名前
黒い歴史がまたひとつ。
第5話
~ 名前 ~
俊也と謎の少女はあまりの勢いに吹き飛ばされてしまった。
俊也「う、うわぁぁぁ!?」
謎の少女「きゃあぁぁぁ!?」
俊也は吹き飛ばされた挙げ句謎の少女のクッションになってしまった。
俊也「ぐわぁっっ!!!」
謎の少女「痛ったぁーい!!!もうっ!!何なのよ!!」
俊也は苦しそうに言った。
俊也「は、はや・・く・どい・・て・・く・れっ・・」
謎の少女は自分の下敷きになっている俊也に気が付いた。
謎の少女「わっ!?ご、ごめんなさいっ!!」
謎の少女は飛び上がるように立ち上がった。
俊也は腰を押さえながらゆっくり立ち上がった。
俊也「痛てぇ~!!まったく早くどけよなっ!!」
謎の少女「う、うるさいわねっ!!気付かなかったんだからしょうが・・・どうしたの?」
謎の少女は俊也が恐怖で怯え切った顔をしていたのに気が付いた。
俊也「ぁ・・・ぁ・・」
謎の少女「もうっ!!どうしたのよ!!後ろに何がいるってのよ!!!」
謎の少女は勢い良く後ろを振り返った。
謎の少女「!!??!なっ・・・何で町のなかに!?」
俊也はあの炎の中の記憶を思い出した。
俊也「あ、あいつは・・・あの時のっっ・・!?」
俊也は恐怖と同じくらいの憎しみを込めて言った。
その時の俊也の顔を見て謎の少女は思った。
こ、恐い・・・。
さっきまでの彼とはまるで別人・・・。
謎の少女は俊也に少し怯えながらも言った。
謎の少女「は、はやく・・・に、・・逃げなきゃ!!気付かれる前に・・!!」
だが俊也にはその声は届かなかった。
なんで、
なんであいつがこんな所に・・・
消えたんじゃなかったのか・・・。
俊也はその時俊也の口がニヤリとなった。
謎の少女はそれに気付き問い掛けた。
謎の少女「ど、どうしたの?・・・」
俊也は答えた。
俊也「うれしいんだ・・・あいつが生きてることが・・・。」
そうだ、
この手で奴を殺してやる。
父さんと母さんの仇をとってやるんだ。
俊也はおもむろにやつに近づいて行く。
だがそれを謎の少女が止めた。
謎の少女「ちょっ!?どこに行くの!?そっちに行ったらあいつに・・。」
俊也は吐き捨てるように言った。
俊也「どけ。」
謎の少女は動かずに俊也を睨み付けて言った。
謎の少女「いやよ。」
俊也「・・・・ちっ。」
俊也は無理矢理謎の少女をどけようとした。
だが
ドフッッ。
その時謎の少女の拳が俊也のみぞおちに入った。
俊也「がぁっ!!・・・・・・・。」
俊也はそのまま倒れるように気絶した。
が、それを謎の少女は受け止めながら言った。
謎の少女「ごめんね・・・こうするしかなかっの・・・。」
謎の少女は申し訳ない顔をした。
あ、温かい。・・・・・
俊也は目を覚ました。
俊也「こ、ここは・・・?」
俊也は周りを見渡した。
どうやら俺はベットで寝ていたらしい。
それにしてもどこだ?
そこは見るかぎりは俊也が寝ているベットと窓。
それとあるのは小さなテーブル。
俊也は何故ここにいるのかを思い出そうとした。
わからない・・・・。
何でだろ?
俊也が理解していることは、今自分がベットに寝ていること。
それとやけにみぞおちが痛むことだ。
すると誰かの足跡が、近づいてくるのがわかった。
俊也は慌てて狸寝入りをした。
ガチャ、バタン。
謎の少女「・・・・まだ寝てる・・。」
謎の少女はそう呟くと、
近くにある小さいテーブルに持ってきた
水とタオルを置いて俊也が寝ている
(正確には狸寝入りしている)ベットの横に腰を降ろした。
謎の少女「ごめんね・・・殴ったりして・・・。」
俊也はその少女が泣いてるのがわかった。
????
どうしたってんだ?
何で泣いてんだろ?
俊也はそっと聞いてみることにした。
俊也「・・・あの~どうかされたんですか?」
謎の少女は驚きのあまり声をあげた。
謎の少女「ひゃあっ!?」
俊也「す、すいません!驚かせてしまって・・・」
俊也はゆっくり布団から顔を出した。
俊也はその少女の顔を見て記憶がよみがえった。
俊也「き、君はあの時の・・・怪力女???」
謎の少女「なっ・・・・!?」
バキッ。
少女の拳は俊也の顔面に勢い良く当たった。
俊也「痛ってぇ~何すんだ!!この怪力・・・じゃなくて君!!」
俊也はとっさに言葉をかえた。
だが
バキッッ!!
またも豪快な音とともに少女の拳が俊也の顔面に入った。
俊也は意識が少しなくなりそうになりながらも言った。
俊也「な・・なに・・す・・んだよ・・」
バタッ。
俊也はまた気絶した。
俊也は目を覚ました。
というか顔の痛みで目が覚めた。
俊也「痛ぅ・・・。」
謎の少女はおどおどしながら言った。
謎の少女「ほ、本当にご、ごめんなさい・・・。」
俊也は呆れるように言った。
俊也「はぁ・・・少しは手加減しろってんだ・・。」
謎の少女「で、でも・・・あんたがあんなこと言うからいけないんだ・・・!!」
俊也「たしかにまぁ、・・・あれは謝る。でもその後になんで殴られなきゃいけないんだ?」
俊也は挑戦的な態度で言った。
謎の少女「・・・な、なんかむかついたから・・」
俊也は起き上がって言った。
俊也「はぁ!?ふざけんのもいい加減にしろよ?ムカついてんのはこっちだって一緒だ!!」
謎の少女も挑戦的な態度で言い返した。
謎の少女「わ、私だってねぇ!!気絶したあんたを運んでやったのよ!!」
俊也「えっ!?・・・・」
俊也は驚いた顔をした。
俊也「・・・ごめん、悪いの俺の方だな。」
謎の少女も驚きながらも言った。
「い、いや!?わ、わかってくれればいいのよ!?ね??」
何よ!!
急に怒ったかと思えば謝るし・・・。
こっちが悪いみたいじゃない!!
俊也も同じことを考えていた。
俊也はその時ある疑問が浮かんだ。
俊也「あれ??そもそもおれ何で気絶したんだ??」
謎の少女は心配するように言った。
謎の少女「え?・・・お、覚えてないの??」
俊也「・・・たしか君と話してて、そしたら
上から何か降ってきて・・・そこからが思い出せない・・・。」
謎の少女は大体の経緯を俊也に話した。
謎の少女「どお?何か思い出した?」
俊也は首を横に振りながら言った。
「・・・・何にも・・。」
謎の少女「そう・・・・」
俊也は謎の少女に問い掛けた。
俊也「俺、本当にそんな別人のようになったのか?」
謎の少女は顔を伏せながら答えた。
謎の少女「え、えぇ・・・。」
・・・。
前にもあった、
あの父さんに刺された後、
その後の記憶が抜けてる事が・・・。
俊也は頭をくしゃくしゃにしながら言った。
俊也「実は前にもこういうことがあったんだ・・・。」
謎の少女「・・・どういうこと??」
俊也は記憶が抜けたときの大体の事を話した。(父さんと母さんの事は言わずに)
謎の少女「・・・き、君本当に人間??」
俊也は思った。
そりゃそうだろうな、
腹に刃物が刺さってそれがいつのまにか治ってたなんて普通の人間じゃありえないよな。
当然の質問だ。
そして謎の少女の声で我に返った。
謎の少女「聞いてるの??」
俊也は慌てて答えた。
俊也「だよな!?普通じゃないよな?あははは・・・・」
謎の少女「どうしたの?そんな暗い顔して・・・?」
俊也「い、いや別に・・・」
しばらく二人の間に沈黙が続いた。
俊也と謎の少女「あ、あのさ・・」
二人は同時に言った。
謎の少女「な、何??」
俊也「そっちこそなんだよ・。・。」
謎の少女「・・・そ、そろそろお腹減らない?」
俊也はあまりにも予想外の言葉が返ってきたので驚いた。
俊也は嘘をついた。
俊也「べ、別に・・・」
そう言った瞬間
グゥウ~。
俊也はしまったと思った。
すると謎の少女が
謎の少女「え、遠慮なんかしなくていいよ!!そろそろお腹が減ってもいい時間だしね!!」
何か急に明るくなったなぁ・・・
と俊也は思った。
そして少女が指差してる方向を見ると時計が7時を指していた。
俊也「もう7時かぁ・・・。」
謎の少女が立ち上がりながら言った。
謎の少女「何か食べたいものある!?」
俊也は少し考えた。
もちろんあるさ。
カレーライスにたくわんを三枚乗せて辛口、大盛りご飯のカレーだ。
だがここにカレーという食物があるかが不安だ。
何しろここは試練とか言う所だし・・・。
よし。ここはこれで行こう。俊也はある事を決めた。
俊也「君って料理作れるの?」
謎の少女「なっ!?これでも私18歳よ!!料理くらい作れるわ!!」
俊也はさらに追い打ちをかけた。
俊也「例えば?」
謎の少女は少し悩みながら答えた。
謎の少女「え~とっ、まず焼そばとラーメンとうどん、
それとそば、はるさめ、スパゲティ、それから・・・」
俊也は遮るように言った。
俊也「君って麺好きだろ?」
謎の少女は図星をつかれたようだ。
謎の少女「な、なんでわかったの?!」
俊也は当たり前のことを聞くなよ、と思った。
俊也「だって作れる料理が麺類ばっかだったから。」
謎の少女はやっと納得したように答えた。
謎の少女「あぁ~なるほどっ!!君、頭良いね!!」
こんなの誰だってわかるから・・・。
俊也「やっぱり君って天然だね。」
謎の少女「て、天然で悪いかぁっ〓!!」
俊也はこのやり取りが昔にもあったような気がした。
・・・・ん?
ちょっと待て?
俊也は忘れかけていた疑問を思い出した。
俊也「君、さっき何歳って言ったけ?」
すると不思議そうに答えた。
謎の少女「19歳よ・・・??」
俊也は思った。
と、と、年上ぇーー!!??
ま、まさか・・・
お、俺より身長小さいのに・・・
どういう育ち方したんだこいつ!?
すると謎の少女が唐突に言った。
謎の少女「あぁ!!もういいわ!!さっきから考え込んでばっかで、もう適当に作るからね〓〓!!」
そう言ってと謎の少女はは部屋を出て行こうとした時
俊也「あ、ちょっと待ってよ!!」
謎の少女は少し膨れながら答えた。
謎の少女「何よ!!!」
俊也は少し戸惑いながら言った。
俊也「何やかんやで聞けなかったけど、君の名前は??」
謎の少女「あぁ、そう言えばあの時は言えなかったわね。
・・・私の名前は希望と書いて ノゾミ って言うの。」
俊也はそのまま黙り込んでいた。
謎の少女「な、何よ!!私の顔に何か付いてるの?!」
俊也「・・・い、いや、・・・。」
それを聞くと呆れたわという顔をして部屋を出ていった。
バタンッ。
・・・・希望さん・・かぁ・・。
俊也はうとうとしながら考えていた。
そして二人はまだ気付かなかった。
これからこの二人の出会いが運命をかえることを・・・。
第6話につづく
黒い歴史がつづいてます。




