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第81話 〜方法〜

主人公、どうなる?

千夜は俊也の言葉が理解できずにただただ目を丸くして説明を待った。

やべぇ、まだ言わない方が良かったか・・・?

俊也も俊也で千夜がここまで衝撃を受けるとは思わずにどう説明するか迷っていた。

俊也

「いや、まだ確証はないんだけど嘘じゃないって言うか本当の方が確率が高いんだけど、その・・・」

俊也は言っている途中でどう続ければいいかわからなくなり戸惑う。

千夜

「・・・・ちゃんと説明、して・・・」

千夜は俯き今にも泣きそうな声で絞りだした。

俊也

「信じてくれないだろうけど、俺たまにへんなやつの声が聞こえるんだ、すっごいえらそーなんだけどな、ここに来たのもそいつの力らしくてさっき気絶してた時にまた話し掛けてきてこっちの質問聞かずに言いたい事言われたら目が覚めたんだ、そのえらそーなやつは嘘付くようなやつじゃないから、でもだからと言って死ぬ訳じゃないは」

ガッ。

俊也は一瞬何をされたのかわからなかったが自分の体に温かさを感じ千夜が抱きついている事に気付いた、商店街の道の真ん中で。

俊也

「わっ!?千夜ちょっ」

千夜

「良かった・・・」

俊也

「え・・・?」

千夜は鼻水を少し啜りながら続けた。

千夜

「私、消えるって言われて俊也が死ぬって思ってどうすればいいのかわからなかったの・・・」

俊也は千夜が見てはいなかったが頷く。

千夜

「でも、死ぬわけじゃない、んだよね?」

千夜は顔を上げ俊也を見つめる。

俊也

「お前なぁ、俺はまだ死にたくないし、それに死なない。目的を果たした後も・・・・あ、でも寿命がきたら死ぬな。」

千夜

「・・・ぷっ!途中まで格好付けてると思ったら最後は俊也らしい台詞・・・」

二人の間には笑顔が溢れていた。

と二人が笑っていると辺りがざわざわしていることに気付き二人は一気に顔を赤らめ離れた。

千夜

「っ!!・・・な、何抱きついてんのよ!!」

俊也

「は!?千夜が抱きついてきたんだろ!?」

千夜

「この変態!!」

ブン!!

千夜は地面に落としていたじゃがいもを俊也に投げた。

ゴン!!

俊也

「ぐぁ・・・!?」

見事に俊也の頭に命中し俊也は頭を押さえる。

俊也

「痛ぅ・・・千夜!!何すんだ!!」

と俊也が叫ぶと千夜は既にじゃがいもを拾い終わり歩きだしていた。

俊也を無視して。

俊也

「あっ!、待てよ!!」

俊也は自分のにんじんが入っている袋を握り締め走りだした。

千夜

「あんた何叫んでんの?人様に迷惑じゃない。」

千夜は追い付いた俊也にさらに追い打ちを掛ける。

俊也

「ぐっ・・・いつか見返してやる・・・」

千夜

「はっ!ガキには一生かかっても無理ね。」

千夜は鼻で嘲笑い軽くひどい台詞を簡単に言ってのけた。

俊也

「やってみなくちゃわからないだろ?」

千夜

「そうね、まっ頑張る事ね。」

二人はこんな会話をしながら一旦荷物の整理をするため宿に戻った。

ガチャ、バタン。

二人は部屋に戻ると千夜の宝石の中ににんじんとじゃがいもをしまいベットに腰掛けた。

しっかし宝石って便利だよな、こんなのが俺がいたとこにもあったらどんだけ楽になるか・・・

と俊也は少しそんな世界を想像していた。

ボコッ。

すると千夜が唐突に殴った。

俊也

「いっ!?、何故殴る!!」

千夜

「なんとなくよ。」

俊也

「なんとなくで殴られてたら体がもたん。」

千夜

「で、さぁさっき言ってた話しなんだけど・・・」

千夜はあっさり俊也の愚痴を無視した。

俊也

「やべぇ、殴りたい・・・」

と俊也が言ったのを千夜は聞き流し続ける。

千夜

「ガキの話しじゃ後一週間でその・・・どっかにいなくなるんでしょ?」

俊也は一度ため息をつきつつもしょげながら答える。

俊也

「そうだよ・・・それが・・・?」

千夜

「もしそうだとしたらあのじじぃが言ってた行き方じゃ間に合わないのよ。」

俊也はおじさんが言った事を思い出し納得する。

俊也

「確か1、2週間、かかるんだっけか?」

千夜は頷き続けた。

千夜

「だからこそ普通じゃない方法で行く方法を探したいの。」

俊也

「そうだなぁ・・・うん。」

二人は数分間考えたが結局いい案は浮かばずに徒労に終わった。

すると俊也が確証なさげに千夜を見る。

千夜

「何、なんか思いついたの?」

俊也

「いや、その師匠に聞いてみたらどうかなぁと。」

千夜は首を傾げた。

千夜

「師匠って誰よ。」

俊也は言っていなかった事に気付き、千夜達と別れた後に亜美さんの下で修業をし亜美さんが俊也の師匠になった事を説明した。

千夜

「ふーん、まぁ確かにあの女は謎だらけだから何か知ってはいそうだけど・・」

俊也

「確証はない、もし外れてたらたぶん間に合わない。かもしれない。」

千夜

「でも、あのじじぃよりはいい情報が聞けるんじゃない?うまく行けばゼバリースの場所も・・・」

俊也

「だろ?、じゃあ亜美さんに聞きに行くって事でいいか?」

千夜

「そうね、そうしましょう。」

と二人はやっと少しだけ安堵感に包まれたが同時にある疑問が浮かび上がりこれまた同時に互いの顔を見合う。

俊也&千夜

「「崖をどう降りるんだ(のよ)!?」」

二人はため息をつき新たな壁にぶち当った。

俊也

「どうしよう・・・あの時は偶然登れたけど降りるのはなぁ・・・」

千夜

「ガキってどうやって登ったのよ?」

俊也

「俺か?俺は飛んでくる岩をあの力を使っ」

千夜

「それよ!!」

俊也は急に遮られ驚く。

俊也

「な、何だよ・・・」

千夜

「だからあんたのその力、それでまたあの崖を降りればいいのよ!!」

が俊也うん、と唸っている。

俊也

「まぁ、そりゃな?使えればの話しであってその・・・」

俊也が息詰まっていると千夜がため息を付いた。

千夜

「・・・使えないのね?」

俊也は申し訳なさそうに頷く。

俊也

「ごめん・・・・」

千夜

「謝るくらいなら力を使えるように努力しなさい。」

俊也

「はい・・・」

千夜

「で、頑張ったら使える見込みはありそうなの?」

俊也は少し考えた。

俊也

「今までの事を思い返すとたぶん、無理、だな。」

千夜

「でしょうね、私から見てもその力は不安定だったし。」

俊也

「そう、なのか?」

千夜は得意気に腕を組む。

千夜

「私の目に狂いはない!!」

俊也はそう断言され少しからずショックを受けた。

いざいわれてみるとショックでかいな・・・

そこそこ使えてた、とか思ってたんだけど・・・

所詮、俺の力不足か。

俊也

「はぁ・・・」

千夜

「そこ!ため息ついてないで案考える!!」

俊也は千夜にビシッ、と指を指されまた考えた。

すると5分も経たない内に千夜が叫んだ。

千夜

「だぁー!!もう無理、ガキ、こうなったら着いてから決めるわよ!!」

俊也

「へ?そんな無茶苦茶な・・・」

千夜

「だってあんたに時間が無い以上急ぐにこした事はないでしょう!?」

俊也

「まぁ、そうだけど・・・」

すると千夜は立ち上がった。

千夜

「目指すはバーラルマウンテン、行くわよ!!」

俊也はだるそうに立ち上がる。

俊也

「お、おぉ・・・」

取り敢えず千夜のご機嫌を崩さないためにも掛け声をする。

二人は宿を出て町の入り口に向かって歩いていた。

千夜

「♪♪♪♪」

千夜は呑気に鼻歌を口ずさんでいた。

俊也

「何かご機嫌だな?」

千夜

「そう?普通よ?」

千夜の返す言葉もいつもよりかは幾分か甘さがあるようだ。

俊也

「まったくノゾミ達と別れたばっかだっての、・・・」

千夜は俊也が足を止めたのに気付き振り返ると俊也が逆方向に走りだしていた。

千夜

「ちょっ、ガキ!どこ行くのよ!?」

俊也は走りながら顔だけ向け大声で返した。

俊也

「ちょっ、ちょっと忘れ物したから先に入り口行っといてくれ!!!」

俊也はそう言うと返事をまたずに走り去った。

千夜

「忘れ物ってガキの持ち物ないじゃない・・・」

と千夜は不思議そうに考えつつも言われた通りに歩いて入り口に向かった。



俊也

「はっ!・・はっ!・・」

あぶねぇ、危うく忘れてく所だった・・・

まだあるかな・・・?

俊也は考えながらある場所に向かった。

そう昨日口喧嘩をしたあの噴水がある場所に。


俊也は噴水がある場所に着くと昨日座っていた辺りを探した、すると

俊也

「・・・・あ、あった!!」

俊也はそれを掴むと着いている土埃りを払った。

俊也

「ノゾミのやつローブ忘れていってるんだろうな。」

俊也が拾ったのは昨晩口論途中に落としたローブ、他ならぬノゾミの茶色のローブだった。

第82話へつづく

続きます。

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