第30話〜道〜
待っている人がいる。
俊也は勢いで外に出たものの体の痛みで、その場に座り込んでしまった。
俊也
「やっぱまだ無理があるか・・・」
真美
「俊也君!!」
真美は俊也の元に近寄った。
俊也
「どうしたんですか?」
真美
「あなた怪我が治ってないのに、旅に出るなんて無理よ。それに今のあなたじゃその子に会う前に死んじゃうわ。」
俊也
「でも、あいつが待ってるんです。」
真美
「どうしても行くの?」
俊也
「はい。」
真美
「・・・わかったわ。じゃああなたが行こうとしてる場所までの行き方教えないわ。」
俊也
「知ってるんですか!?」
真美
「えぇ、知ってるわ。あなたの話しの通りならね。」
俊也
「お願いします!!教えてください!!」
真美
「じゃあ三日間ここにとどまりなさい。」
俊也
「え?」
真美
「今のあなたじゃ教えても辿り着けないわ。」
俊也
「じゃあ、どうすれば・・・?」
真美
「私が修行をしてあげる。」
俊也
「えぇ!?」
真美
「さ、そうと決まったら小屋に戻りましょう。」
俊也
「え、俺やるなんて一言も・・・」
真美
「じゃあ教えない。」
俊也
「すいません。」
二人は部屋に戻った。
俊也はベットに座り真美は床に座った。
俊也
「で、修行って何やるんですか?」
真美
「ん〜、そうね。まずはあなたの武器を創造してみせて?」
俊也
「俺、その創造とか言うやつできないんです。」
真美
「嘘、ですよね?」
俊也
「やっぱり普通じゃないんですか?」
真美
「あのね?旅に出るっていったら武器を創造できるのが最低条件なの。」
俊也
「知らなかった・・・」
真美
「じゃあ、しょうがないから貸してあげます。」
俊也
「すみません・・・」
真美
「じゃあ詳しいことは明日言います。今日は明日に備えて寝ていること。」
俊也
「わかりました・・・。」
真美は部屋から出ていった。
ガチャ、バタン。
俊也は布団に入った。
修行か・・・
そうだよな、何にもしなきゃ強くなれるはずなんかない。
自分自身の身は守れるようにしないと、周りの人を助けることなんかできやしない。
大切な人を護るため。
強くなる。
かならず・・・
俊也は胸の中で覚悟を決め、明日に備え眠りに付いた。
俊也
「・・・・・・」
強い日差しが俊也を照らす。
俊也
「・・・・朝?、昼?」
真美
「やっと起きたわね。」
俊也は驚いて完全に目を覚ました。
俊也
「い、いつからここに!?」
真美
「さっきです。それじゃあ外に行くわよ?」
真美はそう言うと外に向かって部屋を出た。
ガチャ、バタン。
俊也は起き上がった。
俊也
「・・・よし!!修行がんばらなきゃ!!」
俊也ははりきって部屋を出て外に向かった。
俊也
「お待たせしました!」
真美
「来たわね。じゃあ始めます。」
俊也
「よろしくお願いします。」
真美
「じゃああなたにはこの武器を貸してあげます。」
真美さんは宝石を俊也に渡した。
俊也
「これは・・・?」
真美
「いいから使ってみて。」
俊也
「どうやって?」
真美
「し、知らないの!?」
俊也
「はい・・・。」
真美
「はぁ、じゃあ教えます。その宝石を握ってサーキュレイション!!アクトウェポン!!って言います。やってみて?」
俊也
「はい・・・、さ、サーキュレイション!!アクトウェポン!!」
ボンッ!!
俊也が握っていた宝石が消えてしまった。
俊也
「はれ?」
真美
「何で!?」
俊也
「すみません・・・」
真美
「あなた、創造できてますね?」
俊也
「いえ、俺は・・・」
真美
「いい?あなたに渡したのは創造ができない人なら誰にでも使える武器だったの。でも既に創造が出来てる人はそれを拒否してしまって使えないのです。」
俊也
「つまり、俺は既に武器を創造をしていたから、あぁなったと?」
真美
「そういうことですね。」
俊也
「でもなぁ・・・使えないし・・・」
真美
「それはあなたの中の何かが抑制してるんじゃないかしら?」
俊也
「抑制?」
真美
「いい忘れていたけど、本人が創造した武器は二度とほかのものにはかえられない、すなわち、一心同体。武器が傷つけば本人にも多少の傷がつく。でも武器が壊れたりしたら、二度と再生することはできないし、本人も死に近いダメージを受けるの。」
俊也
「覚えておきます。」
真美
「で、話しを戻しますけど、あなたは創造した武器を使おうとしていないんじゃないかしら?」
俊也
「真美さんもあいつと同じことを言うんですね・・・」
真美
「探してる子の事ですか?」
俊也
「はい。そいつにも今と同じようなことを言われました・・・・あ!!そういえば!!」
真美
「何か思い出したんですか?」
俊也
「俺、ちょっとだけ空に浮いたんです!!」
真美
「はい?」
俊也
「あいつに言われた後に自分の意志で願ってみたら空に2、3メートル浮いたことが合ったんです!もしかしたらそれが・・・」
真美
「そうかもしれませんね?」
空に浮いた?
人が創造した武器で空に浮いた、なんて話し聞いたことがありません。
真美
「・・・・・・」
俊也
「もしかして修行ができないとか・・・?」
真美
「そうでしたね。じゃあまずは・・・」
俊也
「まずは?」
真美
「川の近くで小石を集めてきてください。」
俊也
「小石??」
真美
「一回に付き、10個。それ以上はだめです。今日中に1000個ここまで持ってきてください。」
俊也
「1000個!!!?今日中に!?」
真美
「強くなりたいのでしょう?」
俊也
「わかりました・・・」
俊也が歩いて川に向かおうとした時、
真美
「全力疾走ですよ?もし今日の夜までに1000個集まらなかったら、夕食はありません。それとお昼までに500個、じゃないとお昼もありません。」
俊也
「まじてすか?」
真美
「もちろんです。」
俊也は真美さんの笑顔が悪魔に見えた。
俊也
「あはは、・・・行ってきます!!」
俊也は走りだした。
俊也は木の間を通るのに苦労していた。
俊也
「ほっ、とぅ!!、うわっ!?」
この森、木が入り組んでて進みずらい・・・これも修行なのか?
俊也はやっと川に着いた。
俊也
「はぁ、はぁ、はぁ。着いたぁ〜」
俊也は早速小石を拾い、ポッケにしまった。
俊也
「よし行くか!!」
俊也はまた木の間を苦労して通りぬけ、やっと小屋に戻ってきた。
俊也
「やばい・・・もう疲れた。」
これ一往復だけでかなり体力がなくなった。
これじゃ1000個どころか、100個もいかない・・・
俊也
「くそっ!!」
俊也は小石を小屋の近くに置きまた走りだした。
そして先程より時間がかかり川に着いた。
俊也
「み、水・・・」
俊也はふらつきながら水場にしゃがんだ。
そして水を手ですくおうとしたとき
ガサガサ・・!
俊也
「何だ!?」
俊也は後ろを振り替えると体は馬なのだが馬の背中に羽が生えており、口が鳥のくちばしになっているやつがいた。
俊也
「と、鳥馬??」
鳥馬はこちらを睨んでいる。
あきらかに俊也に向けられていた。
鳥馬
「コケコッコー!!!」
俊也
「ニワトリかよ!!」
鳥馬は俊也に突っ込んできた。
ドドドド。
俊也
「まじかよ!?くそっ!!」
俊也はなんとか森に入ろうとしていたが、鳥馬に遮られた。
俊也
「しまった・・・!!」
俊也のまわりには逃げ道がない。
すると鳥馬が鋭いくちばしを振り上げた瞬間俊也は後ろに飛んだ。
トンッ!!
ドゴーン!!!
俊也は間一髪のところで躱した。
だがやつのくちばしはかなり深くまでめり込んでいた。
俊也
「あんなのくらったら・・・・」
俊也がどうするか考えていると鳥馬の様子がおかしいことに気が付いた。
鳥馬は地面にめり込んだくちばしが抜けずにもがいている。
俊也
「しめた!!」
俊也は急ぎ小石を拾い、森に入った瞬間
鳥馬のくちばしが抜けたようだ。
鳥馬は俊也のほうを睨んだ。
鳥馬
「コケコッコー!!」
俊也
「やばっ!」
俊也は走りだした、と同時に鳥馬も俊也を追いだした。
俊也は必死に走るが木が邪魔してうまく走ることが出来ない。
俊也
「ぐっ・・・でもあいつも!」
俊也は後ろを振り替えって鳥馬を見たが、なんのこともなくスイスイと進んでいる。
俊也はある事に気付いた。
俊也
「そういうことか!!」
俊也は試してみた。
まさか敵に教えられるとはな・・・
木を避ける時に俺は一度止まってから、走っていた。
けどやつは違った、ヤツは馬の特徴を活かして一歩だけで木を躱しそれを続けるそうすれば、横跳びをするだけで木を躱せる。
俊也は見よう見真似でやってみた。
すると俊也もスイスイと木を躱している、鳥馬より早く。
俊也
「これなら・・・行ける!!」
俊也と鳥馬との距離は離れていきついに振り切った。
そして俊也は小屋に着いた。
俊也
「ふぅ・・・・、なんとか逃げれた。」
俊也はまた小石を置いた。
俊也
「さぁて、コツは掴んだ、後は体力が続く限りやるしかない!!」
俊也はまた川へ行っては小屋に戻り、それを繰り返していた。
そして何度か途中、あの鳥馬に出くわしたが逃げ切ることが出来た。
時間はついに昼を向かえた。
俊也
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」
俊也は2、3メートル程積み上げられた小石の横に座っていた。
すると真美が小屋から出てきた。
真美
「これは・・・・!?」
俊也
「あ、真美さん!1000個、集めましたよ!!」
真美
「ま、まさか本当に・・・?」
第31話へつづく
だから、歩みを止めない自分が、いまそこに立っていられる。




