非常識こそ世の正義、常識こそが世の悪事
黒い歴史の1ページ、はじまりはじまり。
第一話 ~ 光 ~
それは突然、ある日の朝におきた。
父「早く準備しなさい。」
俊也「ふぁ~い・・・」
俊也は寝呆けながら答えた。
そして、大きなバッグに服を詰め込んでいると
父「いつまでかかってるんだ!!」
俊也「すいません・・・」
~ 5分後 ~
父「終わったか、なら行くぞ。」
俊也は答えずに頷きドアに向かった。
そしてドアを出て鍵を出して閉めると
父「鍵を貸しなさい。」
父は俊也の手から強引に鍵を奪い取った。
すると 'カチャン,という音とともに鍵はドアのポストのなかに入ってしまった。
俊也は思わず
「え・・・・・!?」
父は素早く言った。
父「いいから来なさい。」
と言うと俊也の腕を掴み無理矢理連れていった。
そして車の前に来て腕を放された。
車の中には怯え切った母の姿が会った。
父「早く乗りなさい。」
俊也は言われるがままに車のなかに乗り込んだ。
そして父が乗り込みエンジンをかけると車が動きだした。
そして俊也は今日の朝の出来事を思いだしはじめた。
~ 1時間前 ~
俊也はまだ深い眠りの中にいた。
するとドアの向こうで両親の声が聞こえた。
父「しょうがないんだ!!今はこうするしかないんだ!」
母「どうして私達がこんな目に会わなきゃならないの!」
父は怒鳴りながら言った
父「俊也は私に任せて、車に乗っていなさい!!!」
母は泣きながら出ていった。
俊也「父さん・・・?」
父は驚いたようにこう言った。
「あぁ・・・起きていたのか・・・理由は後だ、荷物をまとめなさい。」
喋りながら父は威厳を取り戻していった。
俊也は聞かないほうが今は聞かないほうがいいと判断し
大きなバッグに必要なものを詰め込みながら考えた。
いったい何があったっていうんだ?
うちは父が42歳母が40歳そして俺は17歳今は高校二年生だ。
いたって家族はいつもみんなやさしく、笑いあっていて、普通に暮らしていた、
はずなのだが、今日の家族はまるで何かが乗り移ったように別人である。
何かがおかしい。
そう考えていると俊也は父の呼び掛けに我に戻った。
父「さっきは腕を引っ張ったりして悪かったな。」
あまりにも先程の父とは思えない発言に驚きながら言った。
俊也「あ・・あぁ別にいいよ。」
そういうと周りの景色は既に見たことのないものにかわっていた。
俊也「今どこに向かってるの?」
俊也はさり気なく聞いてみた。
・・・・・・・父は無言のままだ。
俊也はしまった、と心の中で思いながら
また、考えはじめた。
よーく思い出してみろ。
ここ最近あったことを、
・・・・・・ない。
・・・なにもない。
あれ?
そういえば昨日は何してたっけ?
・・その前は?
俺はなんであの家にいたんだ?
あの家?違う俺の家だ。
そもそもあれは俺の家なのか?
両親と思っている車に乗っている二人も本当に俺の父親と母親なのか?
なんで何も思い出せないんだ?
ま、まさか記憶喪失?
そうなのか?
でも父がそれを気にして話し掛けているという感じはなかった。
ただたんに思い出せないだけだろ。
物事は前向きに考えなきゃ!
だめだ。
やっぱりそうはいっても何か思い出そうとしても何も出てこない。
俺の好きな色は?
青く濁った緑。
好きな食べ物は?
カレーライスにたくわんを三枚乗せて辛口、大盛りご飯のカレーだ。
嫌いな食べ物は?
ゴーヤ、とりあえず苦い。
好きな人は?
そう考えた瞬間脳裏に誰かの姿がよぎるとともに激痛がはしった。
俊也は思わず声が出た
「痛っ!!!」
母は後ろを振り返っていった
母「どうかしたの?」
明らかに母の唇は震えていた。
俊也は不安がらせないようにやさしく答えた。
俊也「大丈夫だよ。母さん。」
母「そ、そう?ならいいけど・・・。」
俊也は窓の外を見ながらまた考えはじめた。
あの時脳をよぎった姿。
たぶん女の子?
のように見えたけど・・・
だれだったんだろ?
好きな人・・・それを必死に思い出そうとしたが、まったく思い出せない。
すると突然母の叫び声と車が急ブレーキをかける音が聞こえた。
母「きゃぁーー!!!!!」
キーッ!!
俊也はその勢いで前の椅子に思いっきり頭をぶつけた。
俊也「痛ってぇ~!!!」
そういうと父が
父「俊也!!早く車から降りるんだ!!」
返事はせずに俊也は反射的に車から飛び出た。
するとドォオオォーン!!!
物凄い爆発とともに俊也は10mほど吹き飛ばされた。
車が爆発したのだ。
俊也は全身の痛みを感じながらも車のうえにいるモノを見た。
父と母「俊也ぁあ!!」
俊也は答えようとして口を動かしたが、声が出ない。
あれ?
なんで声が出ないんだ?
父さん、母さん俺はなんとか大丈夫だよ?
それは声になることはなかった。
そして一筋の光が俊也に向かってきた。
!!??!?
すると父さんが目の前に来てその光を食い止めている。
声にならないが、俊也は口をパクパク動かして
「逃げて 逃げて」
そういい続けた。
その瞬間
バタッ!!
誰かが倒れる音がした。
俊也は痛む体を必死に動かしその音の方を見た。
そこには母さんが倒れていた。
すると父が
父「知世ぉおー!!!」
と叫んだ。
俊也には母の口が父さんの名前を言っているのが見えた。
だがその後母は動くことはなかった。
俊也は声が出ないのはわかっていても叫んだ。
「かぁさぁぁん!!!!」
すると目の前にいた父さんが倒れた。
俊也「父さん・・・・??」
あれ?
声が出る?
さっきまででなかったのに?
すると倒れている二人の体から光が出てきた。
そして二人のからだから出てきた光は俊也の右手の体に入った。
え?
そういうと俊也は起き上がった。
俊也「なんで傷が・・・・?」
その瞬間車のうえにいたモノが一瞬のうちに俊也の目の前にきた。
俊也「う、うわぁっ!?」
あまりに一瞬のことで思わず尻餅を付いた。
車の上にいたモノ。
そいつはそいつと言っていいのかわからないが、
その姿は人間で言う身長はゆうに2mを越えている。
だが体は人間ではないことは明らかである。
足は間違いなく人間のものではなく、
空想上のドラゴンのような足つきで
爪が四本、鋭く生えている。
右腕は人間のように見えるのだが、真っ黒だ。
その腕にはブレスレットらしきものが付いていて、
左腕は右腕とは違い機械でできているようだが、
明らかにこの世の技術ではない。
顔は例えると悪魔。
それ以外で答えろといわれても、無理というものだ。
そして体の中央には見たことのない紋章が刻まれている。
こんな紋章見たことない。
しかも決定打は背中に黒い羽が生えているとゆうことだ。
まず間違いなく、化け物だそんなことを考えているとそいつは喋りだした。
オマエ、ダレダ?
俊也は恐怖のあまり声がでない。
俊也「ぁ・・・・ぁ・・・」
そいつは首(?)を傾けていった。
ナゼコタエナイ?
俊也は勇気を振り絞って、後ろに駆け出した。
逃げれるはずはない。
わかってはいたが逃げる事しか頭に浮かんでこなかった。
後ろから追ってくるような音はしない。
逃げれるのか?
もしかしたら・・・
もう何分、何時間走ったのかはわからない、
まるで無限の時間の中を彷徨っているようだ。
どこに向かってるのかもわからずただ、ただ必死に走っていた。
そしてふと後ろを振り返った
俊也「いな・・・・い??」
息が切れるかもしれないが言葉に出して安心したかったのかもしれない。
だがその安心は一瞬のうちに絶望というものに覆い隠されてた。
ドコニ イクキダ?
目の前には車の上にいたモノが既にいた。
俊也「ぁ・・・・ぁ、っ――
言葉を言い切る前に俊也は吹き飛ばされた。
たぶん堅いもので殴られた感じがした。
あの左手だろう。
あぁ――
意識が飛びそうだ。
そして俊也は地面に転げた。
そして、仰向けになっていたのかもわからなかったが、
なっていたのだろう、上なのか下なのかもわからない。
そいつはそこにいた。
そいつはこう言い放った。
ワ タ セ 。
そういうと右手を俊也の方に向けて
何かをしようとしていたのだろう。
だがその瞬間俊也の身体の中から'光,がでてきた。
そこにいたそいつは右手を引っ込めて後ろに下がった。
ナンダソレ??
その光はとても大きくて、温かくて、優しさが感じられた。
〜続く〜
黒い歴史の1ページ、つづくつづく。




