第13話〜褒美〜
祭りじゃ祭りじゃ〜
俊也&ノゾミ
「「来る。」」
ドヒュンッ!!!
ヤツが物凄い勢いで二人に向かってくる。
ノゾミ
「俊也っ!!後ろに下がって!!」
俊也は足手まといになると悟り後ろに下がった。
するとノゾミはあの時の銃(?)を取り出して言った。
ノゾミ
「俊也手を貸して!!!!」
俊也は戸惑いながら答えた。
俊也
「手を?どうゆうこと?」
ノゾミ
「もう!!説明はあと!!いいから手を貸して!!」
ノゾミは無理矢理、俊也の手を掴み自分の銃(?)を持っている手に重ねた。
俊也
「いっ!?」
ノゾミ
「力を抜いて!!早く!!」
俊也はヤツがもう20メートルくらいのとこまで来ているのに気付き黙って言う通りにした。
スゥ・・・・・
ノゾミ
「・・・来た!!撃つよ!!俊也!!」
ノゾミの銃(?)はあの時より輝いていた。
俊也
「おぅ!!」
ヤツは叫んだ。
「ガァアアアア!!!!」
ヤツは左腕を振り上げた。
俊也とノゾミの声が重なった。
俊也&ノゾミ
『いっけぇぇぇぇぇぇ!!!』
カチッ。
ノゾミは引き金を引いた。
ドォオオオオ―ン!!!!!
銃(?)から放たれた弾物凄い勢いと大きさでヤツに向かっていった。
ヤツは危険を察知して避けようとした。
「!!!???」
がヤツは避けきれずに放たれた弾丸に当たった。
バチ、バチ、バチ!!!!
ヤツに当たった弾丸は爆発ねように弾けた。
ヤツは悲痛の声を上げた。
「グガァガァギィギヤァ!!!」
俊也とノゾミは撃った衝撃で10メートル程後ろに吹き飛ばされた。
俊也はノゾミを支えながら聞いた。
俊也
「や、ったのか??」
ノゾミ
「・・・わからない・・。」
辺りは爆発によって煙が充満していてどうなったのかわからなかった。
二人はしばらく煙が晴れるまで待った。
そして煙が晴れていき物陰が見えてきた。
俊也
「あ、れは??」
ノゾミ
「まだ様子を見ようよ。」
ノゾミは俊也が歩きだそうとしたことに気付いた。
俊也は静かにもとの場所に戻った。
〜5分後〜
もう完全に煙はなくなり異物の動く様子はない。だがまわりの時間だけは止まったままであった。
俊也はノゾミに声を掛けた。
俊也
「そろそろ大丈夫なんじゃないか?ノゾミ。」
ノゾミは緊張の糸を緩めたようだ。
ノゾミ
「ふぅ・・。そうね、それそろ見に行ってもいいころね。行きましょう?」
な、なんか人が違う感じがする・・・
ノゾミってこんなやつだったけ?
俊也は歩きながら言った。
俊也
「ノゾミはヤツと対峙したことあんのか?」
ノゾミ
「そりゃあ、昔は・・・・!!??じゃ、なくて!!!ないわよ!!そんなこと!!」
ノゾミはかなり慌てていた。
なんかあるな・・・絶対。
でもやっぱ女の子の過去に触れちゃいけないよな・・・。
俊也
「だよな!!変なこと聞いて悪かったな!!」
ノゾミ
「い、いいのよ!?別に・・・」
だよね?
普通はおかしいと思うよね?
普通の女の子ならありえないし・・・
昔・・・あったこと・・
いつか、話そう。
二人はヤツが倒れている所まで来た。
ヤツの体はかなり醜いもので、全身が黒く焼け爛れていて緑色の血が辺りに流れている。
俊也
「うわぁ・・・・・グロっ。」
俊也は思わず吐きそうになった。
ノゾミはしゃがみこんで観察した。
ノゾミ
「・・・・・ギニム・・・」
俊也はノゾミの言葉を聞き逃さなかった。
俊也
「ギニ、ム???ってなんのことだ?」
ノゾミはしまった、と口に出してしまった。
ノゾミ
「え?なにか言った?俊也?」
俊也はあえて深くは聞かなかった。
俊也
「いや?独り言だ。」
二人はしばらく黙っていた。
やばいな・・・
俺、さりげなくノゾミの過去に触れようとしてるよ・・・・
これからは気をつけなきゃ!!
でもいったいこいつ(ヤツのこと)は何なんだ?
俺見たいな一般人が一言で言うなら化け物・・なんだが。
ギニム・・やつの名前なのか?
それともなんか別の・・・
うーん考えるほどわからなくなってくる。
これは後で考えることにして、今はノゾミ・・・
もおいといて、
この空間を元に戻す方法でも考えるか・・・
一方ノゾミは
やばいわ・・・
俊也には隠そうと思ってたのに、自分から言っちゃった・・・
でも・・・このままじゃ俊也も巻き込んじゃう。
やっぱり昔のことを語るのだけはやめよう。
俊也に嫌われちゃうかもしれないし・・・
今は黙っておくのが最善よね。
俊也に無駄な心配をかけるわけにはいかない。
俊也のことは後で考えることにして。
こいつをどうするかよね?
私の力じゃ・・・
今は・・ダメ。
俊也がいるし。
でもこいつらはほっといたらまた復活しちゃうし。
かと言ってもこいつは今なんとかするしかないか・・・。
そして沈黙をやぶったのは俊也だった。
俊也
「あ、あのさ?この止まってる空間?どうする?ノゾミ。」
ノゾミはまったく考えてもいなかったことを聞かれ少し考えてから言った。
ノゾミ
「うーん・・・私にもわからないわ。」
えぇっ!?
さりげなく解決してくれると思ってたのに・・
本格的にやばくなってきたな、
てかやばいのはずっとか・・・。
するとノゾミの方から喋ってきた。
ノゾミは掻い摘んで話すことにした。
ノゾミ
「あのね?こいつ実はいまは倒れてるんだけど、時間が経つと復活しちゃうのよ・・・」
俊也は思わず
俊也
「いわゆる、ゾンビってやつか。」
ノゾミはこれは使えると思い答えた。
ノゾミ
「そ、そう!!ゾンビなのよ!そ、こ、で、俊也に力を貸してほしいんだけど・・・いいかな?」
俊也は理解せずに答えた。
俊也
「俺にできることなら、喜んで。」
ノゾミは少し悩んでから言った。
ノゾミ
「じつは・・その・・・あなたの・・――――」
俊也は途中で割り込んで言った。
俊也
「―――カギ。か?」
ノゾミは図星を突かれたようだ。
ノゾミ
「そうよ・・・それでその―――――」
俊也はまた割り込んで言おうとしたが
ノゾミ
「今度は何!?」
俊也は少し驚きながらも言った。
俊也
「俺は自分で望んで使ったことないからな?てか使えん。」
ノゾミは呆気な取られながらも答えた。
ノゾミ
「うそ・・・よね?」
俊也は真面目に答えた。
俊也
「冗談でそんなこと言ってどうする。」
ノゾミは再度確認した。
ノゾミ
「本当に本当?」
俊也は何回も言わせるなと言わんばかりに
俊也
「だから、本当だってば!!」
ノゾミははぁ、とため息を付いたかと思ったら急に
ノゾミ
「でも!!こいつを倒したときは・・・」
俊也は普通に答えた。
俊也
「あれは・・・勝手になった。」
ノゾミ
「え?」
俊也は付け加えるように言った。
俊也
「しいて言うなら・・・・単なるまぐれ。だな。」
ノゾミは絶望していた。
そんな・・・
俊也の力だけが頼りだったのに・・・
俊也は話を切り替えた。
俊也
「で、ここから出る方法はないのか?」
ノゾミは絶望したまま答えた。
ノゾミ
「あったわよ・・・一つだけ・・・・・・・・さっきまではね。」
俊也はその言葉でピーンときた。
ノゾミもノゾミで俺が頼りだったわけね・・・
俊也はあることに気付いた。
俊也
「ってことは打つ手無し・・・か。」
ノゾミはしょんぼりと答えた。
ノゾミ
「そういうことね・・・・」
二人はしばらく黙り込んでいた。
どれくらいたっただろうか?
個一時間は過ぎたであろうかという時に口を開いたのはノゾミだった。
ノゾミ
「ねぇ。生きてる?」
俊也は黙っている。
俊也
「・・・・・・・」
ノゾミは返事が帰ってこないのが妙に不安になり後ろを振りかえると
俊也はその場に倒れていた。
ノゾミは俊也のそばに駆け寄った。
ノゾミ
「ちょっと!!いつから倒れてたのよ!!」
俊也は弱弱しく言った。
俊也
「い、一時間くらい前かな?」
ノゾミは荒ら荒らしく言った。
ノゾミ
「なんでカギの力を使って治さないのよ!!」
俊也は答えた。
俊也
「さ、っき、もいっ・・たけど、自分の・・意、志じゃ、使え、ないん、だ。」
ノゾミは思い出してしばらく黙っていたが口を開けた。
ノゾミ
「・・・死なないわよね?」
俊也は苦笑いで答えた。
俊也
「さぁな・・。」
ノゾミは俊也の顔を叩いた。
パシンッッ!!
俊也はしばらくしてから痛みを感じた。
俊也
「な、何すん―――――――」
ノゾミ
「さぁな?じゃないわよ!!!そんな弱気なこと言わないでよ!!」
俊也はノゾミの目から一粒の涙が落ちたのを見た。
俊也
「悪かっ、たよ。ノゾ、ミ。俺、生きるよ。し、ぬなんてもう言わない。ノゾミを悲しませたりなんかしない。」
ノゾミは涙を拭いながら言った。
ノゾミ
「・・・・それって告白?」
俊也は少し笑みを浮かべていった。
俊也
「だったらどうする?」
ノゾミは静かに俊也の手を握り言った。
ノゾミ
「バカ・・・・・・・」
その瞬間零れ落ちたノゾミの涙が二人の手に落ちた。
その時だった。俊也の胸の辺りからあの光が現われた。
ノゾミは呆然と見ている。
俊也は問い掛けた。
俊也
「よぉ?えらそーなやつ、元気にしてたか?」
――あなたに言われるとはな・・・君こそ平気か?――
俊也は答えた。
俊也
「ちょっとやべぇかな?」
――ふっ・・・手を貸してほしいか?――
俊也は正直貸して欲しいと思ったがこう言った。
俊也
「まっぴらごめんだ・・・お前なんかに助けられるくらいなら・・・」
俊也はいったん区切ってから言った。
「自分でなんとかしてやるよ・・・・」
――そうか・・・少しは強くなったようだな、君に褒美をやろう。――
俊也
「は?いらねーよ。そんなもん。」
――受け取っておけ。必ず役に立つ。――
俊也
「借りはつくらねーからな。」
――あぁ、承知した。――
そう言うと光は俊也の体に戻っていった。
すると
ノゾミ
「誰と話してたのよ??」
俊也は少し黙ってから答えた。
俊也
「えらそーなやつと。さ。」
ノゾミ
「????わけわかんないよ。」
俊也
「わかんなくていいんだよ、ノゾミは。」
ノゾミは少し不思議そうに見てから言った。
ノゾミ
「ねぇ、その左手に持ってるやつ何?さっきは持ってなかったよね?」
俊也は左手を顔の前に持ってきた。
これは?
俊也が持っていたのは、蒼い色をした4、5cm程の結晶だった。
これがあいつが言ってた褒美か?
俊也はおもむろに願った。
頼む!!
この止まった時間を元に戻してくれ!!
その瞬間結晶が輝きだした。
カッ!!!
俊也
「わっ!?」
ノゾミ
「きゃっ!?」
その光は止まった時間を動かしたようだ。
先ほどまでとは明らかに違うのが二人にはわかった。そして思った。
戻ってきた・・・・・。
第14話につづく
わっしょいわっしょい




