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第65話 〜危機〜

まだまだ。

三人はまだそのメニューを見て呆然としていた。

ヤオ

「あの・・・皆さん、大丈夫なんですか?」

ヤオは心配そうに話し掛ける。

すると三人は順に答える。

千夜

「値段が」

ノゾミ

「ありえない程」

アメス

「高いんです!!」

ヤオは三人に圧倒されながらも言う。

ヤオ

「そうなんですか?」

千夜

「見ればわかる!!」

千夜はメニューをヤオに渡す。

ヤオは少しそれを眺めてから言った。

ヤオ

「・・・そんなに高くない気が・・・」

三人は、なっ!?、と言い答える。

千夜

「あんたどんだけ金持ちなのよ。」

ノゾミ

「私達いくら持ってたっけ?」

アメス

「確か・・・」

アメスはポッケから財布を取出し、(三人の中で一番しっかり者なので持っていた。)中身を確かめると落ち込みながら言った。

アメス

「1、1500バルス・・・・」

千夜

「なっ・・・」

ノゾミ

「絶望的ね・・・」

ヤオはつい聞いてしまう。

ヤオ

「皆さん、どうやって生きてきたんですか・・・」

ヤオは改めて三人の凄さを思い知った。

アメス

「でも一つくらい食べれるものが・・・あるかもしれません。」

千夜

「そうだな。」

ノゾミ

「ヤオ、メニュー見して。」

ヤオ

「う、うん。」

ヤオは三人の前にメニューを開く。

三人は必死の形相で何か安いものはないかと探す。

(ちなみにここの食堂の料理はほぼ2000バルスを越えている。)

すると千夜がメニューの最後の方で何かを見つけたようだ。

千夜

「ねぇ、これ・・・」

三人は千夜が指差す場所を覗き込む。

そこにはこう書いてあった。



サーダ・・・・550バルス

お茶・・・・500バルス

天然水・・・・450バルス

その他


梅干し・・・・400バルス

ちくわ・・・・300バルス

タゴ焼き・・・・80バルス



ノゾミ

「何でその他!?」

アメス

「しかも80バルスって・・・」

ヤオ

「ちくわより安いですね。」

千夜&ノゾミ

「「だから何でちくわより安いの!?」」

ヤオは戸惑いながら答える。

ヤオ

「僕に聞かれても・・・」

そんなヤオを助けるようにアメスは言う。

アメス

「と、とりあえず食べよう?二人共!!」

千夜

「う。」

ノゾミ

「う。」

二人は渋々カウンターに向かった。


「はいよ!!何にするんだい!?」

料理を作りながらおばちゃんが聞いてくる。

千夜

「私タゴ焼き一つ。」

ノゾミ

「私もタゴ焼き一つ!」

アメス

「あたしは・・・オムライスとお茶で。」

ヤオ

「えっと僕は、ハンバーグとお茶をお願いします。」

おばちゃん

「はいよ!!ちょっと待ってな!!」

四人はとりあえずテーブルに座った。

カウンターに近い方から順に千夜、ノゾミ、アメス、ヤオと座った。

すると千夜とノゾミがメニューを確認し出した。

アメスとヤオはそれを不思議そうに見ていると二人は何やら話し、何かを決めたようだ。

千夜

「アメス、あんた」

ノゾミ

「お金は1500バルスって言ったわよね?」

アメスは不思議そうに答える。

アメス

「はい・・・・、?」

バンッ!!

千夜とノゾミはテーブルを叩いて言った。

千夜

「オムライスとお茶、合わせて3000バルスじゃない!?」

ノゾミ

「あきらかにお金足りないわよね?」

アメスは平然と答える。

アメス

「それは二人から預かってた分で、あたしが持ってるのは・・・」

アメスは先程とはまた別の財布を取出し中身を確認し言った。

アメス

「・・・100000バルスかな?」

二人は一度間を置き改めて言った。

千夜&ノゾミ

「「1、100000バルス!!?」」

アメスは二人の大声に驚きながら言う。

アメス

「お、お母さんが行く前にくれたんです・・・」

千夜

「それにしたって・・」

ノゾミ

「多い・・・」

すると何故驚いてるのか理解していないヤオが言う。

ヤオ

「二人は貰ってないんですか?」

二人は顔を見合わせて答える。

千夜&ノゾミ

「「いや、まったく。」」

そんな話しをしているとおばちゃんの甲高い声が聞こえた。

おばちゃん

「はいよ!!タゴ焼き二つ、オムライスにハンバーグそれとお茶二つ、出来たよ!!」

四人はカウンターに向かいそれぞれ受け取った。

ちなみにその時に代金は食器を片付ける時に払ってくれればいい。との事だった。

四人は先程の順にテーブルに付き全員で言った。

「いただきます!!」

千夜

「パクッ!」

千夜はタゴ焼きを口に入れた。

ノゾミ

「パクッ!!」

ノゾミもタゴ焼きを口に入れる。

アメス

「モグモグ・・・」

アメスはオムライスを一口口に入れる。

ヤオ

「・・・・・・・」

ヤオは音を立てることなくハンバーグを一口食べる。


千夜

「う、」

ノゾミ

「う、」

アメス

「う、」

ヤオ

「お、」

三人は耳を疑った。

千夜

「そこまできて」

ノゾミ

「う、から、お、に」

アメス

「するなんて」

千夜&ノゾミ&アメス

「「「ノリ悪すぎ(です)。」」」ヤオは三人に言われ体を縮めながら答えた。

ヤオ

「すみません・・・」

千夜

「今度からは気を付けて。」

ノゾミ

「ここが大事なんだから。」

アメス

「そうですよ、ヤオ君。」

その後程よく食べおわった三人は食器を戻し代金を払い部屋に戻った。


部屋に戻り四人は適当な場所に座った。

すると千夜が満足気に言った。

千夜

「いや美味かったね」

ノゾミもそれに賛同するように言う。

ノゾミ

「本当だね」

さらにアメスも続けて言う。

アメス

「あれですね、ああゆう所にしかない味です」

三人が呑気な事を言っているとヤオが唐突に言った。

ヤオ

「そう言えば三人は明日からの準備はしましたか?」

三人は不思議そうに聞く。

千夜

「明日?」

ノゾミ

「明日って何かあったっけ?」

アメス

「確か明日から兵士見習いの基礎を学ぶとかなんとか・・・」

千夜

「それがどうかした?」

ヤオは普通に言う。

ヤオ

「三人共教材の準備したのかなぁ・・・と。」

またもや三人は不思議そうに言う。

千夜

「教材?何それ。」

ノゾミ

「そんなの準備依然に知らないよ?」

アメス

「ヤオ君は準備したの?」

ヤオは何やらクローゼットの中から取出し三人の前に積んだ。

千夜

「多っ!!」

ノゾミ

「何メートル?」

アメス

「たぶん・・・1メートル半はありますね。」

ヤオは三人の反応を見て聞く。

ヤオ

「三人は一体何を持ってきたんですか?」

三人はおもむろに宝石を取出しいろいろ取出し並べた。

千夜:衣服、鉄の棒。

ノゾミ:衣服、鉄の棒。

アメス:衣服、(ラズケイド)

ヤオ

「・・・これ、だけ?」

ヤオは驚きながら言う。

千夜

「後何か必要だった?」

ノゾミ

「さぁ?」

アメス

「わかりません。」

さすがのヤオも少しため息をついて言う。

ヤオ

「教材がない生徒は確か追い出される筈でしたよ?」

三人はその言葉に固まった。

千夜

「・・・・・」

ノゾミ

「・・・・・」

アメス

「・・・・・」

ヤオは追い打ちを掛ける気はないが続ける。

ヤオ

「確か教材はここに来る前に城下で買ってくるようにって・・・あ、でももう城下町に行けませんでした。」

三人は固まった上、さらにヒビが入る。

そしてトドメの一撃、ではないがヤオは言う。

ヤオ

「三人共、追い出されてしまうんじゃ?」

三人は崩れ落ちた。

千夜

「やばい、やばい・・・」

ノゾミ

「あぁぁぁあぁぁぁあ・・」

アメス

「あわわわ・・・」

三人はそれぞれ悲痛の顔で悩んでいた。

ヤオ

「あ、でも確か教官の許可証があれば一度だけ城下町に行けるって言ってました。」

三人は声を合わせて言った。

千夜&ノゾミ&アメス

「「「それだぁあぁぁ!!」」」

ヤオは三人が急に立ち上がって大声を出したので予想以上に驚いていた。

千夜

「よしっ!!行くぞ!!」

ノゾミ

「早く行かなきゃ!!」

アメス

「ヤオ君どうもありがとうございます!!」

三人はそう言うと部屋を物凄い勢いで出ていった。

一人取り残されたヤオは言った。

ヤオ

「可笑しな人達・・・」


その頃三人は中庭にいた。

千夜

「マリー教官」

ノゾミ

「返事してください」

アメス

「どこですか」

三人はかなりの大声で叫ぶが返答はない。

千夜

「やっぱ城内か?」

ノゾミ

「入れるかな?」

アメス

「とにかく行って見ましょう!!」

三人はそう話し終えると城の扉に向かった。

第66話へ続く

続きます。

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