第19話〜出発〜
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俊也は聞いた。
俊也
「これって銀じゃないか!?」
ノゾミ
「そうだけど・・・・?」
俊也
「だって銀は兵隊が付けるから高いって・・・・」
ノゾミ
「いいの!!心配しなくても!」
俊也は残念そうに言った。
俊也
「でも・・・お金が!?」
ノゾミ
「お祝いだから・・・ね?」
俊也
「俺、迷惑かけてばっかだな?」
ノゾミ
「そんなことないって!?・・・もうっ!テンション上げてよ!」
俊也
「なら使い方教えてくれよ?」
こ、こいつできる・・・・!!
ノゾミは俊也の話しのうまさにそう思った。
ノゾミ
「いいわよ。じゃあどの場所を記憶する?」
俊也
「んーじゃあこの店で。」
ノゾミ
「わかったわ。じゃあまずこの店の名前を覚えさせましょ。」
俊也
「どうやるんだ?」
ノゾミ
「まずその首飾りを握って。」
俊也は言われるがままに銀の首飾りの十字架を握った。
俊也
「で?」
ノゾミ
「この店の場所の名前はブラックステイって言うんだけど、別の名前でもいいわ。」
俊也は少し悩んだ。
俊也
「怪しい店、でいいか?」
ノゾミ
「俊也が覚えやすいならね?じゃあその名前の後に記憶って言って。」
俊也
「えーと、怪しい店、記憶!!」
俊也がそう言うと首飾りが光った。
その光は2、3秒でなくなった。
俊也
「これでいいのか?」
ノゾミ
「うん。その場所に行きたい時はアンダーアクト!!俊也の場合は怪しい店へ!!って言えばいいんだけど、注意しなきゃいけないことが一つ。」
俊也
「なんだ?」
ノゾミ
「行く場所の固有名詞じゃないとき、今の俊也がその例ね。でそうじゃないときはその場所を思い出しながら言わないとどこに飛ばされるかわからないわよ?まぁ私はちゃんとした名前だから平気だけど。」
俊也
「それ、もっと早く言っとこうか?」
ノゾミ
「ごめん、ごめん!あははっ!!」
俊也
「あははで済ませるな。」
ノゾミ
「まぁそれはいいとして早速試してみれば?」
俊也
「それもそうだな。」
俊也は反対側の花屋まで行った。
よし、イメージ・・・完了!!
行くぞ!!
俊也
「アンダーアクト!!怪しい店へ!!」
その瞬間目の前が真っ白になった。
しかしすぐに見えてきた。
ドカッッ!!
俊也
「いってぇぇー!!!」
俊也はあの樽の上に移動し樽を破壊してしまった。
ノゾミは物音ですぐに駆け付けた。
ノゾミ
「大丈夫!?」
俊也はゆらゆらと立ち上がった。
俊也
「痛たたた・・・な、なんでこんなとこに来んだよ!!」
ノゾミ
「たぶんこの樽付近のイメージが大きかったからだと思うわ。」
俊也
「それはそうかもしれない・・・」
ノゾミ
「で、どうだった?」
俊也
「き、気持ち悪っ・・・」
ノゾミはあちゃー、と言った。
ノゾミ
「まぁ気を取り直して出発しますか!!」
俊也
「ちょっ、ちょっと待っててくれないか!?」
ノゾミ
「なんでよ?」
俊也
「いいから、いいから!!ちょっと休んどけって?」
俊也はそう言うとどこかに走っていった。
ノゾミ
「ちょっ!!どこ行くのよ!!・・・・もうっ!」
ノゾミは仕方なくそこで待つことにした。
・・・・・・・遅い。
ノゾミは俊也を待ちかれこれ20分は経っていた。
ノゾミ
「いったいいつまで待たせる気!?」
時間はそろそろ3時を過ぎようとしていた。
すると俊也が走ってきた。
俊也
「悪い、悪い。少し時間が掛かっちまった!!」
ノゾミは怒っていた。
ノゾミ
「で?どこに行ってたの?教えなさい。」
俊也は気まずくなった空気をかえようとした。
俊也
「じ、実はさっきの・・・・あのレストランをこれで記憶してきたんだ・・・。」
ノゾミ
「・・・・だとしても時間かかり過ぎじゃない?あの店まで2、3分で着くはずよ?」
俊也
「み、道がわからなかったんだ・・・」
ノゾミ
「だったら私に言えば・・・」
俊也
「いや、もうノゾミには迷惑をかけたくなかったから・・・」
ノゾミは呆れた。
ノゾミ
「まぁ、いいわ。さっさと行くわよ?」
俊也
「わかってます!!」
二人は町の出口に向かった。
その途中にノゾミの家の前を通った。
俊也
「ノゾミ、家どうするんだ?」
ノゾミ
「大丈夫よ、その辺は。」
ノゾミはすたすたと歩いていった。
俊也も心配になりつつ付いて行った。
そして二人はあのアーチの所に来た。
俊也
「いよいよだな。」
ノゾミ
「なんか、ここまで来るのに時間掛かりすぎのような気がするわ・・・」
俊也
「だな。」
ノゾミ
「いい?ここを一歩でも出たら結界はないの、だから何が起きるかはわからない。」
俊也
「わかってるさ。」
ノゾミ
「あいつに襲われても文句は言えないわ。」
俊也は固まった。
俊也
「襲われる?あいつに?どういうことだ。」
ノゾミ
「言ってなかったわね。いい?あいつは、正確に言うとあいつらは私達、人間を抹殺しようとしているの。」
俊也
「いきなり、凄い事言ったな。」
ノゾミは流した。
ノゾミ
「で、やつらから身を守るためにこの町を守っている結界や、こんな武器を作ったの、実際は・・・まぁこの説明は後で。それでやつらは結界があって人間を殺せないだから結界がない外を徘徊しているの。」
俊也
「かなり、危険なんだな。」
ノゾミ
「それだけなら、いいんだけど、奴らのせいで、動物や草、木、いろんなものが汚染されて魔物となって外を徘徊してるのよ。」
俊也
「なんかドラクエみたいだな。」
ノゾミ
「?・・・何それ。」
俊也
「いや、気にしないでくれ、まぁかなり危険で命の保証はない。ってことだろ?」
ノゾミ
「まぁそういうことね。でもこの辺りはほとんど魔物もやつもいないわ、ここらへんは辺境の地だからね。」
俊也
「でも、油断は禁物だろ?」
ノゾミ
「わかってるじゃない。じゃあ行くわよ。」
俊也
「あぁ、ちょっと待て。」
ノゾミ
「雰囲気が崩れちゃうじゃない!?」
俊也
「だが、聞いとかなきゃいけないことが一つあってな。」
ノゾミ
「何よ!!」
俊也
「襲われた場合俺はどうすればいいんだ?ノゾミは武器があるけど、俺はかっこうの標的にされるのは必然だ。」
ノゾミ
「そうだったわね・・・その時は・・俊也は走って?」
俊也
「は?・・・どうい・・・まさか、囮、か?」
ノゾミ
「まぁそんなところね。」
俊也
「殺されるだろ。」
ノゾミ
「その前に私がなんとかするわよ。たぶん・・・」
俊也
「最後が弱気だぞ、おい。」
ノゾミ
「大丈夫よ!魔物はやつよりかは弱いから。俊也はやつと対峙して生き延びたのよ?」
俊也
「あんなのまぐれだ。また三回続いてないから信じられないな?」
ノゾミ
「わかったわよ!!じゃあ・・・・武器を・・・」
俊也
「武器を・・・・?」
ノゾミ
「創造しなさい!!」
俊也
「無茶言うな。」
ノゾミ
「本気よ?この旅のなかでやってもらうわ。」
俊也
「こらこら。」
ノゾミ
「じゃ、行くわよ〜!」
俊也
「ちょっ!?待てよ!?こらー!!」
二人はこんな感じで町を出た。
俊也
「あ・・・・」
ノゾミ
「引っ掛かったわね・・・」
俊也
「ぐっ・・・卑怯な。」
ノゾミ
「時間がないのよ、今日中に着かなきゃ、野宿よ?それでもいいなら・・・」
俊也
「わ、わかったよ。行けばいいんだろ?まったく。」
ノゾミ
「でも襲われたらどうする気なのよ?」
俊也
「もちろん、ノゾミを盾にして逃げる。」
ノゾミ
「さっき護るとか言ってたのはうそなの?」
俊也
「さっ、時間ないんだろ?早く行こーぜ。」
俊也はすたすたと歩いていく。
ノゾミ
「ってこらっー!!!無視すんなぁっ!!」
ノゾミは俊也を追い走った。
俊也
「そんなに走ってどこに行くつもり・・・――――」
ノゾミは走った勢いのまま俊也の腹に拳をたたき込んだ。
ノゾミ
「はぁぁぁぁぁ!!!!」
ドスッ。
俊也
「がっ・・・――――――」
俊也は2、3メートル後ろに吹き飛ばされた。
俊也は腹を押さえながら言った。
俊也
「わ、悪かっ・・・た・・・か、勘弁して。」
ノゾミ
「ふんっ!」
ノゾミは無視して広大な野原を歩き始めた。
俊也は腹の痛みを我慢しながらやっとノゾミに追い付いた。
俊也
「おい!!ま、待てよ!はぁ、はぁ。」
ノゾミは立ち止まった。
ノゾミ
「そんなに急いでどこに行くの?」
俊也
「も、もう勘弁して・・・・というかどこに向かってんだよ?」
確かにまわりにはだだっ広い野原があるだけで周りに見えるのはレギンピークでまだそんなに遠くでもない。
ノゾミ
「だから、王宮よ。」
俊也
「だからどこにあるんだよ?」
ノゾミ
「たしか、あっち。」
俊也
「あっちって・・・道は?」
ノゾミ
「知らないわ。」
俊也
「今どこに向かってるんですか?」
ノゾミ
「ここから一番近い町よ?2000km先の。」
俊也
「は?2000km先にあるのは王宮だろ。」
ノゾミ
「知らないわよ。とりあえず近い町に行って情報を集めて・・・」
俊也
「遠すぎだ。」
ノゾミ
「・・・・どうやら、こんなコントしてる場合じゃないみたいね。」
俊也
「どういうことだ?」
俊也はノゾミが見ているほうを見た。
俊也
「・・・な、・・何だ、あれは・・・?」
なんと俊也が見たのは何かの群れらしき大群が地響きを立てて向かってきている。距離はまだかなり遠い。
俊也
「一旦町に戻るか!?」
ノゾミ
「ダメよ!?そんなことしたら町が破壊されちゃう!?」
俊也
「じゃあどうすんだよ!?」
ノゾミ
「町が見つかる前にこっちから行く!!!」
俊也
「行くってあんなのに勝てんのか!?」
ノゾミは無視して俊也の腕を掴み走りだした。
第20話につづく
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