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第27話〜出口〜

紡ぎ始めた一歩。

三人はまだ寝ていた。

実際は倒れていたが正しいのだが。

現在は朝日が昇り始めた時間である。

俊也

「・・・・・」

刃界

「・・・・・」

千夜

「・・・・・、んにゃ?」

千夜は体を起こした。

千夜

「・・・・・痛っ!?」

千夜は体の痛みに気付いた。

千夜

「なんであたしが・・・・?」

その時千夜は昨夜あった出来事を思い出した。

そうだ・・・

昨日は確か化け物野郎と闘りあったんだったな・・

千夜は辺りを見渡し二人を見つけた。

千夜

「・・・あいつらまだ寝てやがる。」

千夜は二人に近寄った。

俊也

「・・・・・」

刃界

「・・・・・」

二人はぐっすりと寝ている。

千夜

「ったく、かよわい少女が怪我してるってのによく寝ていられるな・・・」

千夜は確かに服は血塗れで顔にも手にも血が付いている。

千夜

「・・・・寝てるよね・・?」

千夜は静かに二人の顔を除いた。

俊也

「・・・・・」

刃界

「・・・・・」

二人は深い眠りについている。

千夜

「よし。寝てるわね、・・・着替えなきゃ!!」

千夜はローブの中から何かを取り出し、その宝石を使った。

するといつのまにか女物の服が何着か千夜の腕に落ちた。

千夜

「ん〜、・・・どれにしようかなぁ・・・、決めた!!」

千夜は何着かある中から水色のシャツとスカートを選んで他の服は宝石に戻した。

千夜は服を脱ぎ始めた。

千夜

「ん・・・しょっと、ほっ!」

千夜は意外に着替えるのが早くすぐに着替えおわった。

千夜

「よし。終了。・・・さてどうしますかね?」

千夜は再び視線を二人に戻した。

千夜

「まだ寝てる・・・・」

千夜はあるいたづらを思いついた。

千夜

「私を守らなかった罰よ・・・ぐふふっ。」

千夜はどこからかペンを取り出した。

千夜は刃界に近寄った。

千夜

「こうゆうやつは・・・・ここを・・・こうして・・・・こう!!・・・ぷっ。」

千夜は吹き出しそうになったがなんとか堪えた。

そして千夜は俊也に近づいた。

千夜は書こうとしたが手が止まった。

千夜

「・・・・俊君、かわいい・・・。」

千夜はしばらく見とれていたが、我に戻った。

千夜

「はっ!私は何を・・・!?、ま、まぁ俊君はいっか!?」

千夜は少し顔を赤らめながらどこかにペンをしまった。

俊也

「・・・・んっ?」

俊也は目を覚ました。

千夜はまだそれに気付かずどこかを見てボーっとしている。

ち、よ・・・?

!!!!??

俊也は急に体を起こした。

俊也

「千夜っ!!!!!」

千夜は体をビクッとさせた。

千夜

「い!?いつ起きたの!?」

俊也

「今だけど?」

千夜は心の中で安心した。

千夜

「そ、そう!?」

俊也は体の痛みを感じた。

俊也

「痛っ!!・・・がぁ、・・」

俊也は軽い悲鳴を上げて倒れた。

千夜

「ガキは無理すんなよ?貧弱なんだから。」

俊也

「そ、そんなわけない!!」

俊也は立ち上がった。

俊也

「ほらな?俺はひ、・・ん・・―――!?」

俊也は千夜の方に倒れかかった。

千夜

「ちょっ!?」

俊也

「あ。」

ドサッ。

俊也は千夜の上に倒れた。

千夜

「こらぁっ!!ガキ!!このセク・・・はら・・??」

千夜は俊也が気を失っていることに気付いた。

俊也

「・・・・・」

千夜

「ったく、ガキが・・・世話かけやがって・・・」

千夜は俊也の体を横に置いた。

俊也は寝ている。

千夜

「ふぅ・・・・ったく男は弱いんだから・・」

千夜は親の気分に浸っていた。

すると刃界が目を覚ました。

刃界

「・・・・ん。こ、こは?」

千夜は刃界が起きたことに気付いた。

千夜

「おっ?やっと起きたか、木偶の坊。」

刃界は頭を押さえていた。

刃界

「お前は・・・小娘か?」

千夜

「頭大丈夫か?」

刃界

「冗談だ。」

千夜

「心配させた時間返せ。」

刃界は流した。

刃界

「それより小僧は?」

千夜は寝ている俊也を指差した。

千夜

「寝てる。」

刃界

「そうか、良かった。」

千夜はある事を思い出した。

そうだ、木偶の坊の顔に・・・

千夜は刃界の顔を見た。

千夜

「ぷぷっ・・・」

刃界

「?、何がおかしい。小娘。」

千夜

「べ、別・・に・・ぷぷっ。」

刃界

「教えろっ!!」

千夜

「お、怒らない・・・?ぷぷっ。」

刃界

「あぁ!!早く言え!!」

千夜

「か、顔・・・が・・ぷぷっ!!」

刃界は顔を触り手にインクが付いてようやく理解した。

刃界は刀を抜いた。

刃界

「こ、む、す、め?」

千夜

「怒らないって言ったでしょ!?」

刃界

「斬らない、とは言っていない。」

千夜

「屁理屈じゃない!!男のくせに約束一つ守れないなんて恥ね、恥。」

刃界

「ぐっ・・・てめぇいつか覚えてろよ・・!!」

刃界は刀をしまった。

千夜

「で、ガキどうする?」

刃界

「どうするって・・・ん〜、わからん。」

千夜

「しゃあない、あんたが背負いなさい。」

刃界

「なんで俺が・・!!」

すると俊也が目を覚ました。

俊也

「ち、よ?刃界さん?」

俊也は体を起こした。

千夜

「短い気絶だったな。」

刃界

「大丈夫か?小僧。」

俊也

「はい・・・なんとか。」

俊也は立ち上がった。

刃界

「なら行くぞ。」

刃界も立ち上がった。

千夜

「わかったわよ!」

千夜も慌てて立ち上がった。

俊也

「でも、道が・・・」

刃界

「そうだったな・・・小娘どうする?」

千夜

「なんであたしに聞くのよ!?ガキなんとかしなさい!!」

俊也

「なんで俺が・・・?」

刃界

「任せたぞ、小僧。」

千夜

「行け、ガキ。」

俊也は結局先頭で進むことになった。

そして三人はしばらく歩き続けた。

千夜

「ガキ、道あってんのか?」

刃界

「どうなんだ?」

俊也

「責任俺?来たことのない場所の案内で?おかしくね?」

千夜

「はぁ、やっぱガキじゃ役に立たない。」

刃界

「らしいぞ。」

俊也

「じゃあ何故俺が先頭に?」

千夜

「ガキが一番安心できる。」

刃界

「小僧が安心できるからだ。」

俊也

「矛盾してますよね?」

千夜

「そんなことはない。」

刃界

「してないと思うぞ。」

俊也

「もういいです・・・」

俊也は先に歩きだした。

だが足元にあった石につまずいた。

俊也

「わっ!?」

千夜

「ガキ!!」

刃界

「小僧!!」

俊也は石につまずいて倒れると思ったが体は空に浮いていた。

俊也

「えっ・・・?」

千夜

「ったくガキ、しっかりしろよな?」

刃界

「小僧。さっきはすまなかっな。」

二人は俊也の腕を掴んでいた。

俊也は体を起こした。

俊也

「ありがとうございました・・・」

すると二人は俊也の肩に手を回した。

俊也

「え?・・あの、もう大・・―――」

千夜

「も、もうちょっと肩さげろよ!」

刃界

「行くぞ。」

俊也

「千夜、俺が肩に腕を回すから無理するなよ?」

千夜

「いい!!バカにするな!?」

刃界

「意地っ張りが・・・」

三人はなんともぎこちない肩組みをしながら歩いていった。

しばらくして太陽が真上に来た。

三人はいままでなかった二つの別れ道に着いた。

その真ん中には看板があった。

俊也

「これは・・・なんて書いてあるんですか?」

千夜

「え〜とっ、右が『ラーマル』左が『アルマーネ』って買いてあるわね。」

刃界

「小僧はどっちの町に行きたいんだ?」

俊也

「町の名前までは聞いていなかったので・・・」

千夜

「どうすんだよ?」

俊也

「・・・・・」

刃界

「小僧、お前が決めろ。」

俊也

「・・・真っすぐ行きます。」

千夜

「は?」

刃界

「なんでだ?」

俊也

「あいつが、・・・あいつが森に入ったら右に真っすぐ。そう言っていたから。」

千夜

「道がないのに?」

俊也

「それでも俺は行く。」

刃界

「・・・小僧が決めたなら俺は付いていく。小娘はどうするんだ?」

俊也

「無理しなくていいんだ、正直に答えて。」

千夜

「い、行くわよ!?私だって目的ないし・・・」

俊也

「それならいいけど、・・・そう言えば何で千夜はこの森にいたんだ?」

千夜

「え?・・・そ、それは・・・」

俊也は思った。

なんで俺は女の子が聞いてほしくないことばっか言っちゃうんだろ・・・

どうにか、話題をかえなきゃ・・・

刃界

「小娘、小僧に着いていくんだな?」

刃界は俊也を助けるように言った。

千夜

「え?、あ、うん・・・。」

刃界

「じゃあさっさと行くぞ、小僧、小娘。」

刃界は歩き始めた。

俊也

「行こうぜ?千夜。」

千夜

「ありがと・・・・行こっ!!」

二人は走りだした。

真っすぐと・・・

そして三人は道無き道を歩いていた。

千夜

「ガキはなんで旅を始めたんだ?」

千夜は唐突に言った。

俊也

「俺?なんでだっけ?う〜ん、・・・あいつが言ったから。かな?」

千夜

「どうゆう仲なんだよ?」

俊也

「三日前に助けてくれたんだ。」

千夜

「それだけ?」

俊也

「あぁ。」

千夜

「ふーん。まぁガキだな。」

俊也

「・・・・まぁいいけどさ。」

刃界

「おい・・・小僧、小娘・・・・!!!」

二人は刃界の呼び掛けで前を見た。

そこは森の木が途切れていた。どうやら出口のようだ。

俊也

「で、出口・・?」

千夜

「早く行こっ!!」

三人はその出口に向け走りだした。

第28話へつづく

何を紡いだかは今あなたの心に浮かんだものだと嬉しいです。

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