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第69話 〜戦争〜

過去の歴史が動き出す。

四人はそれぞれ箱に出来る限りのりんごを詰めた。

千夜

「よしっ、これくらいだな。」

ノゾミ

「じゃ、行く?」

アメス

「そうですね。」

すると横からおさげの少女が言った。

少女

「あ、皆さん、行く前にこれを来てください。」

と少女は四人に白いエプロンを渡した。

千夜

「何で?」

ノゾミ

「おかしくない?」

すると少女は簡潔に答えた。

少女

「勿論、店の繁盛の為、です。」

四人はそう言われると断ることも出来ずエプロンを来た。

千夜

「やばい、恥ずかしい・・」

ノゾミ

「でも千夜、似合ってるよ?」

アメス

「うぅ恥ずかしいです・・」

ヤオ

「・・・・はぁ。」

四人が実際は二人だが騒いでいると少女が言った。

少女

「あの早く行ってくれませんか?」

四人はその言葉にやっと今の状況を思い出したようだ。

四人はそれぞれ別れて町に配りに行った。



千夜

「困っている人、ねぇ・・」

千夜は一人町の路地裏で困っている人を探していた。千夜

「大体こーゆうとこにいるのよね・・・・」

とは言っても実際は自分のエプロン姿を見られたくなかったりする。

その後も路地裏だけを徹底的に探すも思いの外ひとっこ一人見当たらない。

千夜

「や、やばい・・まだ一個も配れてない・・」

千夜はひそかに焦っていた。

これはまずい・・

一個も配れずに戻ったら依頼失敗ってことに・・

あぁ!!どうすれば!!

一人路地裏で唸っていると突然背後から声を掛けられた。

???

「あのー、もしかして林檎を配ってる子かね?」

千夜は余りにも突然過ぎて危うく箱のりんごが落ちそうになりながら答えた。

千夜

「っ、・・・そう、ですが・・」

千夜が振り向くとかなり年老いた一人の老人が立っていた。

身なりははっきり言って良いものではなくボロ布のようなもので被せてある、という表現が合う。

老人

「そうか、今日はおさげの子じゃないんじゃな?」

千夜はあの依頼主のことか、と納得した。

千夜

「まぁ、・・でも今日はって?」

老人はそのまま地べたに座り答えた。

老人

「いやぁ、あの子はな?毎日りんごをくれてな。いつもこの時間帯になるとあの子は一人で走り回っているのじゃ。」

千夜はあの依頼主がどういう人なのか理解した上でりんごを一つとり差し出した。

千夜

「はい。これ。」

老人は少し目を見開いていたがゆっくりとりんごを受け取った。

老人

「ありがとぅ・・あの子に伝えといておくれ・・」

千夜

「わかりました。」

千夜は老人に別れを告げ次の路地に向かった。



その頃三人は既にりんごを配り終え店に戻っていた。

ノゾミ

「千夜、遅いわね・・・」

アメス

「何かあったのでしょうか?」

ヤオ

「・・・・・」

少女

「後5分ですよ?」

するとどこからか声が聞こえた。

「おぉーーい!!」

三人と少女は声のする方向を見ると箱を抱えた千夜が走ってきていた。

千夜

「はぁ、はぁ、悪い。遅れた。」

ノゾミ

「千夜が最後だよ?」

アメス

「無事に帰って来て何よりです。」

そして四人は少女に空になった箱を渡した。

少女

「ありがとうございました。依頼料は城に送りますので。」

四人が納得して去ろうとすると千夜が振り向き様に言った。

千夜

「あ、そうだ。伝言があるよ?」

少女

「伝言?誰からですか?」

千夜

「おじいさんからね。『ありがとう』、だってさ。」

少女

「・・・確かに。聞きました。」

千夜

「じゃあね!!」

千夜は三人の後を追って走りだした。


ノゾミ

「何してたの?」

千夜

「別に、何でもないよ?」

アメス

「隠し事は良くないですよ!」

千夜

「隠すも何もないんだからしょうがないでしょ!!」

と三人がギャーギャー騒いでいるとヤオが言った。

ヤオ

「皆さん、このままだと授業に遅れます。」

三人は要約時間がないことを思い出し走りだした。

その後ろをヤオはため息を付きながら追った。





千夜

「―――そして3年後、事件は起きた。」

俊也は真剣そうに聞いた。

俊也

「事件ってノゾミが・・」

俊也はちらっとノゾミの方を見た。

ノゾミ

「うん、・・あの後私達、兵士になって千夜は前線隊長、私と・・・彼女は違う隊になったの・・・」

すると千夜が言った。

千夜

「あの時別れてさえいなければあんなことにはならなかったんだ!!」


そしてまた話し始めた・・





???

「隊長!!こちらは片付きました!!」

一人の青年が森の中で前に立っている金髪の少女に言った。

金髪の少女

「えー!?もう片付けちゃったの!?私にも少しは残すとか出来ないわけ!?ナス!!」

ナスと言われた青年はかなり慌てている。

この青年は普通のローブを羽織腰には剣がある。

至って普通の兵士だが、やけに細いのが特徴である。

ナス

「も、申し訳ございません!!千夜隊長!!次からは気を付けます!!」

そう金髪の少女とはあれから3年後の柳本千夜こと前線隊長になっている千夜だった。

3年前は肩から少し出るくらいの金髪が今や地面に着く程まで伸びている。

が、身長は余り伸びておらず顔も子供っぽさを残しており少女と言われても仕方がない18歳であった。

千夜

「絶対よ?でほかのカヤとマチはまだなの?」

ナスは怒られなかったことに安堵しつつ答えた。

ナス

「はい、一時間前の連絡を最後に現在まで連絡がつかない状況です。」

千夜

「うっし!探すぞ、ナス!!」

ナス

「えっ!?いやしかし隊長がここを離れるとほかの兵士が・・・」

千夜は少し考えてから言った。

千夜

「んじゃあ、私のとこの兵士とナスのとこの兵士を門前に集めといてあとA班とC班も。後のB班とD班はカヤとマチの隊を探すように。出来るわね?ナス。」

ナスは暫らく唖然としていたが我に返り答えた。

ナス

「は、はい!!少々お待ちを!!」

するとナスは何人かの兵士に指示を伝え連絡ようのアクセサリーで自分も指示を伝えた。

ナス

「はい、・・はい。それではお願いします。」

とナスはどうやら連絡を終えたようだ。

ナス

「千夜隊長!指示終わりました!」

千夜

「いやー、ナスはこうゆうのが早いから好きよ?これからも頑張ってくれたまへ?ナス副隊長。」

ナスは少し顔を赤らめながら答えた。

ナス

「や、止めてくださいよ!!隊長!!、早く探しに行きましょう!!」

千夜

「そうね、で二人の最後の連絡はどこから?」

ナスはどこからか用紙を取出し見ながら言った。

ナス

「えっと、カヤ副隊長は森の東、元国境の付近です、マチ副隊長は・・・北のゴンドニ洞窟付近で連絡が途絶えています。」

千夜

「なるほどね・・・、ならナス、あんたはゴンドニ洞窟にB班とD班と共にマチを探しに向かって、私は国境にいるカヤを探しに行くわ。」

ナス

「隊長お一人で!?危険過ぎます!今が戦争だということをお忘れですか!?」

千夜は初めてナスが怒ったことに驚きながら言った。

千夜

「平ー気よ、死ぬわけないでしょ?」

ナス

「無茶言わないでください!!隊長の方にB班を連れていってください!」

千夜は一度ため息を付いてから言った。

千夜

「はぁ・・・わかったわ、ちょっと城に連絡をさせて?ナス。」

ナスは疑問に思いながらも連絡用のアクセサリーを渡した。

千夜はそれを受け取り城に連絡をし始めた。

千夜

「あー、・・城ですか?こちらは千夜隊長です。ちょっと守護兵長にかわってくんない?」

ナスはまさか、と思いつつも様子を伺う。

千夜

「・・・、おっ、久々だな、・・・ん?いや、実はさそっちからあの二人をこっちによこしてほしいんだけど。・・・」

ナスの予感は的中したようだ。

ナス

「隊長、またあの二人ですか?」

千夜は連絡を待ちながら答えた。

千夜

「いいじゃない、こないだからずっと会ってないんだから。」

すると返事が返ってきたようだ。

千夜

「・・・は?いや、二人だけで十分だからさ、頼むよ、・・・・・さすが!ヤオは話がわかる!!じゃ、よろしく」

千夜は連絡を切りアクセサリーをナスに返した。

ナス

「どんだけ仲が良いんですか・・・」

千夜

「そりゃあもう凄いわよ?あんたにもいつか話したげるよ。」

ナスはため息を付き、言った。

ナス

「それじゃあ、私は行きます、千夜隊長、かならず生きて会いましょう。」

千夜

「まっかせときな!!こんな戦いすぐ終わらせてあげるわ!」

ナスは一瞬ほほ笑み北に向かって走りだした。

千夜

「さて、早く来ないかなぁ、二人共・・・」

千夜は雲から時折見え隠れする満月を見つめながら二人の到着を待った。

第70話につづく

待ち受けるは残酷な運命。

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