第12話〜闘争〜
黒い歴史祭り開催中です!
ヤツは弾き返された左腕を押さえながら言った。
「キ、キサマ・・カギヲツカエルノカ!?」
俊也の体は依然として光に包まれている。
ノゾミは俊也に必死に問い掛けていた。
ノゾミ
「俊也!!俊也!!!ねぇどうしたのよ!?」
ノゾミは俊也の肩を揺らすが俊也は死人のように動かない。
するとヤツが近寄ってきて言った。
「オマエ、キケン!!ワレワレニガイヲナスモノ!!ココデコロスッ!!!」
ヤツは右手を二人に向けて何かを唱えだした。
ノゾミはさっきより強く俊也の肩を揺らす。
ノゾミ
「俊也!!逃げようよ!!・・・起きて!」
すると俊也の体に変化が現われた。
俊也の体を包んでいた光が俊也の傷を治している。
そして俊也の傷が癒えるのと同時に光は俊也の体の中に吸い込まれるように消えていった。
俊也はゆっくりと目を開けた。
俊也
「・・・・・・・」
ノゾミは言った。
ノゾミ
「俊也っ!!良かった!」
ノゾミは喜びのあまり俊也に抱きついた。
俊也はようやくノゾミに抱きつかれているということに気付いた。
俊也
「の、ノゾミ!?ど、どうしたんだよ!?」
ノゾミは俊也の名前を呼び続けた。
ノゾミ
「俊也、俊也、俊也ぁ・・・・!!」
ノゾミは涙を流していた。
俊也
「おいおい、な、泣くなよ!!ノゾミ!!」
俊也が困惑していると後ろからヤツの声が聞こえた。
「モウキサマラハオワリダ!!!!」
俊也は後ろを振り返った瞬間、先程の記憶を思い出した。
俊也
「っ!!!???」
そうだ!!
俺はたしかノゾミを逃がした後にこいつと対峙したんだ!
でも俺たしかヤツに吹っ飛ばされて・・・
ノゾミが来て・・・
銃(?)だったっけ?
なんか曖昧にしか思い出せない・・・
でもノゾミをかばって刺された後死んだと思ったんだけど・・・
俊也が考えているとノゾミの声が聞こえてきた。
ノゾミ
「ちょっ!?俊也っ!!逃げよっ!ねぇってば!!」
俊也はどういう状況なのかを把握した時にはヤツの準備は完了していた。
「シネェッッッ!!!!」
ヤツの右手から赤い弾みたいなものを放った。
ドォオォ―ン!!!
俊也
「くっ!!!???」
俊也はノゾミを抱えたまま避けようと横に力一杯飛んだ。
ドゴォ――ン!!!
弾の直撃は避けられたが、爆発に巻き込まれて二人はかなり吹き飛ばされた。
俊也
「うわぁっっ!!?」
ノゾミ
「きゃああぁ!??」
ゴロゴロッッ!!
二人はなんとか止まった。
俊也
「うっ・・・・・」
ノゾミ
「俊也!?大丈夫!?」
俊也は吹き飛ばされながらもノゾミをかばい傷を負っていた。
俊也はゆっくり起き上がった。
俊也
「へへっ・・・こんなん掠り傷だからへーき。」
ノゾミは俊也のおかげで軽い擦り傷しかない。
ノゾミ
「うそばっかり!!血だらけじゃない!?」
たしかに俊也の体の至る所から血が流れ出ている。
俊也
「大丈夫!まじで!!意識もちゃんとあるし・・・」
そう言うと俊也は少し傷を押さえながらゆっくり立ち上がった。
俊也苦笑いをして言った。
俊也
「なっ?平気だろ?心配すんなよ!!」
ノゾミは座り込んだまま答えた。
ノゾミ
「・・・本当に?絶対だね?」
俊也
「あぁ。・・・」
あぁ・・・?
じゃねぇよ、バカ俺。
本当は傷の痛みで他の感覚が感じられないくらいやばいのによ・・・
でも今はこれでいい・・・
今は倒れてる場合じゃないんだ。
今はノゾミを助けることだけを考えろっ!!
俊也が考えてる内にいつのまにかノゾミが横に立っていた。
ノゾミは遠くを静かに見ていた。
ノゾミ
「・・・・・・・」
俊也は慎重に声を掛けた。
俊也
「ノゾミ・・・??」
ノゾミ遠くを見ながら答えた。
ノゾミ
「来るよ。俊也。」
ノゾミの気配がいつもと違う感じがした。
俊也
「あ、あぁ。わかってる。」
俊也もヤツの方向に向き直った。
ノゾミ
「覚悟はできてる?」
ノゾミはおもむろに聞いた。
俊也
「しょ、正直怖いさ・・・でも今はそんなことは言ってられない!!」
ノゾミは小さく頷いて答えた。
ノゾミ
「じ、実は私も正直怖いよ・・・でも。でも俊也がいてくれるから。大丈夫!」
ノゾミはこっちを向いて微笑んだ。
俊也
「告白か?」
俊也はさり気なく聞いた。
ノゾミは驚いた声で答えた。
ノゾミ
「なっ!?そんなわけないじゃない!!・・・・たぶん」
俊也は最後になんて言った言葉が聞き取れなかった。二人が話していると遠くから化け物の唸り声が聞こえてきた。
俊也&ノゾミ
「「来た。」」
第13話につづく
冷めやらぬ祭りはまだ終わりません。




