表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/105

第73話 〜惨劇〜

73話、74話は個人的な神回的なお話しです。

自分で言ってれば世話ないですが。

ご容赦下さいませ。

二人は聞き覚えのある声に振り返った。

ヤオ

「アメスさん!?」

千夜

「アメス!?」

アメスは二人の驚きっぷりに笑っていた。

アメス

「ヤオくん、お久しぶりです。千夜さん、私もノゾミさんを助けに行きたいです!!」

千夜

「ってアメスまさか聞いてたの?」

アメス

「ばっちりです!」

とアメスは親指を立てる。

ヤオ

「聞いていたなら尚更駄目です!!何があるかわからない以上勝手な行動はいけません!!」

ヤオが怒鳴った事に驚いているアメスだが、千夜は平然と聞き返す。

千夜

「じゃあ。もし今隊の編成と作戦を立てたとしましょう?それで手遅れになったらどうするの。」

ヤオは少し言葉を詰まらせながら言った。

ヤオ

「でも・・それでも僕はお二人の事が心配だから、・・・・本当は僕だって・・」

すると二人がヤオの肩に手を置いた。

千夜

「ったく正直に言えるじゃない?」

アメス

「そうです!!その助けたい気持ちがあれば平気です!ヤオ君も一緒に行きましょう!」

ヤオ

「お二人共・・・ありがとうございます。では作戦を・・・」

千夜

「え?いやだから今すぐ行くんじゃ?」

ヤオ

「え?確かに僕も行きますが今すぐとは言ってませんが?」

と千夜とアメスは二人でひそひそ話している。

ヤオ

「お二人とも?どうかしたんですか?」

千夜

「ヤオ、ごめん!!」

ガッ!

ヤオ

「わっ!?何するんですか!?」ヤオは千夜に両手を押さえられ身動きが取れないでいる。

アメス

「ヤオ君、ごめんなさい!!」

ドゴッ!!

アメスはヤオの腹に正拳を繰り出した。

ヤオ

「うぐっ!?・・・・」

ドサッ。

ヤオは気絶した。

千夜

「ヤオ、悪いな。」

アメス

「ヤオ君、帰ってきたら何かしてあげますから・・・・・」

千夜

「デートでもしてあげたら?ヤオ喜ぶと思うよ?」

アメス

「デっ・・千夜さん!!」

アメスは顔を真っ赤にしている。

千夜

「あはは!!冗談よ、たぶん。」

アメス

「うぅ・・・」

千夜

「ってこんなことしてる場合じゃない!!行くよ?アメス。」

アメス

「分かってますよ!!」

そして二人は誰にも悟られないようにガガミ岳の研究所に向かった。



千夜

「っふぅ。地図によるとここね。」

アメス

「でもそれらしき場所は見当たりませんよ?」

ナス

「隊長、本当にここなんですか?」

マチ

「ナス!!隊長が間違えるわけないでしょ!?」

今四人はガガミ岳の頂上にいる。

まず、何故二人ではなく四人かというと理由は単純明快、出発する際に見つかり断りきれなかったからである。

そしてここ、ガガミ岳の頂上は気温は低く呼吸はしづらいくらいの高度。

辺りにはゴロゴロと大小様々な岩が転がっている。

千夜

「マチぃわかんない・・・」

マチは頭を抱えていた。

マチ

「わ、我が隊長ながら情けない・・・ナス!あんたが地図見な!」

ナス

「えぇっ!?強制的?」

そう、ナスはマチにはどうしても頭が上がらないのだ。

理由はナスの控えめな性格とマチの積極的な性格、さらには幼なじみともなればいた仕方がない。

アメス

「お二人は仲が良いんですね?」

ナス

「そう見えるならそれは勘違いだよ・・・」

マチ

「なんか言ったぁ?ナス。」

ナスは怯えていた。

まるで肉食動物が草食動物を睨んだ時のように。

ナス

「べ、別に・・・」

と話しをしていると一人探していた千夜が三人を呼んでいた。

三人はそれに気付き千夜の下に駆け寄る。

マチ

「隊長、何か見つけたんですか!?」

千夜

「これなんだけどさ、怪しくない?」

三人は千夜が指差す場所を見た。

そこには片手で掴めるくらいの石が30個程円を描くように並べてあり地面の中央に縦に線が入っていた。

アメス&ナス&マチ

「「「あ、怪しい・・・」」」

千夜

「でしょ?でもさ。」

ドンドン。

千夜は足でそこを踏んだ。

千夜

「この通り何にもならないし。」

するとナスがしゃがみ何か真剣な顔をして考えている。

マチ

「ナス?何かわかる?」

ナス

「・・・これ、どっかで見たことがあるんだけど・・」

アメス

「あ!あたしこれ知ってる!確か・・・」

とアメスは言いながら並べてある石の上下左右の石を取った。

アメス

「それでこれを・・・ここにっと。」

アメスは取った石を中央の線の上に均等に並べた。

ゴ、トン・・・

と何かが外れる音がした。

千夜

「今音がしたよね?」

マチ

「!!、副隊長!!危ない!!」

マチはアメスの腕を掴んで自分の方に引っ張った。

バンッ!!

アメスが引っ張られたのとほぼ同時に地面が遥か上空に吹き飛んだのだ。

アメス

「あ、ありがとうございます、マチさん。」

マチ

「いえ、それより隊長。」

千夜

「うん、どうやらここで当たりね。」

四人は先程の場所を覗き込むと一つの階段が奥の暗闇へと続いていた。

ナス

「本当にノゾミ副隊長、いるんですかね。」

マチ

「いるに決まってるでしょ!?バカっ!!」

ナスはマチに頭を殴られた。

アメス

「千夜さん、行きましょう。」

千夜

「うん。」

四人は静かに階段を降り始めた、その先で惨劇が起こるとは知らずに。



千夜

「これは・・・」

四人がしばらく歩いているとどこかの部屋に出た。

そこはかなり広い場所で大きなモニターや変なボタンがずらりと並んでおり淡い光を放っていた。

そして右と左には小さな扉がある。

アメス

「ここが研究所?」

ナス

「そのようです。」

マチ

「隊長、私とナスは左に行きます、隊長と副隊長は右をお願いします。」

千夜

「うん。」

そしてナスとマチは左の扉の奥に進んでいった。

アメス

「千夜、さん・・・」

千夜

「・・・・・」

アメスは感じていた。

千夜が怒っている事を。

その怒りは尋常でないことは近くにいればわかる。

アメス

「行きましょう、千夜さん。」

千夜

「うん。」

アメス

「大丈夫ですか?」

千夜

「うん。」

アメス

「千夜!!!」

千夜はアメスの怒鳴り声に我に返ったようだ。

千夜

「え?何、アメス。」

アメス

「ノゾミさんは平気です!!無事です!!だからしっかりしてください!!」

千夜は唖然としている。

千夜

「・・・・・ごめん、私がどうかしてたみたい。」

ポフッ。

アメスは千夜の頭を撫でた。

千夜

「ちょっ、アメス!?」

アメス

「えへへ!さっ、今度こそ行きましょう!」

千夜

「うん!」

二人は右の扉の奥へと進んだ。

ガチャ、バタン。

千夜

「ここは・・牢屋?」

アメス

「ひどい、臭いです・・」

そこは真っすぐな道で両側には錆付いた鉄格子、地面は所々欠けていた。

千夜

「・・・っ!!あれは、ほ、ね・・?」

千夜は一つの牢屋を覗き込むと白骨死体があった。

アメス

「もしかして、人間を研究してたんじゃ・・」

ダッ!!

千夜はアメスがそう言った瞬間に走りだしていた。

アメス

「千夜さ・・・ん!?」

ガタンッ!

千夜

「え!?」

千夜は立ち止まり後ろを振り替えるとアメスが何者かに口を封じられていた。

アメス

「んー!んーんーー!!」

アメスは必死に抵抗するが逃げられない。

千夜はダッシュでアメスの方に駆け寄る。

千夜

「アメス!!!」


―動くな―


千夜

「っ!?」

千夜は足を止めた。

ドッ。

アメス

「んぐっ!?・・・」

アメスは何者かに気絶させられたようだ。

千夜

「アメ」

―動くな!!―

千夜

「くっ・・・」

千夜はどこからか響いてくる声に従わざるを得なかった。

ガタンッ!!

千夜

「アメス!!」

気絶したアメスの下の地面が開きアメスは落ちていった。

千夜は急いで覗き込むが真っ暗で底が見えない。

千夜

「そ、んな・・・」

千夜の目には涙が潤んでいた。

―さぁ、進め。彼女を取りにきたんだろ?進め。―

千夜は叫んだ。

千夜

「ノゾミは物じゃない!!私の仲間だ!!」

千夜は誰もいない牢獄で叫び声が響き渡る。

―早く来ないと君の仲間は死ぬ、さぁ進め奥に。進まなければ残りの二人も死ぬことになる・・・―

千夜

「なっ!?、どういうこ・・・」

千夜は言っている途中で何故かもう聞こえない事が分かり止めた。

千夜

「くそぉぉ!!!」

ダッ!!

千夜は無我夢中に走りだした。

先が見えない暗闇の中をひたすら、

ひたすらに。



ドンッ!!ドンドンッ!!

千夜

「!?、銃声?」

ドンドンッ!!ドンッ!!

千夜

「近い・・・!!」


・・・ドドドンッ!!

千夜

「この部屋!!」

千夜はその扉を蹴り破った。

バキッ!!

千夜

「ノゾ、ミ・・・、え?」

そこに広がっていたのは無数にならぶ培養機、そしてその中には異様な物体、割れているものもある。

そして二つの死体。

立っている少女は二人。

???

「キエテ・・?」

アメス

「ノゾミさん!!目を覚ま」

ドンッ。

アメスは撃たれて倒れた。

ノゾミに。

第74話へつづく

衝撃、そして、慟哭

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ