表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/105

第70話 〜悲劇〜

この70話から72話まで、この物語を書いていて未だに一番の物語になっています。

千夜が二人を待ち、かれこれ10分、誰も来る気配はない。

千夜

「おっそいなぁ、何やってんの?あいつら。」

千夜が呆れて地面に座ろうとした瞬間

バッ!!

???

「守護兵副隊長、命により救護に参りました。」

バッ!!

「後衛副隊長、命により護衛に来ました。」

千夜

「おっ、遅かったね?二人共。」

二人は聞き覚えのある声に顔を上げた。

ノゾミ

「は?・・ち、千夜!?」

アメス

「え!?千夜さん!?」

二人はどうやら誰かを聞かされずに来たようだ。

千夜

「ちょっと、二人共なんて言われて来たのよ?」

ノゾミ

「交戦中の隊長を救護してくれって・・・」

アメス

「人手が足りないから隊長の護衛をと・・・」

千夜は二人を騙してまで再会をさせてくれたヤオ守護兵長に感謝した。

千夜

「あらまぁ、しっかし二人共結構会わない間に変わったね?」

ノゾミ

「そう?」

アメス

「何とも言えませんね・・・」

その二人な内ノゾミは守護副隊長になっている。

身なりは相変わらず髪は肩までにしており身長は常人と同じように千夜よりは伸びていた。

他に違うと言えば余り見ない鎧に近いものを来ていることだ。

まだ大人に近い子供にも見える。が年齢は19歳である。

そしてアメスは後衛副隊長になっている。

身なりは3年前よりは少し長くなった青髪のツインテール、身長は常人と同じくらいの成長、無論千夜よりは伸びている。

ノゾミ同様にアメスもほかとは異なる鎧らしきものを着ている。

まだ3年前に持ち合わせていたおっちょこちょいな面もあるが年齢は19歳、にわかに信じられないものだ。

千夜

「二人共そんな鎧着て動きづらくないの?」

二人は思わぬ事を聞かれ驚き立ち上がりながら答える。

ノゾミ

「あんたねぇ、今は戦争中よ?これくらいは当たり前よ。」

アメス

「そうですよ、むしろ鎧を着てない千夜さんの方が・・・」

千夜

「だってそれ動きづらいし。重いし冷たいし。」

千夜は子供のように愚痴を吐く。

ノゾミ

「まぁ、千夜は殺されても死なないタイプだしね。」

アメス

「えっ!?千夜さんは不老不死何ですか!?」

二人は相変わらずのアメスの天然振りに苦笑した。

千夜

「つまり、そう簡単に死ぬ奴じゃないって事よ。」

アメス

「そうなんですか!?良かった・・」

アメスはほっと胸を撫で下ろした。

ノゾミ

「んでさ、再会は済んだ事だし。私達を呼んだ用を教えてくれない?」

千夜は一度間を開けて説明した。

千夜

「―――ってなわけよ。」

ノゾミは呆れたように言う。

ノゾミ

「ナス君がかわいそう・・・」

アメス

「もっとナスさんの事も考えてあげてください!」

千夜

「考えてるって!、一様・・・」

千夜は最後に弱気な言葉を付け加えた。

すると二人が立ち上がって言った。

ノゾミ

「取り敢えずはカヤ副隊長を探しに行くのね?」

アメス

「行きましょう!千夜さん!!」

千夜は静かに立ち上がり言った。

千夜

「よしっ!行くか!!」

三人は気を引き締め東にある元国境付近を目指し始めた。

そこが何故元国境なのかというと某国(ノゾミの国なのだが)が滅ぼされたからである。

しかしそれが自分の国だということをノゾミは知らない。



あれから一時間程歩いていると三人は同時に立ち止まった。

ガサ、・・・・ガサ、・

千夜

「敵?」

ノゾミ

「まだわからない。」

アメス

「・・・」

三人は各々の武器を取り出した。

千夜は二丁拳銃(ダブルストレイド)、ノゾミは(ストレイド)、アメスは相変わらずの懐かしい(ラズケイド)を構える。

千夜

「・・・・」

ガ、サ。

千夜&ノゾミ&アメス

「「「そこっ!!」」」

三人は音のした草影に武器を向ける。すると

???

「はぁ、はぁ、・・た、隊長・・?」

そこから現われたのは全身ボロボロで鎧は所々割れており左腕からの出血が激しいのか右腕で押さえている。

千夜はその光景に顔を真っ青にし駆け寄った。

千夜

「カヤ!!しっかりしろ!!何があったんだ!?」

二人はその女性が誰なのかを理解し駆け寄る。

カヤ

「敵が、・・ぞ、増援を、・・私は、それ、を防ごうと、・・すみません・・」千夜

「くっ、・・カヤがやられるなんて・・」

ノゾミ

「早く治療しなきゃ!!」

するとカヤは震える手で連絡しようとするノゾミを制止させた。

カヤ

「わ、私なら、だ、大丈夫・・」

カヤは足をガクガクさせながら立ち上がる。

カヤ

「隊長、私、は自分でなんと、か、します。だから敵を・・お願いします。」

千夜を含め三人は立ち上がる。

千夜

「くっ、・・・まかせて、カヤは休んでてよ?」

アメス

「千夜さ」

アメスが言おうとするのをノゾミが無言で押さえる。

カヤ

「は、い・・私も、休んだ、らそち、らに向かいます・・」

千夜

「カヤが来る頃には私が終わらせてるよ!」

カヤ

「ふふっ、それ、もそう、ですね、・・さっ、早く。」

千夜

「うん、じゃあ、行くね?」

千夜はカヤが頷いたのを確認すると走りだした。

ノゾミ

「千夜・・・」

アメス

「千夜、さん・・」

するとカヤが言った。

カヤ

「千夜、隊長を、お願い、しま、す、お二人共・・」

二人は静かに頷き千夜の後を追った。

カヤはその場で仰向けに倒れた。

カヤ

「隊長、生、きてく、だ、さい・・」



千夜

「はっ、はっ・・・!!」

千夜は無我夢中に走っていた。

くそっ!

くそくそくそっ!!

私がもっと早く助けに・・

すると後ろから両肩を掴まれた。

千夜

「!!?」

千夜は唐突過ぎて驚きながら振り向くと多少息を切らしたノゾミとアメスがいた。

千夜

「ノゾミ・・・アメス・・・」

二人は今にも泣きそうな千夜にそっと抱きついた。

ノゾミ

「大丈夫。ね?千夜!」

アメス

「私達がついていますよ?千夜さん、だから、泣かないでください。」

千夜

「だ、誰が泣くか!!」

千夜は二人から離れ必死に目を擦る。

ノゾミ

「じゃ、行くよ?」

アメス

「敵が増えてるんですよね?早く行きましょう!」

千夜

「うん・・・!!」

三人はまた東を目指し走りだした。



そして三人は元国境であるダイの谷に着いた。

そこには惨殺や焼失、引き契られた無残な兵士の山、その上に一人。

谷を挟む橋は落ちており、こちら側には数えきれない程のギニムが並んでいた。

が理由はわからないが微動だにしていない。

千夜

「これ、は・・・」

ノゾミ

「うっ・・・」

アメス

「ひ、ひどい・・」

三人がその光景に顔を真っ青にしていると兵士の死体の山の上にいるやつが気付いたようだ。

???

「おや?増援か?それにしちゃあ、少ねぇ、てめぇら誰だ?」

そいつは肘をつきながら言う。

千夜は声の主を睨み答える。

千夜

「お前がやったのか。」

そいつは兵士の死体の山から飛び降り地面に着地した。

ドスン!!

???

「あぁ、俺様が直々に、な。」

するとノゾミとアメスはその人物に驚愕の顔をする。

アメス

「あ、あれは・・・まさか・・そんな・・」

ノゾミ

「‘ヴァルケミスト’・・・」

ヴァルケミストと呼ばれたやつ。

そいつの体は木のような体をしておりサイズは人間と変わらない、が違うのは体の色が黒茶で両肩両膝には突き出た突起物。頭は紫色の花のようなものが咲いており服は着ていない。

だがあの目は殺戮者の目であることだけは理解できた。

ヴァルケミスト

「おや?そちらの嬢ちゃんは俺様を知ってるみてぇだな?」

ノゾミ

「くっ・・・」

すると千夜が遮るようにノゾミの前に出る。

千夜

「そんなことはいい。質問に答えろ、じゃなきゃ殺す。しなくても殺す。」

千夜はかなりの殺気を放ち睨み付ける。

ヴァルケミストは嘲笑いながら答えた。

ヴァルケミスト

「くははっ!てめぇが?俺様を?殺す?できるわけねぇだろーが!!バーカ!!」

千夜は臆することなく武器を構える。

千夜

「試してみる?クソ花。」

千夜が言った瞬間やつの雰囲気が一変した。

ヴァルケミスト

「おい、今、なんつった?」

千夜

「はぁ?聞こえなかったの?ならもう一度言ったげる。『試してみる?クソ花。』。」

するとやつは帯びただしい量のドス黒い気を放った。

ヴァルケミスト

「てめぇは俺様がコロスッッ!!!!!」

二人はその状況を見ていた。

ノゾミ

「む、無茶よ!!かなうわけない!」

アメス

「やめてください!!」

すると千夜は振り向かずに答えた。

千夜

「だから、やってみなくちゃわかんないでしょ!!」

すると千夜はやつに向けて走りだした。

第71話へつづく

争いはやがて…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ