第56話 〜 幽霊 〜
とても久しぶりの続き更新、続くように頑張ります。
『どうかしたの?』
その半透明の扉を突き抜けている女性が言った。
千夜
「・・・・失礼します!!」
ドヒュン!!
千夜は全速力で庭に走りだした。
『変な子・・・・』
千夜
「はっ、はっ、はぁ・・」
千夜は二人がいる庭に戻ってきた。
ノゾミ
「千夜!!」
アメス
「大丈夫ですか!?」
千夜
「なんとかな・・・」
ノゾミ
「あれが髭の教官が言っていたやつかな?」
アメス
「幽霊、本当に居たんですね。」
千夜
「あれを見たら反論が出来ないな・・・」
ノゾミ
「でもさ、期限はまだ二日あるわけだしその間になんとかしなきゃ。」
アメス
「この三日間という期限、教官の合格判断が早かったのはこうゆうことだったんですかね?」
千夜
「確かに・・・それなら大体が納得いくけど・・・」
ノゾミ
「問題はあれをどうするか、ね。」
アメス
「あたし基本的にお化けとかは・・・」
千夜
「とりあえずもう一度確かめに行くか?」
ノゾミ
「確かめる、だけね?」
アメス
「確かめる、だけですね?」
千夜
「そうだよ。」
三人は慎重に第一塔の扉の前に来た。
扉には今の所何もかわった様子はないようだ。
千夜
「お、おい!?押すなって!!」
二人は千夜を盾にするように隠れている。
ノゾミ
「うぅ・・・」
アメス
「帰りたい・・・」
千夜
「弱音厳禁。気を強く持って行くわよ?」
千夜はまた扉に手を掛けた。すると
スウッ〜・・・
『こんばんわ?あら、貴方はさっきの・・・』
千夜&ノゾミ&アメス
「「「いやぁぁぁぁぁ!!!!」」」
ドッ、ヒュン!!!!
三人は全速力で逃げ出した。
『何がしたいのかしら・・・?』
千夜
「はぁ、はぁ、はぁ・・」
ノゾミ
「見ちゃったぁ、見ちゃったよ」
アメス
「あたしも見ちゃいました・・・幽霊。いるんですよ」
千夜
「くっ・・・あれはどうしようもないよ・・・」
ノゾミ
「弱音厳禁って千夜が言わなかった?」
千夜
「そうだった・・・」
アメス
「千夜さん、解決策を見付に行ってきて下さい!!」
千夜
「無茶言わないでよ・・・」
ノゾミ
「弱音を言ったのは千夜だしね。」
アメス
「一回でいいですから・・・」
千夜
「わかったわよ・・・こうなったら私が一人で解決してやるわ!!」
千夜は一人であの扉に向かった。
ノゾミ
「本当に一人で大丈夫かなぁ・・」
アメス
「やっぱり心配ですね・・・・」
千夜
「勢いで来てしまった・・・・」
千夜は扉の前に立ち尽くしていた。
千夜
「頼むからもう出るなよ・・・」
千夜はゆっくり扉に手を掛けると
スウッ〜・・・
『あら、また貴方?一体何の用があるのかしら。』
千夜
「ひっ!!・・・・」
千夜は思わずひょうきんな声を上げてしまった。
落ち着け・・・落ち着け・・・
大丈夫。・・・
千夜はなんとか自分に言い聞かせた。
千夜
「あ、あっ、あ、あっ、あっ・・・あな、貴方は、だ、だっ、誰っ!?で、でっすっか!?」
千夜は動揺を隠せなかった。
『??何を言っているのかわからないわ。少し落ち着いて?』
そう言うと女性の幽霊は完全に扉を擦り抜け千夜の前に来た。
千夜
「う、浮いてる!?足がない!?」
千夜は何が起きてるか理解出来ないようだ。
『それが何か?』
千夜
「だっ、だって普通じゃな、ない・・・・」
『私は幽霊のようなものだから当たり前よ。』
千夜
「幽霊!!!!????」
千夜が逃げ出そうとした瞬間
『ちょっと待って下さい!!』
女性の幽霊は移動し千夜の前に立ち?はだかった。
千夜
「ひぃやぁぁあ!!?」
千夜は後退りした。
ドンッ・・・・・
千夜は扉にぶつかった。
『貴方は何しにここに来たの?』
千夜
「えっ・・・・・・?」
千夜は予想外の質問に少し冷静さを取り戻したようだ。
千夜
「わ、私は・・・私達はこの塔の部屋に行くように言われて・・・」
『すると、先程の子達も兵士見習いかしら?』
千夜
「ま、まぁそのような感じです・・・・」
『そうゆうことは早く言ってくれれば良かったのに・・・なら話しは別ね。さっきの子達を連れてもう一度来なさい。』
千夜
「は、はぁ・・・・・」
そうゆうと女性の幽霊?は扉を擦り抜けて消えていった。
千夜は少し呆然としていた。
千夜
「はっ!!急がなきゃ!!」
千夜は小走りで庭に戻った。
千夜
「おーい、ノゾミ!!アメ、・・・ス?」
千夜は先程二人が居た辺りを探すが二人の姿は見当たらない。
千夜
「あいつらどこに行ったんだ?」
二人は千夜とすれ違いになっていたとはまだ知る由もなかった。
一方その頃二人はというと・・・・
ノゾミ
「来ちゃったね・・・」
アメス
「千夜さぁん?どこにいるんですか?」
二人は扉から50メートル程離れた木の影から扉の方を疑っていた。
ノゾミ
「おかしい・・・先に行ったはずの千夜がいない。」
アメス
「こ、こっちに来る時にも会いませんでしたし・・・」
ノゾミ
「ま、まさか・・・あの幽霊に・・・」
ノゾミ&アメス
「「誘拐された!!?」」
二人は急いで扉の前に向かった、が
キキィ!!
二人は扉の目の前で急ブレーキを掛けた。
ノゾミ
「っと、は言ったものの・・・」
アメス
「やっぱり恐いです」
二人は扉の前に立ち尽くしている。
すると・・・
スゥッ〜・・・
『来ましたか?・・・あらら一人足りないような・・・』
あの幽霊がまた扉を擦り抜けて現われた。
ノゾミ&アメス
「「い、やあぁぁぁあぁあぁぁ!!!!????」」
二人は抱き合った。
『ちょっと貴方達、もう一人の金髪の子はどうしたの?』
ノゾミ&アメス
「「い、やあぁぁぁあぁあぁぁ!!!!????」」
二人には聞こえてないようだ。
『ちょっ、貴方達少し落ち・・――――』
ノゾミ&アメス
「「い、やあぁぁぁあぁあぁぁ!!!!????」」
二人は狂いだした。
『・・―――着いて・・・ね?』
ノゾミ&アメス
「「い、やあぁぁぁあぁあぁぁ!!!!????」」
二人の狂いは止まらない。
『はぁ・・・どうすればいいのかしら・・・』
さすがの幽霊もたじたじだ。
って何がさすが?
その時
バキッバキッ!!
ノゾミ&アメス
「「痛っ・・たぁぁぁい!!!」」
千夜
「ったく、探しに来たらこれだ・・・おまえら大丈夫か?」
千夜は二人を探していると異様な叫び声が(もちろん二人のだが)聞こえて来たのだった。
ノゾミ
「千夜」
アメス
「千夜さん」
ガバッ!!
二人は千夜に抱きついた。
千夜
「ちょっ!?気持ち悪い!!は、離せぇ」
二人は名残惜しそうに千夜から離れた。
『さて、三人そろいましたね。』
幽霊は唐突に言った。
千夜
「そうだった、でどうするんだ?」
『はい、私はこの塔を守る守護者であり幽霊のアニキス=コールです。そして私は兵士見習いが兵士に為るための手伝いをしています。そしてここからが本題ですが貴方達にはこれからこの塔を登ってもらいます、そして頂上にあるものをとってきてもらうことで寮に入ることが出来ます。』
千夜
「つまり塔の最上階にあるものを残りの期間内に取ってこなきゃ失格ってわけね?」
ノゾミ
「そ、それなら急がなきゃ!!」
アメス
「行きましょう!!千夜さん!!」
千夜
「あぁ、だが二つ質問がある。」
『何でしょうか?』
千夜
「一つ目は貴方はマリー教官とはどういう関係なんだ?」
ノゾミ
「・・・あっ!!そうか!!」
アメス
「コール!!マリー教官と同じ名字!!」
千夜
「そゆこと。」
『中々の洞察力ね?いいわ私、いえコール家は代々死んだ後、この塔の守護者となる運命にある。だから私は・・・マリーの・・母親です。』
千夜&ノゾミ&アメス
「「「ま、マリー教官の母親ぁぁ!!!???」」」
『ふふっ、この話しは誰に言っても驚いてくれるから好きだわ・・・』
三人は思った。
笑い方がそっくり・・・
千夜
「んで、っと二つ目はヤオ=タマキって子はどうなったの?既にここに来ているはずなのに姿が見えない。」
ノゾミ
「そういえばいたわね。」
アメス
「武器出しただけで合格した子の事ですね!!」
千夜
「やつもこの塔の中に?」
『えぇ、いるわ。・・・・・あの子ならそろそろ最上階に着くと思うから今日中には来るでしょうね?』
千夜
「なるほどな。」
ノゾミ
「千夜?」
アメス
「何かわかったんですか?」
千夜
「いや、何も?」
ノゾミ
「はぃ?」
アメス
「じゃあ何でわざわざ聞いたりなんか?」
千夜
「純粋に気になっただけ。」
『それじゃ、そろそろ始めましょうか?』
千夜&ノゾミ&アメス
「「「はいっ!!」」」
三人は塔の扉を開けた。
第57話へつづく
幽霊とは恐ろしくあり、哀しくもあります。




