表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/105

第34話〜再出発〜

3人の間にあるもの。

俊也

「ぁ・・・ぅ・・。」

俊也は泣いてはいけないとわかっていたが涙が止まらない。

二人は馬猿に言った。

千夜&刃界

「「何してんだ、てめぇら!!!!」」

馬猿達はかなり動揺している。

だがすぐに落ち着きを取り戻し二人を囲む。

ザッ、ザッ、ザッ。

千夜

「・・・・・・」

刃界

「・・・・・・」

二人は武器を構えている。

その時馬猿が一匹、二人に襲いかかった。

馬猿

「ウッヒ・・・―――!!?」

ズサッ!!

既に馬猿の頭には刀が刺さっていた。

刃界

「遅ぇ!!!」

刃界はそのまま刀を振り下ろし馬猿を真っ二つにした。

ブシュッ!!

馬猿から大量のどす黒い血が吹き出る。

馬猿達はどんどん離れていく。

千夜

「逃がすかぁぁぁ!!!」

千夜は逃げようとしている馬猿達に引き金を引いた。

ドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!

馬猿達は為すすべもなく倒れていく。

だが二匹の馬猿は逃げずにまだ俊也の後ろにいた。

俊也

「ぐっ・・・ぁ・・」

馬猿達は俊也の首を掴み締め上げた。

グッ。

く、そぉぉ・・・

それに気付いた二人は俊也の方を見ている。

千夜

「ちっ・・・・」

刃界

「阿呆が・・・・」

馬猿が俊也の首を締めているのをいいことにもう一匹の馬猿が二人に向かっていく。

馬猿

「ヒヒッ!!」

俊也は苦しそうに言った。

俊也

「に、・・・げ・・て・・」

二人は動こうとしない。

馬猿は二人を同時に殴った。

バキ!!!

二人はただ動かずに立っている。

千夜

「ぺっ・・・・」

刃界

「けっ・・・・」

馬猿はさらに腕を振り上げた。

俊也

「や、め、ろっ!!!??」

俊也は最後の力を振り絞り馬猿の手から逃れた。

馬猿

「ウヒッ!?」

俊也はそのまま腕を振り上げてる馬猿に猛突進した。

俊也

「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

バキッ!!

俊也の体当たりは馬猿に見事に当り馬猿の動きが一瞬止まった。

俊也

「くら、えぇぇぇ!!!」

ドゴンッッ!!!

俊也の拳が馬猿の背中にめり込み馬猿はその場に倒れた。

馬猿

「ウ、・・・ヒッ。」

ドスンッ。

俊也

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・これは・・・?」

俊也の拳の周りには風が吹き荒れていた。

その時俊也の後ろにいた馬猿が俊也に襲い掛かった。

馬猿

「ウッヒヒーン!!!」

俊也

「だぁぁぁっ!!!!」

バキッ!!

俊也は振り向きざまに馬猿の腹に拳を入れた。

馬猿

「ウ・・ヒヒ、ン。」

ドスン。

最後の馬猿もついに倒れた。

俊也

「はぁ、はぁ・・・・やったのか・・・?」

俊也の拳に吹き荒れていた風は消えていった。

俊也は思い出したように前に向き直った。

俊也

「・・・・・・・」

そこには千夜と刃界が立っていた。

俊也

「・・・何で・・・何で来・・――――」

千夜&刃界

「「うるせぇぇぇ!!!」」

俊也

「え・・・・??」

千夜

「別にてめぇを助けにきたんじゃねぇからな!!!」

刃界

「お前には指図を受けねぇ。俺は嫌でも小僧に付いていく!!!」

千夜

「ガキ。お前に否定はさせない、文句あるかっ!!」

俊也の目からは涙が出ていた。

俊也

「ぅ・・・・ぁ・・」

俊也はその場に蹲った。

俊也

「ごめん・・・・ふ、たり、とも・・・俺やっぱり二人といっ、しょに、旅をつづ―――――」

千夜

「当たり前だ!!」

刃界

「今度あんなバカなこと言ったら許さねぇからな!!」

俊也

「・・う、ん・・・。」

やっぱり俺がどうかしてたんだ・・・

俺には二人が必要なんだ・・・

迷惑をかけるからとかじゃない。

どれだけ迷惑をかけようが二人は俺を見捨てない。

だから俺も二人とは二度と離れたりするもんか・・・

俊也

「ぅぅ・・・・」

千夜

「いつまで泣いてんだ!!ガキ!!」

刃界

「行くんだろっ!?なら立て!!」

俊也は必死に涙を拭いながら立ち上がった。

俊也

「ごめんなさい・・・」

千夜

「迷惑くらいいくらでもかけろ・・・」

俊也

「・・・・え?」

刃界

「話しは全部聞いた。」

・・・さすが師匠・・

お見通しかぁ・・・

刃界

「俺達が迷惑してるとか勝手に決め付けるな・・」

千夜

「私達は仲間だろ!!だったら迷惑なんて思うな!!」

刃界

「迷惑なんてかけないくらいに強くなれ。小僧。」

俊也

「あ、りがとう。千夜・・・刃界さん・・・。」

千夜

「あぁ〜もうっ!!湿っぽいのは嫌いなんだよ!!」

刃界

「そう言ってる小娘こそ泣いてるだろ?」

千夜

「なっ!?木偶の坊!!てめぇは殺す!!」

千夜と刃界は追いかけっこをしていた。

俊也

「・・・っぷ。あははは!!!」

二人は俊也の笑い声に止まった。

千夜

「やっぱガキは笑ってなきゃな!!」

刃界

「ったくくせぇ芝居させやがって。」

俊也

「そうだったんですか?・・・」

千夜

「いや。違うから・・・落ち込むなよ・・・ガキ?」

俊也

「・・・・・・」

刃界

「小僧。何もそこまで落ち込まなくても・・・」

俊也

「もういいです。やっぱり一人で・・・」

俊也はふらふらと歩いていく。

千夜

「お、おい!?ガキ!!」

刃界

「小僧!?」

二人は俊也を追い掛ける。

俊也はふいに立ち止まった。

俊也

「・・・・・」

千夜

「・・・・ガキ?」

刃界

「小僧・・・・?」

俊也

「う、そ!!でしたぁ〜!!」

千夜

「ガキぃ!!」

刃界

「小僧っ!!」

俊也

「さっきのお返しです!!」

千夜

「もうガキなんか死ね!!」

刃界

「・・・・だそうだ。小僧、なら二人で行くか?」

刃界さんからのアイコンタクトで俊也は納得した。

俊也

「そ、そうですね!?二人で行きましょうか!!じゃ、千夜、そういうことで。」

刃界

「じゃあな、小娘。」

二人は歩いていく。

千夜

「・・・・え!?ほ、本当に追いてくつもり!?」

千夜は慌てて追い掛ける。

俊也

「刃界さん?そろそろ・・・・」

刃界

「そうだな。」

二人は立ち止まった。

千夜

「はぁ、はぁ。」

刃界

「何してんだ。行くぞ?」

俊也

「行くよ?千夜。」

千夜

「て、てめぇら・・・」

刃界

「細かいことは気にするな。子供。」

ドスッ。

千夜は刃界に蹴りを入れた。

刃界

「わ、悪かった・・・小娘。」

俊也

「千夜、それはいくらなんでもひど・・――――」

ドスッ。

千夜は俊也にも蹴りを入れた。

俊也

「ぐっ・・・い、痛い・・」

千夜

「あんたたちが悪いんだからね!?」

俊也&刃界

「「すいませんでした。」」

千夜

「わかればいいのよっ!!じゃあしゅっぱーつ!!」

二人は思った。

き、切り替え早っ・・・

こうして三人の旅はまた始まった。

千夜

「で?」

刃界

「ここは?」

俊也

「どこでしょう?」

三人がいる崖の上に広がっているのは途中まで石がゴロゴロしているのだがそこからは砂漠のようだ。

千夜

「あ、暑い・・・」

刃界

「小僧。どっちに行くんだ?」

俊也

「ふぅ・・た、確か崖の上から東に行けばいいはずです・・・」

千夜

「東ってことは・・・」

俊也

「この砂漠を越える、ってことだな。」

刃界

「さすがにきついな・・」

千夜

「お?木偶の坊もダメなのか?」

刃界

「いや、この砂漠には・・・・」

俊也

「何かいるんですか??」

刃界

飛竜(フェイバーン)がいるんだ。」

千夜

「ほ、本当か・・?」

俊也

「なんですか?それ。」

千夜

「はぁ!?知らないの!?」

刃界

「いいか?飛竜(フェイバーン)ってのはいわゆる飛んでる竜。ってことだ。」

俊也

「竜!?この砂漠に!?」

千夜

「やっとわかったか。」

俊也

「早く行きましょう!!」

刃界

「小僧。聞いてなかったのか?ここには・・―――」

俊也

「飛竜がいるんですよね?見てみたいなぁー!」

バコッ!!

二人は同時に俊也の頭を殴った。

俊也

「痛ぇー!!何するんですか!?」

千夜

「バカか!?見つかったら殺されるんだぞ!?」

俊也

「何でさ?」

刃界

「小僧。飛竜(フェイバーン)はなぁ、最強の魔物とも言われていてな?ここらへん一帯を牛耳っている程のやつなんだ。」

俊也

「強いんですか?」

千夜

「たった三人で挑んだりしたら即効死ぬわよ?」

刃界

「だがやつは縄張りにさえはいらなきゃ手はださない。だから人間は生きてられるんだぞ?」

俊也

「だったら縄張りを避けて通れば・・・?」

刃界

「だ、か、ら!!この砂漠がやつの縄張りなんだ!!」

俊也

「まじですか?」

千夜

「・・・でも他に道はないみたいだよ?二人共。」

千夜は立ち上がり砂漠の方を見つめていた。

刃界

「ば、ばかな・・・なんでこんなところまで・・!?」

俊也も砂漠の方を見た。

そこには俊也でもわかるほどの大きさの飛竜(フェイバーン)が飛んできていた。

第35話へつづく

それが、仲間の証。

絆という縁。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ