出会い
黒い歴史がまた1ページ。
第4話
~ 出会い ~
俊也は震えた唇で言った。
俊也「と・・とうさん・・?」
俊也は今起きてることが信じられないような顔で答を待った。
すると
父「どうしたんだ?俊也?これは、お前が望んだことじゃないのか?」
!!??!?
俊也は驚きを隠せずに言った。
俊也「お、おれ・・が・望ん・・だ?」
どういうことだ?
俺が望んだ?
父さんに殺されることを?
そんなはず、
そんなはずはない。
おれは父さんと母さんにそんなことをさせてまで会いたいのか?
自分の両親を殺人鬼にしてまで・・・。
もしかしたらおれは、
心の底では思っていたのかもしれない。
どんなことがあってもいいから、父さん、母さんに会いたい。
と。
俊也は怒りを込めて言った。
俊也「お・・おれは!!・・・こんなこと望んじゃいないっ!!」
父「・・・・・・・。」
父さん・・・
何で黙っているんだ・・・。
俊也は急に自分の身体の痛みを思い出した。
俊也「ぐ・・。!?」
俊也は痛みのあまり膝を着いた。
ドサッ・・・。
くそぉ・・・
なんで俺はこんな、
こんな、
何度も辛い思いをしなきゃいけないんだ・・・。
俊也の視界はまた霞んできた。
すると父さんと母さんが不気味な笑いをしながら、後ろに遠ざかっていく。
俊也は擦れた声で言った。
俊也「ま、待って・・・待って・・と、うさん・・・かあ・さ・・ん・・・」
だが二人は暗闇に消えてしまった。
なんでだよ・・
なんで行っちゃうの?
せっかく会えたのに・・。
父さん、母さんは寂しくないの?・・・・・
俊也は突然考えがかわった。
俊也「ふざけるな・・・」
「死んでしまえ・・・・」
「何もかも無くなってしまえばいいんだ・・・」
そうだ、
そうだ。
無くなれ・・・
何もかも・・・・
そうすればこんな思いをしなくてすむ・・・
悲しいときに笑う?
笑えるか・・・
憎い・・・、
何もかもが・・・
憎い・・・・!!!!!!
俊也の心には、恨みと憎しみが折り混ざっている。
俊也は小さな声で呟いた。
俊也
「キエロ・・・・」
「キエテシマエ・・・・。」
俊也は憎むことしか考えられなくなった。
俊也は狂った声で叫んだ。
俊也「がぁああぁあっっっ!!!!」
その声は周りの空気を震わせた。
さらに、その空間はどんどん暗闇に変わっていく。
俊也「・・・・・・・。」
俊也はさっきまでの狂っている時と、うってかわって黙り込んでいた。
すると俊也は少し考えることができた。
・・・・暗闇・・?
なんだここは??
父さんと母さんが消えて・・??
その後は?
どうなったんだ?
・・・・・・思い出せない・・。
てか元から記憶喪失か・・おれ。
俊也は深くため息をついた。
俊也「はぁ・・・・。」
すると俊也が元に戻るのと同時に周りの暗闇も消えていく。
俊也はふとお腹を見るとあんなに深く刺さっていたはずの刃物が無くなっていた。
俊也「あれ・・・?」
俊也は上着を上げて腹を見てみると
俊也「この傷・・・・・・。」
傷がある、ということは刺されたのは確か・・。
でも・・・・・・
この傷が治っているのはわかる、(今までも何度かあったし)でもこれは・・・。
傷跡が黒くなっている・・・・。
今までの傷は普通に治っていた・・・、
何で?今回だけ?
そう考えてるうちに周りの暗闇はいつのまにかにすべて消えていた。
そのことにやっと気が付いた俊也はこう言った。
俊也「・・・・ま、町??」
そこは、先程まで居た場所と違い、
なんとなく想像でかる町並みが眼下に広がっていた。
俊也はその町からすぐ近くの丘らしき所に立っていた。
なんか違う・・・
この変わりようは?
最初はだたっ広い野原。
次は町?しかも普通の。
いや、普通かはまだわからないか・・・。
俊也は色々と考えていたがとりあえずの状況に少し安心した。
俊也は思い立ったように言った。
俊也「とりあえずあの町に行って情報を・・・・」
グゥゥ~~~・・・。
俊也の腹の虫が鳴いた。
俊也「・・・集める前に腹ごしらえから!!」
俊也は勢い良く丘を駆け下りた。
俊也はあまりの気持ち良さに
俊也「い――~~やっほーーい!!!」
あっという間に丘を下りきった。
俊也「ん~気持ち良かった!!」
俊也は自分でもこんなに楽しかったのは久しぶりだと思った。
俊也「さぁて、あの町に向かって出発!!・・・って俺だけか・・・。」
俊也は誰も居ない横を見て何故か少し悲しかった。
なんだかんだで俊也はやっと町の入り口に着いた。
入り口にはアーチが掛かっており、
そこにはおそらく町の名前であろうことが書いてあるのだが、
俊也の読める文字ではなかった。
そしてそんなことを気にしながら、アーチをくぐった。
そこはいろんなお店で賑わっている一本の通りだった。
そこには、人がたくさんいて店に行列が出来ていたり、
どこかで言い争いをしている人がいたり、
追いかけっこをしている子供たちが騒いでいてとても楽しそうだった。
何より俊也は自分と同じ人間がいたことが何よりも嬉しかった。
そして俊也は腹が空いてることを思い出し、とりあえず食物を探し始めた。
探し始めて一分程で俊也は周りの異変に気付いた。
俊也「明らかに俺、見られてるよな・・・・。」
町の人々は俊也をジロジロと見て気味悪がっていた。
それもそのはず俊也の靴はどこもかしくも破れていて、
シャツはパリパリに乾ききっていてズボンは泥まみれ、
これを見てそうゆう反応をするのは当たり前だ。
俊也は少し嫌になり路地に逃げるように入っていた。
俊也は少し腰を下ろせそうな場所を見つけて座った。
俊也「はぁ・・・・。」
なんなんだ・・・まったく・・。
あそこまで気味悪がることないじゃないか。
少しは心配してくれたっていいのに・・・。
俊也は久々にあった人間も一緒なんだなと思った。
どいつもこいつも所詮は人どこに行ってもああゆう奴らしか居ない。
ちょっと髪型が変だから、差別する。
ちょっと服が汚いから汚いと差別する。
人を外見だけで判断するやつばかりだ。
なんでもっと人に優しくしないんだろ?
差別とか、嫌がったって誰が喜ぶわけでもない。
こっちの身になって考えたことが無いからあんな態度がとれるんだ。
俊也は深く考え込んでいたがあまりにも腹が減っていたため
それ以上考えることが出来なかった。
俊也「あぁ――腹減ったぁ・・・。」
俊也はそのまま深い眠りについた。
俊也「・・・・・うっ・」
声がする・・・・?
俊也は何ものかの声で目を覚ました。
「大丈夫ですか?」
女の子?
俊也は声でそう判断した。
俊也は寝呆けた声で問い掛けた。
俊也「き・・きみは・・・、だれ??」
すると慌てて言った。
謎の少女「た、ただの通りすがりの者です!?」
俊也はしばらく黙って考えた。
なんでこんな路地を通り掛かるんだ?
普通は通らないよな・・・。
だとすると・・・
尾行された!?
いや考えすぎか・・・
それにしても町に入った辺りから尾行してなきゃこんなとこに来るわけはない。
俊也は疑いながら聞いた。
俊也「何で、こんな所を通り掛かったんですか?」
その言葉に謎の少女はすこし慌てて答えた。
謎の少女「え!?、ええっとこっちの方に怪しい人影見えて・・・。」
俊也にもこの少女が嘘をついていることがわかるぐらいの慌てようだった。
俊也はあるいたづらを思いついた。
俊也「ふーん・・・それって俺のこと?」
俊也は冷静に答えた。
謎の少女「!?いや、そ、そうじゃなくて・・・・。」
少女は黙り込んでしまった。
俊也の予想は的中した。
やはりそうだったのか・・・・。
俊也はここまで正直なやつに会ったのは初めてだった。
そう考えているとまたあるいたづらを思いついた。
俊也「で、怪しいやつは見つかったの?」
謎の少女「い、いえ・・。見つかったといえば、見つかったような・・・・。」
俊也はまた思った。
そりゃそうだよな。
だってそいつは目の前にいるんだもんな。
俊也はおもしろくなって、吹き出しそうになったのを必死で堪えた。
するとその異変に気付いた少女が不思議そうに言った。
謎の少女「ど、どうかしたんですか??」
俊也は必死に笑いを堪えながら言った。
俊也「いや・・・別に・・。」
俊也は言い終わったと同時にまたまたいたづらを思いついて言った。
俊也「その怪しい人見つけるの手伝おうか?」
謎の少女「あ・・・えっと、その・・・・・。」
俊也はまた笑いを必死に堪えた。
やばい吹き出しそうだ。
いくら顔が見えないからって、少しやりすぎたか・・・・。
俊也はその少女の顔がなんとなく今はこんな感じだろうと想像していた。
謎の少女「あの・・じ、実は・・・・?」
俊也は聞こえてないらしい。
謎の少女「き、聞いていますか?」
俊也はまだ聞こえてないらしい。
謎の少女「・・・・・・。」
ドゴンッッ!!!!
俊也はその音で我に返り、それまで伏せていた顔を上げた。
俊也はその光景に呆気にとられていた。
なんとその少女の拳が壁にめり込んでいたのだ。
俊也は思わず
俊也「なっ・・・・・!?」
と言ってしまった。
すると少女が言った。
謎の少女「人の話をちゃんと聞いてますか!!!」
俊也は少し体がビクッとなったが、その少女の顔が目に入ったとたん
俊也「あっ・・・・・・。」
その少女は身長は160cmくらいで、
服は見たことの無いものようだが、
ほとんど上から着ているコートで見えない、
そして髪の毛はなんというか短いのか長いのか
わからないくらいの黒色の髪で、
目は大きいとか小さいの中間くらいで、
鼻と口は女の子らしい小ささ、
耳はほんのり薄紅色をしている。
俊也は正直に思った。
か、かわいい・・・(怒った顔も)、全部ひっくるめて。
すると少女は
謎の少女「あっ・・って何よ!!人をからかうのも対外にしといたほうがいいわよ?」
その言葉からは殺意が感じられた・・・。
俊也「か、からかわれてるってわかってたんだ・・・。」
俊也は勇気をもって聞いた。
謎の少女「うっ、うるさいっ〓〓!!」
バキッッッ!!
今度は近くにあった樽を破壊した。
俊也は言った。
俊也「君って天然?」
俊也は殴られることを覚悟しながら聞いた。
謎の少女「て、天然で悪いか〓!!」
そしてしばらく沈黙が流れた。
俊也&謎の少女「・・・・ぷっ・・あははははっっ!!!」
二人は同時に笑った。
俊也は笑いながら聞いた。
俊也「き、君、名前は?」
すると少女は
「えっ?私?・・・秘密・・・。」
俊也「・・・じゃあ怪力女でいい?」
!!!!!
謎の少女(怪力女)「よ、良くなぁーい!!」
「というか、名前を言うなら自分から言えっ!!」
俊也「んー・・・わかったよ、俺は俊也っていうんだ。」
すると少女は
謎の少女
「す、素直ね・・・・、わかったわよ!!私の名前は―――――
ドゴーーン!!!!
その瞬間二人の間に何かが落ちてきた。
第5話につづく
黒い歴史がまたつづきます。




