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3つの試練

黒い歴史2ページ、始まり始まり。

第2話

~ 3つの試練 ~



俊也「な・・・んだ・・これ・・・?」


俊也は声にならないような声で言った。

すると車の上に居たアイツが一瞬の内に来た。


シュバッッ!!


コタエロ!!コレハナンダ!!


俊也「し・・知ら・・な・い。」


その言葉を言った瞬間、

ザクッッ!!!


俊也は左足に何かが、刺さった感じがした。

その痛さのあまり俊也は、

声を出さずには入られなかった。


俊也「ぐ・・あぁあぁ!!」


俊也は渾身の力を振り絞って足の方を見た。

左足にはヤツの機械の左腕がめり込んでいた。

するとヤツが口(?)を開いた。


ナンナンダ?コタエ――!?


ヤツが喋っていたその時、

俊也の上に浮かんでいた、光がヤツを飲み込んだ。


!??!


ヤツは俊也が見るかぎりは、かなり動揺しているようだ。


グ・・ハナ・セッッ!!


そういうとヤツの右手が紅く光りだした。


カッッ!!


ヤツは右手でその光を払おうと腕を振り払った。


ブンッ!!


だが光にはなんの影響もなくヤツの右手は通り抜ける。

俊也はその時、


「へっ・・いい・ざまだ・・!!」

と擦れた声で言った。

言い終わった瞬間、

光はより強く輝いた。


カッッッッッ!!!


するとヤツは怯えた声で言った。


ヤ・・ヤメ・・ヤメテ・・ク――!!


すべてを言い終わる前に光に吸い込まれていった。

そして光は俊也の顔の前にきた。


俊也「・・あ・・りが――。」


俊也は意識が飛んでしまった。







いったいどうなったんだ?


俺死んだのかな?

まぁ死んでもおかしくないくらいの怪我はしてたし。

でも―――死ぬのはやだ。


まだ、やりたいことはたくさんある。


まだ人生の半分も生きてないのに。


まだ、父さんや母さんの墓を作ってないし。


もう一度、カレーライスにたくわんを三枚乗せて辛口、大盛りご飯のカレー食べたいな。


まだ、夢を叶えていない。

叶えてない?


何を?何の夢?

俺の考えてた夢って?

いったいなんなんだ?



でも、・・・やっぱわかんないや。

それだけが理由じゃないけど、


俺は、

まだ――

死ぬわけにはいかない!!


そう思った瞬間、誰かの声が聞こえた。



あなたは―――

私達の―――だから


誰だ?


聞こえるかわからないが俊也は言った。

すると、言葉が返ってきた。


わたしは――


俊也はその子(?)はたぶん女の子のだろう。

その声はとても優しくて、温かい。

あの光の感じに似てる・・。

その瞬間、俊也は目を覚ました。



俊也「い・・生き・て・・・る・・?」


俊也は確かめるように、自分の頬をつねった。


「痛っ!!」


俊也は喜びの余り勢い良く起き上がろうとした。

ズキンッ!!

その瞬間、俊也の左足に激痛がはしった。


俊也「痛っってぇえ~!!」


痛さの余り、目から涙が出てきた。

そういえば、左足刺されたんだった・・・って事は、


あれは、現実!?

そう思った瞬間、一瞬の出来事のように、

あの炎の中の光景がよみがえった。


俊也「父さん!!母さん!!」


俊也は、左足の痛みが無かったように、

立ち上がり、車があった所に、

ただ、ただ、無我夢中に駆けた。


そして、車が爆発したはずの場所には、何もなかった。

俊也はあまりのショックにそのままその場に崩れ落ちた。


ドサッ!


俊也「ぁ・・あ・ぁ・・・あ」


おい・・うそだろ?


ここに確かに父さんと母さんが・・・

なんで?

なんでだ?

どういう事だよ!!

左足の痛みなど忘れて叫んだ。


俊也「なぁ・・誰か、誰か、教えてくれよ!!!」


俊也はその場にうずくまり、

ただ、無限に出てくる涙を、流し続けた。






いったい、どのくらいたっただろうか?

というか時間が過ぎたのかさえわからない。

すると俊也は目を覚ました。


「・・・夜、か・・。」


辺りはすでに暗闇に包まれていた。

俊也は仰向けなり、おもむろに考え始めた。

もう、なにもかもどうでもいいや。


どうせ、俺には何もできない。

俺にはどうすることも出来ない。

これは、現実でも夢でもないんだ。

おれは、

生きる意味を無くしたんだ。


生きる意味?

なんだっけ?

あったようななかったような・・。

そのときあの子の声が頭をよぎった。


「あの子の声・・優しくて、温かかったなぁ。」


そのとき一筋の希望が見えた気がした。

俊也は強く願った。

おれあの声を、

もう一度、

あと一回だけでもいい。

聞きたい、・・・

聞きたい!!



そう強く願った瞬間、胸の中からあの光が出てきた。

俊也はそれを触らなきゃいけない、そう思った。

そして俊也の手がその光に触れた。

すると、どこからか、声がする。


――お前は、何を望む?――



その声に、俊也は答えた。


おれは・・あの、優しくて・・温かい。

あの子の声をもう一度だけ、聞かせてほしい!!

すると声がかえってきた。


――それが、お前の希望〔のぞみ〕なんだな?――


俊也は頷いた。


――その希望〔のぞみ〕を叶えるためには、つらい困難と悲しみ、絶望が待っていたとしてもか?――


俊也「ああ。」


俊也は、ちょっと考えた。

どうせほかにしたいことなんてないんだ。

もうあの声を聞く以外の希望なんてないんだ。

すると忘れてたかのように、声が聞こえてきた。


――ならば、‘チカラ,を欲しろ。――


俊也は不思議そうに聞いた。


「チカラ?なんの?」


すぐに答えは返ってきた。


――お前の希望〔のぞみ〕を叶えるために必要なチカラだ。――


俊也はまた考えた。


チカラ・・・ねぇ・・

どんなのがいいかな?

やっぱあれか?ゲームに出てくるような剣?

もしかして、魔法とかも使えんのかな?

いいなぁ・・やっぱ憧れるよなぁ・・。

でめやっぱなんかそういうのは、ダメな気がする。

きっと希望を叶えるチカラとは違う。

なんか漠然としたことだ。

う~ん。どうしよう?



・・・・よし決めた!!

俊也は答えた。


「俺は・・・、希望を叶える・・‘チカラ,が欲しい!!」


しばらく答えが返ってこなかった。

や、やっぱ無理があったかな?

だよな?今思えば聞かれたことをそのまま言い返しただけのようなものだしな・・・。

すると答えが返ってきた。


――わかった。本当にそのチカラでいいのだな?――


俊也はまた少し考え込んだ。

・・・そうは言ったもののいったいどんなチカラなんだろう?

もしかしたら、とんでもなく変なチカラだったら・・・。

いや、その逆でめっちゃくっちゃすごいチカラだったりも・・・。

そして俊也は覚悟を決めた。


俊也「もちろん!!」


すると、



――よかろうならば、そのチカラを手にするために試練を受けてもらう。――


「へっ!?し、試練?」


俊也は裏返った答えで言った。

すると、さっきまでそこにあった光が、俊也の胸に入ってしまった。


「え!?ちょっ!?待てって!!おいってば!!」


だが光が出てくることはなかった。


「まったく!まだ話しの途中だってのに!!あいつ、絶対自己中だ!!」


そう俊也は一人で怒鳴っていると、辺りの様子の変化に気が付いた。


俊也「・・・・あれ??」


そこはさっきまで仰向けになっていた場所ではなく、

なにもない部屋の中だった。

そこは真っ白な部屋で、窓は一つもないのに、

やけに明るい、広さは学校の教室くらいだ。

そして一つだけポツンと扉があった。

その扉は見たことの無いような紋章がきざまれたものだった。


「紋章?」


その言葉を口にした瞬間、あの思い出したくない記憶がよみがえった。

俊也は頭を抱えてその場に伏せた。


「そうだ、あの紋章は・・・父さんと母さんを殺した・・あいつの身体にもあった・・・!!」


だがよく思い出してみると、あいつの身体にあった紋章と扉にある紋章はどうやら違うもののようだ。

そして、まるで記憶がよみがえったように、左足が怪我をしていたことを思い出した。

俊也は慌てて左足を見た。


「傷が・・・消えてる?」


あの見るも無残になっていたはずの左足は元に戻っている。

しかも他の傷も、掠り傷一つ残ってない。


俊也「き、奇跡か!??」


それ以外に答えがあるとは思えなかった。

そして、俊也は今自分がどういう状況にいるか思い出した。


俊也「そうだ!!試練!!」


そう言った瞬間、俊也は勢いよく立ち上がった。

そしてどこからか小さい紙がヒラヒラと落ちてきた。


俊也「どっから降ってくるんだよ・・・。」


普通、天井が上にあるのに手紙が落ちてくるか?

だが、俊也はここまで、普通じゃないことばかり起きていたので、余り驚かなかった。

そして俊也は手紙を拾い読み始めた。


俊也「何何?・・―――


~~ ~~


あなたはこれから3つの試練を受けなければならない。

そして、その中であなたが求めるチカラを見つけなければならない。


俊也「・・・・は?これだけ?」


正直にこんなんいじめだろ・・・

ヒント一つもなしかよ・・、

だいたい3つの試練って、聞いてねぇよな・・。

俊也は疑いながらもあの扉を見つめた。


俊也「どう見ても、あの扉怪しいよな・・・。」


そして俊也は考えた。

行くべきか?でも行かないと、

チカラってのが手に入らんだろうし・・・、

てかここから出る出口があの扉のほかにないし・・・。

そして覚悟を決めた。


俊也「行くっきゃないか!」


そして、俊也は扉の前まで歩いた。

そして、扉の前で深く深呼吸をした。

俊也は扉のノブに手を掛け、


俊也「・・・なんとかうまく行きますように・・。」


そして扉を開けた。

ガチャ。


扉を通り抜ける瞬間、

俊也は後ろから、父さんと母さんの声が聞こえた気がした。


第3話につづく

黒い歴史2ページ、つづくつづく

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