第45話〜別道〜
展開を求め彷徨える作者。
二人は出店を後にしぶらぶらと大通りを歩いていた。
千夜
「ふ〜ふふ〜ん♪」
千夜は先程のアクセサリーをクルクル回している。
かなりご機嫌がいいようだ。
俊也
「ところでさぁ、何でそれを選んだんだ?」
千夜
「私に似合いそうだからよ?」
俊也
「あははっ・・・」
そんな理由でおっちゃんがあんな目にあったなんて言えないな・・・
千夜
「う〜ん、腹減った。」
俊也
「たしかにな。どっかで食べるか?」
太陽は真上に来ていたのに二人は気が付いた。
千夜
「よし。あそこにしよう。」
千夜が指差した店は、またもや出店でたこ焼き(?)らしきものが焼かれている。
俊也
「一様聞くがあれは何ていう食べ物だ?」
千夜
「知らないの!?あんた頭おかしくなったの!?」
俊也
「ちゃうわ。早く教えろ。」
千夜
「な、なんかむかつく・・・はぁ、あれはね?タゴ焼きっていうの、中に入ってるタゴがコリコリしてておいしいの!!」
タゴって何このタコに濁点加えただけって・・・
著作権でも違法するからか?まったく。
俊也
「へぇ〜タゴ焼き、ねぇ・・・」
千夜
「すいませ〜ん、タゴ焼き二人分下さい!!」
店員
「はいよっ!!少々お待ちを!!」
店員は手際よくタゴ焼きを作りはじめた。
俊也
「千夜、ふと思ったんだがここのお金って何ていうんだ?」
千夜
「はぁ!?あんた本当に頭がおかしくなったんじゃ・・・」
俊也
「もう何でもいいから説明して。」
千夜
「いい?お金は1バルス2バルスって言ってここのタゴ焼きは・・・・・120バルス、ってちょっと高めね・・・」
俊也
「バルス・・・」
円に近いと思ってたんだけど・・ベェン、とか。
まぁタゴ焼き?が120円と換算するとまぁ確かにちょい高いかな?
てかこの暑い中何故にタゴ焼き?
その時店員が二人を呼んだ。
店員
「タゴ焼き二人前、しめて240バルス!!」
店員は片手にタゴ焼きを二パック、もう一方の手でお金をもらう気のようだ。
千夜
「ど〜もっ!!あ、支払いはそこのガキだから。」
俊也
「は?俺金なんて持ってないぞ?」
千夜はタゴ焼きを食べる手を止めた。
千夜
「てっきりガキが持ってるもんだとばかり・・・」
俊也
「俺だって千夜が持ってるんだとばかり・・・」
その時店員が二人の前に来た。
店員
「お客さぁ〜ん、払うものは払って下さいよ?」
俊也
「あははぁ〜・・・」
千夜
「ガキ!!どうすんだよ!?」
俊也
「どうするったってなぁ・・・」
店員
「お、客、さ、ん?」
店員もいい加減痺れを切らしてきたようだ。
俊也&千夜
「「すみません。何でもしますから許してください・・・」」
二人は同時に土下座した。
店員
「ええやろ!!二人共今日一日ここでただ働きしてもらいます!!」
俊也はタゴ焼きを慣れた手つきでひっくり返していた。
何でこうなるんだ?
店員
「俊也君、結構うまいなぁ!!」
俊也
「ど、どーも・・・」
千夜
「てんちょータゴ焼き二つ追加です!!」
千夜は千夜でエプロンをしてオーダーを取っていた。
店員
「店長かぁ、ええ響きやなぁ・・・しかし二人が入ってから客足が一気に増えたなぁ?」
店員曰く、店長がゆうように出店の前にはざっと30人程並んでいた。
以外にも千夜がそこそこかわいいからか噂が噂を呼びこういう状況になっている。
俊也
「なんかあいつのお陰っていうのが・・・」
店員
「まぁ、儲かるならええやんか?さっじゃんじゃん作ってや!!」
その後も客足はどんどん増えていき二人は限界まで働きついに日は落ちかかる時間になっていた。
店員
「いやー二人共、今日はありがとなぁ!!」
俊也
「どう、いた、しま、して・・・」
千夜
「あ〜疲れたぁ・・・」
店員
「二人共、これやるわ。」
二人はタゴ焼きを一パックずつもらった。
俊也
「お金ないんですけど・・・?」
店員
「お礼や、お礼。もらっときぃ!!」
俊也
「でもなぁ・・・」
俊也は千夜が既に食べ始めている事に気付いた。
千夜
「むふっ、ふぉいひぃ♪」
俊也も我慢出来ずに食べ始めた。
俊也
「う、美味い!!!」
店員
「やっぱ子供はええなぁ〜その笑顔で疲れも吹っ飛ぶわ〜」
二人はあっという間に食べ終わり立ち上がった。
俊也
「本当に今日はありがとうございました。」
千夜
「ました!!」
店員
「こちらこそ!!おっ?そろそろ子供は帰る時間やな?ほななっ!!」
千夜
「ほななっ!!」
俊也
「パクリ・・・まぁ、いいや。じゃあさよなら〜」
二人は出店を後にし、宿に着く頃には既に夜空には月が上っていた。
俊也
「なんだかんだでもう夜に・・・」
千夜
「長かったような短かったような感じね?」
俊也
「久々の息抜きには良かったな?」
千夜
「そうね?最近はいろいろ落ちてばっかりだったから。」
俊也
「しっかし、千夜も変わったよな?」
千夜
「私は昔からこのままよ?」
俊也
「最初に会った時と比べてって事だよ。」
千夜
「まぁ、人は変わるもんよ。」
俊也
「千夜に言われるとなんかなぁ・・・」
千夜
「な、何よ!?その言い方!!むかつくっ!!」
俊也
「千夜はそっちの方がかわいいよな?」
千夜はその言葉に赤面した。
千夜
「なっ!?お世辞言っても喜ばないわよ!!?」
俊也
「別に嘘じゃないけど・・・」
千夜
「あもう先に行くからっ!!」
千夜は憤慨しながら宿に入っていった。
俊也
「?何怒ってんだ?千夜のやつ。・・・女の子ってよくわからないな。」
俊也は独り言を呟き宿に入っていった。
ガチャ、バタン。
部屋には既にまたもや壁に寄り掛かっている刃界、布団に体育座りをしてうつむいているノゾミ、千夜は布団に潜って寝ている?ようだ。
空気重っ・・・・
俊也は勇気を出してノゾミに聞いてみた。
俊也
「あ、あのさっ・・今日どこに行ってたんだ?」
ノゾミはそのままの体勢で答えた。
ノゾミ
「別に、俊也には関係ないから。」
な、何故にキレぎみ!?
どうしよう・・・
俺、なんかしたか?
思い出せ、思い出さなければこの状況を打破するのは不可能に近い!!
その時、急に千夜は布団から勢いよく出てきた。
千夜
「こいつさぁ、あたしとあんたがデートしたったら勝手にキレ出してよ?まったく何なんだよ・・・」
げ、原因はお前だったのか・・・・・・!!
俊也は直ぐに弁解した。
俊也
「ノ、ノゾミ?これはね?デートとかいうものではなくて、ただの散歩に付き合っただけっていうか・・・」
ノゾミ
「つ、付き合ってたの!!?」
そこだけ反応すなぁ!!!
てかしまったぁぁ!!?
千夜はノゾミの後ろで笑いを堪えていた。
俊也
「あ、だ、か、ら!!散歩してただけなんだ!!」
俊也は予想以上に大きな声で怒鳴った。
ノゾミ
「そ、そうなの・・・?」
ノゾミはすごーく心配そうな顔をしている。
俊也
「あぁ、そうな・・―――――」
その時やつが遮った。
千夜
「そうよ、ただお揃いのアクセサリーを買っただけだもの?」
ノゾミ
「お、お揃い・・・」
俊也
「千夜、てめぇ・・・」
千夜
「本当の事だろ?」
俊也
「てめぇが二つ共持ってんのにお揃いな訳あるかっ!!」
千夜
「ぐっ・・・・迂闊だった・・」
ノゾミ
「じゃあ、二人はこんな時間まで何してたの?」
俊也
「な、何というか、バイト?みたいな事を・・・」
ノゾミ
「バイト?」
千夜
「実は・・――――」
俊也
「だぁー!もう口出しすなっ!!俺が説明してんだ!!」
その後俊也はなんとかただの散歩だということを説明するのに2時間程かかった。
ノゾミ
「なるほどね、そういうことなら安心、安心!!」
安心?別にノゾミの彼氏になった覚えもないのだが・・・
俊也
「まぁ、わかってくれて何よりだ。っと千夜?何か言うことは?」
千夜は聞いてないと言わんばかりに布団に潜った。
俊也
「ぐっ・・・・」
ここでいきなり過ぎる話題が話された。
ノゾミ
「柳本隊長、あの日の事は話してくれましたか?」
千夜
「話してない。」
俊也
「ノゾミ、いいよ。別に無理してまで話さなくてもいいんだ。千夜とはその話は一旦置いとく事にするって約束したから。」
ノゾミ
「・・・・・・・」
千夜
「そういうわけだから、わかる時までは仲間でいてやる。わかったな?」
ノゾミ
「はい・・・・」
俊也
「でさぁ、これから二人はその、ノゾミは刃界さんとどうするんだ?」
刃界
「言ったろ?、国に帰る。」
刃界はいつのまにか目を覚ましていた。
俊也
「俺もノゾミの故郷に行きたい、ノゾミは・・・」
ノゾミ
「私は・・・行きたくない。」
俊也
「何で何だ?」
ノゾミ
「私は・・・兵隊として祖国を襲撃したの。」
第45話へつづく
果たして何が起きたのか。




