。

 国中の貴族が集まり、欠席は親族の葬儀、挙式以外認められない。

 それ以外で欠席すると爵位剥奪となる。


 ネルで庭に降り立ち会場へ急いだ。


 「おはようございます」

 「おはようございます」


 挨拶を済ませて会場へ入った。

 爵位や格の順になっており僕は3番目の席に着席した。


 父が入場すると全員が立ち上がり一礼する。

 父が座ってからこちらも爵位順に座っていく。


 まず父が僕の事を紹介する。

 「我が息子ライオネルがこの度16歳となった。王都高等教育学校を卒業した為、公爵位を得た。前に配布したように西の大陸をウエストマスタングとしてそこの領主となった。皆よろしく頼む」

 

 「よろしくお願い致します」


 「我が国の英雄がようやく爵位を得ましたか。頑張って下さいね」

 「頼りにしておりますよ」

 

 等と大方こう意見だったが・・・


 「英雄ね。冒険者でもやってた方が国の為になるな」

 「ウエストマスタングとはマスタング王国の恥知らずが」

  

 等、否定意見も小声で言う者もいる。


 

 その他にも新たに爵位を得た者、爵位を継いだ者の紹介があった。

  その後、領地の収支に関する事や税金が高いとされる領地に対して勧告したりと、ざっくばらんに意見が飛び交う。

 僕の事としてはこれ以上領民が流出する事は他の領主の死活問題だとか、税金が安すぎるとか、復興に付いて早すぎるとか意見があった。


 領民の流出はこちらとしてもこれ以上一気に増えるのは困ると伝えた。

 税金の安さについてはまだ領地の復興中で領民に払える能力がない事、国に支払うべき税金は上納している事をお伝えた。

 復興については魔法やスキルで家や家具、道を作るので早く住んでいる事、先程の税金の件に人員不足があり公共事業は始まってない事を伝えた。


 その後も2日間たっぷりと話し合いが行わて終了した。

 会議中に僕の派閥の数人にパーティーへの招待を受けたので了承した。


 5日掛けてパーティーへ参加して帰路へと付いた。

 

 

 

 

 

 


 

 

ご覧頂きありがとうございます。

ブックマーク、感想よろしくお願い致します。


新たに描き始めた『Magic & Weapons 〜MOD導入で無敵転生〜』をよろしくお願い致します。

https://ncode.syosetu.com/n1817ga/

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