第46話〜生活〜
何が起きることやら。
二人はベットに座っていた。
千夜
「ノゾミってお家どこなの?」
ノゾミ
「・・・・ここじゃない。遠い所。」
千夜
「へぇ〜、そうなんだ。」
ノゾミ
「・・・先程から気になったんですけどご両親はいないの?」
千夜は一瞬黙った。
千夜
「・・・昔、死んだ。」
ノゾミ
「え・・・?、その、・・すみません。」
千夜
「いいさ、別に。ノゾミの両親はどうなんだ?」
ノゾミ
「わからない。・・・ここまで逃げるので一杯だったから・・・」
千夜
「ふーん。でもさ、死んでるかわかんないならあきらめるなよな?」
ノゾミ
「うん・・・・ありがとう千夜ちゃん。」
千夜
「う、・・・・なんか変な気分だ・・・」
ノゾミ
「具合でも悪いの!?」
千夜
「いや、そうじゃなくて・・・・ノゾミちゃんがさ、初めての女の子の友達だからよくわからなくて・・」
ノゾミ
「私もだよ?お、・・・じゃなくて家から出してくれなくて友達なんて一人もいなかったから。」
千夜
「私達似てるね?」
ノゾミ
「うんっ!!」
千夜
「・・・・笑った。」
ノゾミ
「え?」
千夜
「かっわいい!!」
千夜はノゾミを肘で突いた。
ノゾミ
「ちょっ!?やめてよ〜、千夜ちゃん!!」
千夜
「また困った顔も。・・・かわいいんだからぁ。」
ノゾミ
「うぅ・・・・・・」
千夜
「ねぇねぇ、これからなんか予定とかある?」
ノゾミ
「予定って・・・何もな・・――――」
千夜
「じゃさ!!外で遊ぼうぜ!!」
ノゾミ
「い、いきなり!?」
千夜
「ほらっ!!行こーぜ!!」
千夜はノゾミの腕を掴んだ。
ノゾミ
「え!?あ、ちょっ!?千夜ちゃん!!」
二人はその後目的がないノゾミは千夜と一緒に住むことになり、二人の間には絆が芽生えつつあった。
そして月日は流れ――――――
― 5年後 ―
千夜
「てやっ!!!」
ノゾミ
「はぁっ!!!」
ガキンッ!!
二人の持つ鉄の棒は中央で交差する。
ノゾミ
「ぐっ・・・・」
千夜
「!!もらったぁ!!」
千夜はノゾミの体勢が崩れた一瞬の隙をつき後ろに回り込んだ。
ザッ!!
千夜
「もらっったぁぁ!!!」
千夜が鉄の棒を振り上げた瞬間
ドッ。
千夜
「かっ・・・・」
千夜の腹部に鉄の棒がめり込む。
ノゾミ
「甘い・・・!!」
ノゾミは千夜が振り上げた瞬間のまた隙をつき鉄の棒を持ちかえ後ろに向けて放ったのだ。
千夜
「っの、・・・!!だぁっ!!」
スパッ!!・・・・
千夜は無理矢理踏み込み見事にノゾミの鉢巻きを切り裂いた。
ノゾミ
「なっ・・・・!?」
ノゾミはその場で崩れ、千夜は鉄の棒を支えになんとか立っている。
ノゾミ
「私の負け、かぁ・・・」
千夜
「はぁ、はぁ、・・・いや私もギリギリだったから・・・」
ノゾミ
「はぁ・・・千夜は強いね?」
千夜
「ノゾミだって強いって!!、なぁ・・だから行かないか?」
ノゾミ
「でも・・・自信ない。」
千夜
「大丈夫だって!!私が保障するから!!」
ノゾミ
「やっぱり千夜が14歳になるまで待ってからにする。」
千夜
「えー!?何でよ!!」
ノゾミ
「一人になりたくないの・・・・」
千夜
「え・・・・・・?」
ノゾミ
「ごめん、先に戻ってるね。」
ノゾミは公園を後にした。
千夜
「・・・よしっ!!ここは切り替えて待つ!!そうしよう!!」
千夜はノゾミの後を追い、走りだした。
ガチャ、バタン!!
千夜
「はぁ、はぁ、や、やっと追い付いたぁ〜・・・」
千夜は膝に手を置き玄関で立ち止まっている。
ノゾミ
「?ど、どうしたの?そんなに急いで。」
千夜
「久々に買い物にでもいかない?」
ノゾミ
「買い物っていってもお店一つしかないし・・・」
そうここラクム国からちょっと離れた森にある『ベリー』村は人口は80人程で、お店は一つしかないのだ。
千夜
「ちっちっちっ、甘いな。今回はなんとラクム国まで行くのだ!!」
ノゾミ
「えぇぇぇ!!??」
千夜
「ってことで、行くよ?」
ノゾミ
「い、今から!?」
千夜
「早く、早く!!」
千夜はノゾミの腕を掴んだ。
ノゾミ
「わ、わかったから!!行きます行きますからぁ」
こうして二人はラクム国に行くことになった。
ノゾミ
「まったく千夜はいつもこうだよね?」
千夜
「いいでしょ、素直で!!」
ノゾミ
「なんか違う気がするわ・・・」
二人はラビリスの森の中の道を歩いていた。
このラビリスの森は広いなんて言葉では言い表わせない程に広大で国を分けるほどに広い。その二つの国と言うのは一つは西にあるラクム国。もう一つは東にあるノゾミの故郷ゼバリース。そして注意すべきは遭難者が後を断たないことで有名だということだ。
千夜
「まぁ、道はあるしまだ朝だから昼まで休まず歩けば着く!!・・・はず。」
ノゾミ
「つらい・・・・」
二人が呑気に歩いていると森の中から何かを感じたようだ。
千夜
「これは・・・・」
ノゾミ
「何か、・・・いる!!」
二人は背中合わせになりどこからか丸い宝石を取出しそれを鉄の棒にかえた。
ノゾミ
「こんな棒で平気かなぁ・・・」
千夜
「心配は後にして!!」
二人は辺りの気配を探った。
ノゾミ
「・・・・・・」
千夜
「・・・・・・」
ノゾミ&千夜
「「・・・囲まれてる。」」
二人の周りには四方八方に野性の狼が牙を向けて近づいていた。
狼達
「グルルル・・・・」
千夜
「バルハウンドか・・・」
ノゾミ
「青い毛並み・・・なんか強そう。」
千夜
「とりあえず、相手の出方を待つ。」
二人は狼に気を集中させた。
そして狼は自分の射程距離に入ると全員で襲い掛かった。
狼達
「ギャァァァ!!!!」
千夜
「ノゾミ!!伏せて!!」
ノゾミは言われたとおりに地面に伏せた。
千夜
「だぁぁぁぁぁ!!!!」
ブォォン!!!!
千夜は円を描くように狼達を凪ぎ払った。
狼達はそれをまともに受けたが一匹だけかろうじで躱していた。
その狼は二人に飛び掛かった。
千夜
「しっ・・――――!?」
ドカッ!!
狼は倒れた。
ノゾミ
「危なかったね?」
ノゾミはその狼を鉄の棒でしたから吹き飛ばしていたのだ。
千夜
「さっすがノゾミ!!やる」
ノゾミ
「さっ、片付いたんだし急ごうよ。」
千夜
「はい、はい。」
二人はその後、予想していた通りにラクム国の城下町の入り口までは来たのだが・・・
門番
「・・――ですから今は襲撃事件がありまして、誰も入れることが出来ないのです!!」
千夜
「はぁ!?私達は別に怪しいものでも何でもないんだからいいだろ!?」
門番
「ですから犯人が捕まるまでは入れることは出来ません!!」
千夜
「・・・・なら犯人が捕まれば文句はないんだな?」
ノゾミ
「千夜・・・まさか・・・!?」
千夜
「私達がそいつら捕まえてやるよ!!」
ノゾミ
「やっぱし・・・言うと思ったわ・・・」
門番
「お前達見たいな子供に出来るわけない。」
千夜
「ガキじゃねぇ!!」
ノゾミ
「もう!!千夜、少しは落ち着いてよ!!」
千夜
「んでだよ!!?ノゾミも私をガキ扱いするのか!?」
ノゾミ
「違うけど、ここは門番さんの言うとおりにして待った方がいいよ。」
千夜
「でもよぉ・・・」
門番
「その子の言うとおりだ。君も少しは彼女のように大人になりたまへ。」
千夜
「てめぇ・・・いつかぶっ飛ば・・――――」
ノゾミは咄嗟に千夜の口を塞いだ。
ノゾミ
「あ!!!な、何でもないです!?じゃあ捕まえたらあっちの方で待ってるんで教えてくださいね?」
千夜
「んー、んーー!!」
千夜はじたばたしながら門から離された。
ある程度、離れた場所でノゾミは手を放した。
千夜
「っぷはぁ!!って何しやがんだ!!」
ノゾミ
「千夜、門番さんに向かってぶっ飛ばすなんて言ったら私達まで捕まえられちゃうのよ?」
千夜
「う・・・・・」
千夜は少しおとなしくなった。
ノゾミ
「別にお店は逃げたりしないんだから焦る必要はないわ?」
千夜
「わかったよ・・・でも私が兵隊の隊長になったらあいつを敗かしてやるんだから!!」
ノゾミ
「そうなれればの話しね?」
そう千夜が言っていたのはこの国、ラクム国の兵隊になると言う事だったのだ。千夜はかなり前からその事を決めており昔からその決意はかわっておらずノゾミもそれを知っていた。
そしてさすがに5年もその影響を受けるとさすがにならないわけにはいかなくなってしまった、というわけだ。
門番
「・・何!?襲撃事件の犯人がこちらに向かっている!?わかった!!すぐに行く!!」
門番は二人にも聞こえるくらいの大声で言い城下町の中に入っていった。
千夜
「・・・チャンス。」
ノゾミ
「へ?」
次の瞬間千夜はノゾミを引っ張り城下町に向かい走りだしていた。
第47話へつづく
続きは如何に。




