第28話〜念願〜
願いを一つ。
俊也と千夜は出口に向け走っていた。
刃界
「!!!?おまえら!!止まれ!!」
俊也
「えっ?」
千夜
「何!?」
二人は止まろうとしたが既に遅かった。
刃界
「ちっ!!」
二人は出口に着いたはずだったのだがそこは深い崖だった。
二人は既に空に浮いていた。
俊也
「あ。」
千夜
「はぁ!?」
二人は落ちるか落ちないかの時。
ガガッ!!
二人は誰かに腕を掴まれていた。
俊也
「ああ・・・・じ、刃界さん・・・!!」
千夜
「よくやった!!木偶の坊!!」
刃界
「す、こしは、まわ、りを見やが・・・・・れ!?」
俊也
「??ど、どうしたんですか?」
千夜
「どうした!!木偶の坊!!」
刃界
「た・・・・た・・」
俊也&千夜
「「た??」」
二人を掴んでいる力が緩んでいく。
俊也
「ちょっ!?じ、刃界さん!?」
千夜
「こらっ!?で、木偶の坊!!」
刃界
「がっ!?ぐ・・・やば・・い・・」
刃界は力を入れ直したが刃界の上半身は崖から半分出ている。
千夜
「やばいじゃねぇ!!!」
俊也
「が、頑張ってください!!」
俊也と千夜は体がどんどん下にずれていく。
俊也はたまらず下を見た。
崖の下は霧があり見えないいやなくても見えないくらいの深さである。
俊也
「あぁ・・・や、やばいですよ・・・・」
千夜
「おぉぉい!!木偶の坊!!!?」
刃界
「だ、・・・め、・・だ・・・のわっ!?」
刃界はついに体が崖の外に全部出てしまった。
俊也
「あ。」
千夜
「あぁ!?」
刃界
「む、無念・・・。」
ひゅぅ――――
俊也&千夜
「「無念じゃ」ねぇぇ!!」ないだろぅぅ!!」
俊也&千夜&刃界
「「「あぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・――――――――」」」
三人は崖の下に向けて落ちていった。
ゴォォー!!!
千夜
「ど、どうすんだよ!!?」
ゴォォォー!!
俊也
「ど、どうするんですか!!?」
ゴォォォォ!!
刃界
「ぐっ・・・わ、わからん。」
千夜
「死ね。」
ゴォォォォォ!!
俊也
「二人共!!コントしてる場合じゃ・・・・!!あ、あれを見てください!!」
二人は下を見た。
ゴォォォォォ!!!
千夜
「あ、・・あれは!?」
ゴォォォォォ!!!!
刃界
「川か!!!」
ゴォォォォォ!!!!!
俊也
「頑張れば死なないんじゃ・・・!?」
ゴォォォォォ!!!!!!
千夜
「この勢いじゃ、死ぬに決まってんだろ!!!」
ゴォォォォォ!!!!!!!
刃界
「二人とも俺の左腕に掴まれ!!」
ゴォォォォォ!!!!!!!!
俊也
「・・・わかりました!!」
ゴォォォォォ!!!!!!!!!
千夜
「・・・頼んだぞ!!」
二人は言われた通りに刃界の左腕を掴んだ。
三人は川まで50メートルぐらいのとこまで落ちた。
ゴォォォォォ!!!!!!!!!!
刃界
「しっかり掴まってろ!!」
刃界は刀を片手で持った。
ゴォォォォォ!!!!!!!!!!!
刃界
「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
刃界は刀を水面に着く直前振り下ろした。
ブワッ!!
三人の勢いは少し和らいだ。
ゴォォ!!
刃界
「落ちるぞ!!」
ゴォォ!!!
俊也
「は、はい!!」
ゴォォ!!!!
千夜
「ちっ!!」
ザパァーン!!
三人は川に落ちた。
千夜
「っぷ・・・はぁ!!」
俊也
「っぷ・・・・・はぁ、はぁ。」
刃界
「ぷはぁ!!・・・小僧、小娘!!」
千夜
「平気よ!」
俊也
「生きてます。」
刃界
「良かった。どうやら流されてるな。」
三人は川下にかなりの勢いで流されている。
俊也
「とりあえず陸を見つけなきゃ。」
千夜
「陸って言ってもまわりは崖の壁しか・・・」
刃界
「待つしかないな、離れるなよ?二人共。」
三人はしばらく川の流れのままに流れていた。
千夜
「うぅ・・・さ、寒い。」
俊也
「へ、へ、へっくしょん!!」
刃界
「やばいな・・・このままだと三人とも凍死するな・・・」
俊也
「・・・!!あ、あれって川が途切れている・・・??」
俊也はこの先に川がないことに気付いた。
千夜
「はぁ!?んなわけないだろ、ガキ!!」
刃界
「ま、まさか・・・やばい!!滝だ!!」
俊也
「え?」
千夜
「は?」
刃界は二人を掴もうとしたが遅かった。
三人は水の勢いで吹き飛ばされた。
刃界
「ぐわっ!?」
千夜
「きゃあ!?」
俊也
「がぁっ!?」
三人は下を見た。
そこには川が続いていたがそこまでの距離はかなりある。
刃界
「ぐ・・!?」
俊也
「ま、また・・」
千夜
「もう、いやぁぁ!!」
三人は急降下した。
ゴォォ!!
俊也
「あぁぁぁぁ!!!?」
ゴォォ!!!
千夜
「木偶の坊!!またさっき見たいに・・・・?木偶の坊!?」
刃界は下に落ちながら気絶していた。
ゴォォ!!!!
俊也
「刃界さん!!!?」
ゴォォ!!!!!
千夜
「肝心な時に・・・!!」
ゴォォ!!!!!!
俊也
「千夜!!大変だ!!川の水が思ったより浅い!!」
ゴォォ!!!!!!
千夜
「何ぃぃぃ!!?」
そこまでの距離は既に100メートルをきっている。
ゴォォ!!!!!!!
俊也
「刃界さん・・・!!千夜!!」
俊也は千夜を抱き抱えた。
ゴォォ!!!!!!!!
千夜
「ガ、ガキ!!!?」
俊也は刃界を背中に置いた。
ゴォォ!!!!!!!!!
俊也
「う、ぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
俊也は水面に叩きつけられた。
バシャーン!!!
俊也の意識はなくなった。
・・・・・ん?
俊也は目が覚めた。
俊也は体が陸に着いていることに気付いた。
俊也
「・・・・・、そうだ!!千夜!!刃界さん!!」
俊也はあたりを見渡した。
そこは川が静かに流れておりまわりは木々に囲まれている小石が敷き詰められている。
俊也からちょっと離れた所に二人は倒れていた。
俊也
「千夜!?刃界さん!?」
俊也は立ち上がろうとした。
俊也
「ぐぁっ!!・・・」
ドサッ。
俊也はまた倒れた。
か、体中がい、痛い・・・
さっき落ちるときに・・・
ぐっ・・・体が動かない・・・
俊也
「ふ、二人を・・・」
俊也は意識がなくなりそうになっている。
するとどこからか足音が聞こえてきた。
!!!!??
俊也は無理矢理立ち上がった。
俊也
「だ、れだ!!!?」
俊也が見ている先には人が立っていた、が俊也は視界がかなりぼやけていて黒い影にしか見えない。
俊也
「ぐっ・・・・!!」
俊也はふらつく足取りで千夜と刃界の所に行った。
俊也
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」
すると先程の人影がこちらに近づいてくる。
俊也
「ぐっ!?」
俊也は二人を守ろうと立ちはだかった。
・・・・!!・・・?
俊也はそいつが何かを喋っているようだったが音も聞こえなくなってきた。
ぐっ・・・
俊也
「ま、も、る、ん・・・だ・・――――」
ドサッ。
俊也はついに力尽きた。
・・・・・声が・・、聞こえる・・・
俊也は目を覚ました。
俊也
「ん・・・・ここは?」
そこは木の丸太で作られているどこかの小屋のようだ。
刃界
「小僧!!目が覚めたか!!」
俊也
「じ、刃界さん!!無事だったんですね!!」
刃界
「なんとかな。」
俊也
「・・・千夜、千夜は!?」
刃界は俊也の隣を指差した。
俊也が見ると真横に千夜が寝ていた。
俊也
「うひゃっ!!?な、なんで千夜が!?」
すると部屋に誰かが入ってきた。
ガチャ、バタン。
謎の女性
「ごめんなさい。ベットが一つしかないの・・・」
俊也はその女性を見た。
その女性は髪は黒く後ろでまとめている、服は白と黒が斜線の色のワンピースを来ている。
俊也はその人をどこかで見たことがある気がした。
俊也
「あなたが助けてくれたんですか?」
謎の女性
「はい・・・あなたがたが川の近くに倒れていたので、でもあなたが二人の前に立ってこちらを睨んできて、何度も声を掛けたのですが急に倒れてしまったんです。その時にそこの男の人が目を覚まして、私の家に運んでもらったんです。」
刃界
「すまなかったな、小僧、気絶してしまって。」
俊也
「いえ、であなたのお名前は?」
謎の女性
「私の名前は『真美』って言うの。」
俊也
「真美さん、ありがとうございました。」
真美
「いいんです。」
俊也
「じゃあ行きましょう、刃界さん。」
刃界
「バカ言ってんじゃねぇ。」
俊也
「な、何でですか!?」
真美
「あなた全身打撲の上に左腕は元から折れていたみたいだけどさらにひどいわ。それに右足も複雑骨折、肋骨も何本か折れているわ。」
俊也は唖然とした。
刃界
「小僧、気付いてなかったのか?」
俊也
「いや、確かに今までいろいろあったけどそこまで現実を言われると・・・」
真美
「普通はおかしいのよ?目が覚めているだけで。」
刃界
「まぁそういうことだ。」
俊也
「はぁ・・。」
すると横で寝ていた千夜が目を覚ました。
千夜
「んにゃ?・・・・!!?な、何で私、俊也と寝てるの!!?いつからそんな関係に・・・!?」
俊也
「こらこら?落ち着けよ?」
千夜
「って俊也のセクハラ!!!!」
千夜は俊也に蹴りを入れた。
ドッ。
俊也
「が・・・・」
真美
「あらまぁ。」
刃界
「頑張れ、小僧。」
俊也
「うぐっ・・・・」
千夜
「ガキ。」
俊也
「何だよ?」
千夜
「死ね。変態。」
俊也は思った。
もういや・・・・
ノゾミあなたに会うまでに僕は生きてられるかわかりません。
元気で、さようなら・・・
真美
「そう言えばあなた達なぜあんな所に?」
第29話へつづく
辿り着いた場所から始まる物語の行方は。




