第18話〜迷い〜
この前書きは本編とは一切関係ございません。
俊也は恐る恐る老婆に聞いた。
俊也
「どうなったんですか?・・・」
老婆は少し唸りながら答えた。
老婆
「こ、これまでわしの水晶玉が割れるなど、一度もなかったのじゃが・・」
すると後ろからノゾミが言った。
ノゾミ
「俊也、いったい何したのよ?」
俊也は少し後ろを向き小さな声で答えた。
俊也
「べ、別に何もしてないって。」
すると
老婆
「こやつ・・・本当に創造は初めてなのか?」
ノゾミ
「そのはずですが・・」
俊也は横から答えた。
俊也
「本当です。クリ、エイト?なんて言葉自体聞いたことがありません。」
老婆は聞いた。
老婆
「おぬしいったいどこから来たのじゃ?」
俊也
「え?一様、日本から来たつもりですが、ここはどこなんですか?」
老婆
「ニホ、ン?聞いたことがないのう・・あぁこの国は東の外れの小さな国、『リトルサーチス』じゃ。」
リトルサーチス???
そんな国あるのか?
というか日本がない時点でわからないのは当然か。
老婆
「して、学校はどこじゃ?」
俊也
「その・・・なんというか俺記憶がないんです。」
ノゾミが後ろで頷いた。
老婆
「ならば問おう。どこから記憶があるんじゃ?」
俊也は眉間にしわを寄せながら答えた。
俊也
「いってもわからないと思いますが、高校2年生の17歳の時から記憶があります。」
老婆は半信半疑で聞いた。
老婆
「他になにか覚えてることはないのかね?」
俊也
「う〜ん、特にこれといってはありません。でも自分がどんなやつだったのかは覚えています。」
老婆は答えた。
老婆
「・・・おぬしはいったい何者なんじゃ・・・?」
俊也は慌てて言った。
俊也
「れっきとした人間である事に間違いはありません。」
ノゾミが付け加えるように言った。
ノゾミ
「それは私が保証します。」
老婆は少し悩んでから言った。
老婆
「まぁ認めよう。しかしこやつの武器を創造する事はできん。」
ノゾミが言った。
ノゾミ
「わかりました・・・」
俊也が立ち上がって一礼して老婆に言った。
俊也
「あのなんというか、水晶玉割ってしまってすいませんでした・・・」
老婆
「いいんじゃよ、若者がそのようなこと気にするでない。」
二人は店の方まで戻った。
ノゾミ
「ごめんね、何も言わずに・・・質問あるでしょ?聞いていいよ?」
俊也は言った。
俊也
「今はいいや。俺外に行ってる。」
俊也はそう言うと店を出た。
ノゾミ
「あっ・・・・・」
ノゾミはその場で止まった。
俊也は外に出ると店の脇にあるあの樽に腰掛けた。
俊也
「はぁ・・・」
何者・・・かぁ。
言われてみればそうだよな、
俺って刺されたり殴られたりした傷がいつのまにか治っちゃうし、何回も死んだと思ったら生きてるし、
さすがにもう胸はって俺は人間だ!・・・なんて言えないな。
どうしよう・・・
これからどうすればいいんだ?
だれか
誰か教えてくれ!!!
俊也は下を向きながら頭に手を乗せた。
その時あの声がしてきた。
――何をそんなに迷っている。――
俊也は思わず顔を上げた。
俊也
「お前は・・・あの時の。えらそーなやつか・・・」
――私もひどいいわれようだな・・・君は覚える気はないのか?――
俊也はちょっと笑顔になった。
俊也
「覚えるも何も教えてもらってないからな。」
――それもそうだな。だが今はいい。――
俊也
「??・・・まぁいいけどよ。なんで話し掛けたんだ?」
――君に迷いがあったから。――
俊也
「迷い、ねぇ・・・」
確かに、迷ってるな俺。
――言ってみたらどうだ?楽になるかもしれない。――
それもそうだな。
俊也
「・・・俺って何なんだ?」
――どういうことだ?――
俊也は省略して言った。
俊也
「簡単に言うとだな、俺は人間なのかってことを迷っていてだな・・・」
さえぎるように言った。
――何故迷うのだ?――
俊也
「だってさ、傷がいつのまにか、治ってるとか人間じゃありえないだろ?それにあんたと会話してることも、だ。」
――なるほどな。それがどうしたのだ?――
俊也
「は?聞いてなかったのか?」
――聞いていた、だが何を迷う必要がある。――
俊也
「だから自分が人間じゃ・・―――」
――人間じゃない。何故わかるんだ?――
俊也
「だから言ってるだろ?俺が―――――」
――人間とはなんだ?――
俊也
「だから俺みたいじゃないやつのことを―――」
――何故そう言い切れる。――
俊也
「何故って・・・」
――君は自分に対して自身がないだけでないのか?――
俊也
「自、信・・・・?」
――君は自分に自身がない。だから自分が人間じゃないと勝手に決めつけているんだ。――
俊也
「決めつけている・・・??」
――もっと自分に自身を持て、そうすれば君の迷いはなくなるはずだ・・・――
そう言うとあの声は聞こえてこなくなった。
俊也
「自分に自身を持つ・・・かぁ」
そうなのかもしれない
あいつの言う通り俺は自分に自身がない。
だから人間じゃないと決めつけてしまう。
俺は人間だ。そういう自身を持てば迷いはなくなる。
ってことなのか?
するとノゾミが店から出てきた。
俊也は自分から声を掛けた。
俊也
「ノゾミ!!」
ノゾミは驚いた。
ノゾミ
「な、何!?」
俊也
「その・・なんというか、心配させてごめん!!俺もう大丈夫だから。」
ノゾミは少し安心した。
ノゾミ
「べ、別に俊也のことなんか心配してないもん!!」
俊也
「そ、そうなのか?俺、勘違いしてた見たいだな。」
ノゾミ
「違うよ・・・」
俊也はなんて言ったのか聞き取れなかった。
俊也
「今、なんて言ったの?」
ノゾミ
「何でもないよ?」
俊也は不思議に思った。
俊也
「というか俺も店の中見ていいか!?」
ノゾミ
「もっと早く来なさいよ、まったく・・・まぁいいよ、付き合ったげる!!しょうがないから。」
俊也
「サンキュー!!じゃ行こうぜ!!」
二人は再び店のなかに入った。
俊也
「さぁ〜て見るか!!」
俊也は先程のガラスの所から見始めた。
ノゾミも一緒に付いて行った。
俊也
「どれも不思議なもんばっかだな!!」
ノゾミ
「そ、そうね。」
俊也は次のガラスに移った。
俊也
「んー、しっかしなんだ?これはアクセサリーかなんかか?」
俊也は指差して聞いた。
ノゾミ
「えーとっそれは・・・このブレスレットと同じ移動のようね。」
俊也が指を差したアクセサリーは銀の十字架のアクセサリーで真ん中に宝石が付いている鎖が付いているのを見ると首にかけるものらしい。
俊也
「なぁ?これどうやって使うんだ?」
ノゾミ
「どうやってて・・・買う?」
俊也は急にテンションが下がった。
俊也
「いや・・・やめとく。」
俊也はまた少しテンションを戻し見始めた。
俊也
「なぁ、どこに何が売ってあるのか教えてくれよ。」
ノゾミ
「言ってわかる?」
俊也
「わからんが言うだけ頼む。」
ノゾミ
「まず今見てたところが移動のアクセサリー、次にあるのが結界、盾、鎧、で矢斧、剣、銃鎌、槍、炎、氷、海、雷、土、風、光、闇、でそれぞれ強さがあって一般的なものが、銅次に少し強いのが銀これはあまり売られてなくてお城の兵隊が使うの、でこれは売ってないけど説明しとく、滅多にない金これはかなり数少なく大体は国宝級ね。で謎とされているのが幻これは未だに謎が多くて今発見されているのは王宮を守っているらしいけど、私も見たことがないわ。」
俊也
「長い説明ありがとな!!」
ノゾミ
「ふぅ、ちょっと疲れたわ。」
俊也
「すまん・・・じゃあちょっと見てくるわ!」
俊也は次々と見ていった。
俊也は一回りしてノゾミの所に戻ってきた。
ノゾミ
「見終わったの?」
俊也
「あぁ。じゃ行くか!」
ノゾミ
「行くってどこに?」
俊也
「王宮だろ?忘れたのか?」
ノゾミ
「そうだったわね。」
俊也
「準備は全部ノゾミがしてくれてたんだろ?」
ノゾミ
「ま、まぁね。」
俊也
「なら行くぞ!!」
ノゾミ
「ちょっ!?いいの?買わなくて。」
俊也は立ち止まった。
俊也
「み、見れただけで十分さ!!」
ノゾミは俊也の腕を掴んだ。
ノゾミ
「遠慮しないでよ!!俊也の力が使えない以上一つは買ってくれないと・・」
俊也
「嘘付くなよ。」
ノゾミ
「違うわ!?俊也はわ、私を守ってくれるんじゃなかったの?」
俊也は驚きを隠せなかった。
ノゾミ
「ごめん・・・やっぱり今のは聞かなかったことにして・・・」
俊也
「護る。」
ノゾミ
「え?」
俊也
「俺がノゾミを護ってやるよ!!」
ノゾミ
「ごめんね・・・」
俊也
「あ、謝るなよ!俺がそうしたいだけなんだからさ!」
ノゾミ
「うん・・・・」
二人は顔を赤くした。
俊也
「でもどれにするんだ?」
ノゾミ
「わ、私が選んでいいかな?・・・・だめ?」
俊也は逆に嬉しかった。
俊也
「ノゾミが選んでくれたのでいい!!」
ノゾミ
「ちょっと外で待ってて!」
俊也
「わかった!」
俊也は外に出ていった。
俊也
「ありがとな・・ノゾミ。」
俊也はまたあの樽に座った。
ノゾミは一分も経たぬ内に店から出てきた。
ノゾミ
「ちょっと目を閉じて。俊也。」
俊也は言われるがままに目を閉じた。
ノゾミ
「いいよ!!」
俊也
「これは・・・・?」
ノゾミ
「私からの出発祝いのプレゼント!!」
それはあの時偶然見た、あの十字架の首飾りだった。
第19話へつづく
しかし、この後書きは、筆者のリアルを描いているノンフィクションです。




