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あの日の春風は今も  作者: リンダ


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88/121

交代する勇気

第62章 交代する勇気

1 後半、イランはさらに高さを押し出す


1-0で迎えた後半。


イランは、前半以上に自分たちの強みを前面へ出してきた。


ロングスロー。


CK。


FK。


高いボールを日本のペナルティーエリアへ送り続ける。


後半四分。


イランの右サイドからロングスロー。


ナディア・ラヒミがファーへ入る。


藤森彩香が身体を寄せる。


競り合い。


ボールが中央へこぼれる。


宮野沙季がすぐに反応する。


大きくクリア。


そのセカンドボールへ安藤梢が走る。


イランもすぐに奪い返そうと寄せる。


梢は無理をしない。


早川莉奈へ。


早川から森岡美里。


森岡が一度後ろへ戻す。


日本は落ち着きを失わなかった。


高さで押し込まれても、慌てない。


一回目を跳ね返す。


二回目を拾う。


そこから自分たちの時間へ戻す。


2 伊達葵が止める


後半七分。


イランのFK。


ゴールから三十メートルほど。


レイラ・ホセイニが高いボールを入れる。


ナディア・ラヒミ。


サラ・モラディ。


二人が中央へ入る。


伊達葵がゴールラインから声を飛ばす。


「ファー残して!」


ボールが入る。


サラが頭で触る。


折り返し。


ナディア。


ヘディング。


強い。


伊達葵が反応する。


両手。


ボールを上へ弾く。


クロスバーを越える。


CK。


森岡美里が伊達へ駆け寄る。


「ナイス!」


伊達は短くうなずく。


「次!」


イランは強い。


高さだけではない。


セカンドボールへの反応も速い。


だが、日本も崩れない。


3 日本も低く速く


後半十分钟。


日本が自陣でボールを奪う。


宮野沙季から早川莉奈。


早川が前を向く。


正木静香が右へ走る。


安藤梢が中央。


森岡美里が左。


早川は正木へ。


正木が右サイドを駆け上がる。


イランDFのナディア・ラヒミが戻る。


正木は高いクロスを上げない。


低い。


速い。


ゴール前へグラウンダー。


ナディアが足を出す。


処理が少し乱れる。


梢が反応。


シュート。


GKマリヤム・カリミ。


足で止める。


こぼれ球。


森岡。


もう一度打つ。


今度はイランDFが身体を入れる。


惜しい。


日本にも二点目の匂いはある。


しかし、なかなか決まらない。


4 柚月の脚


後半十二分。


柚月は中盤でボールを受ける。


一度左。


また中央へ戻る。


動ける。


判断もできる。


痛みもない。


ただ。


右ふくらはぎが重い。


前半より、さらに少し。


一歩目。


切り返し。


接触後の戻り。


ほんのわずかだが、身体がいつもより遅れる。


柚月自身も気づいていた。


「そろそろかな……」


原町監督も、もう決めていた。


岩出コーチへ言う。


「交代する」


「大船ですね」


「ああ」


「代わりは?」


原町監督はベンチを見る。


一人の選手が立つ。


代表初招集。


まだ国際舞台ではほとんど知られていない。


長崎美琴。


5 代表初招集の長崎美琴


長崎美琴。


二十二歳。


中盤でも前線でもプレーできる。


最大の武器は、ボールキープ。


相手に身体を寄せられても簡単には失わない。


重心が低い。


細かいタッチ。


身体の使い方。


そしてもう一つ。


奪ってからのカウンター。


相手が前へ出た瞬間、その背後へ一気に運ぶ能力に優れていた。


ただし、代表ではまだ無名に近い。


イラン側も、日本の主力についてはかなり分析していた。


柚月。


早川。


森岡。


宮野。


正木。


梢。


しかし。


長崎美琴については情報が少ない。


イランにとっては、まさにダークホースだった。


原町監督が美琴を呼ぶ。


「準備しろ」


美琴が少し驚く。


「私ですか」


「そうだ」


「はい!」


「やることは分かってるな」


美琴はうなずく。


「ボールを失わない」


「それと?」


「奪ったら前」


原町監督が短くうなずく。


「思い切って行け」


6 後半十五分、交代


後半十五分。


ボールがタッチラインを割る。


交代ボード。


大船柚月の番号。


その横。


長崎美琴。


柚月は一瞬だけ、ピッチを見た。


まだやれる。


もっとやりたい。


一点差。


二点目を取りたい。


最後まで戦いたい。


でも。


右ふくらはぎ。


重い。


頭の中に、自分が後輩たちへ話してきた言葉が戻る。


無理をしないこと。


止まる勇気。


走らない勇気。


次のために残すこと。


ロサンゼルスは、この試合だけではない。


柚月は小さく息を吐いた。


「分かってるっちゃ」


森岡が近づく。


「大丈夫?」


「大丈夫。疲れてるだけ」


「なら、任せて」


柚月は森岡を見る。


「頼む」


早川にも声をかける。


「莉奈」


「はい」


「試合、頼んだぞ」


早川がしっかりうなずく。


「任せてください」


宮野にも。


「沙季、セカンド拾ってけろ」


「はい」


そしてタッチライン。


美琴が待っている。


柚月が手を差し出す。


「美琴」


「はい」


「楽しんでこい」


美琴は少し緊張しながら笑った。


「はい!」


二人が手を合わせる。


交代。


長崎美琴、代表公式戦初出場。


7 イラン側の混乱


イランベンチ。


ナザリ監督が交代を確認する。


「大船が下がった」


スタッフが資料を見る。


「入ったのは長崎美琴」


ナザリ監督が尋ねる。


「情報は?」


「多くありません」


「タイプは?」


「ボールキープが強い。カウンターも得意とされています」


ナザリ監督の表情が少し変わる。


「どこで使う」


ピッチを見る。


美琴は柚月と同じ位置には入らなかった。


少し前。


宮野の横。


早川との距離も近い。


完全な司令塔ではない。


ボールを持てる中継役。


イラン側は、誰がつくべきか一瞬迷った。


その迷い。


日本はすぐに使った。


8 最初のボールタッチ


美琴の最初のボール。


宮野から足元へ。


イランMFが背後から寄せる。


代表初出場。


緊張。


普通なら、すぐに離したくなる場面。


しかし美琴は違った。


身体を相手とボールの間へ入れる。


右足で一度止める。


相手が足を出す。


美琴はボールを左へずらす。


奪わせない。


さらにもう一人来る。


美琴は身体を回す。


二人の間から抜けるのではなく、後ろへ一度逃がす。


早川。


また美琴へ戻る。


今度は前を向く。


ベンチの柚月が思わず笑う。


「落ち着いてんなぁ」


岩出コーチも。


「初出場には見えませんね」


原町監督は黙って見ている。


美琴の役割は、派手なことをすることではない。


まず。


失わない。


それだけでいい。


9 イランはさらに前へ


試合は後半二十分を過ぎる。


1-0。


イランは時間がなくなってくる。


当然、前へ人数をかける。


ナディア・ラヒミまで高い位置へ出る。


レイラ・ホセイニ。


サラ・モラディ。


サイドの選手も押し上げる。


日本陣内へ。


ロングボール。


CK。


FK。


何度も。


伊達葵。


藤森彩香。


森岡美里。


宮野沙季。


全員で跳ね返す。


だが、イランが前へ出れば出るほど。


その後ろ。


空く。


美琴はずっと、それを見ていた。


10 美琴が狙っていたもの


後半二十八分。


イランのCK。


ゴール前。


ナディア。


サラ。


レイラ。


ほとんど全員が上がる。


ボールが入る。


藤森が頭で弾く。


こぼれ球。


宮野が拾う。


その瞬間。


美琴が走り始めた。


「美琴!」


早川が気づく。


宮野から早川。


早川が一度前を向く。


イランの中盤が戻る。


でも遅い。


美琴が中央から右へ流れる。


早川から美琴。


美琴が受ける。


一人が来る。


美琴はすぐには前へ出ない。


身体を入れる。


一度キープ。


イランの選手がもう一人戻る。


そこで。


美琴は突然、縦へ運び始めた。


一気に。


相手が反応する前。


加速。


ベンチの柚月が立ち上がる。


「行け!」


11 ダークホース


イラン側は、美琴の加速を想定していなかった。


ボールキープが強い。


そこまでは分かっていた。


しかし。


キープした状態から、あそこまで一気に前へ出られるとは思っていない。


美琴が中央を運ぶ。


右に早川。


左に正木。


森岡がさらに後ろから走る。


イランDFは誰を見るか迷う。


美琴が正木を見る。


相手も正木を見る。


しかし出さない。


早川を見る。


また相手が動く。


美琴はそのまま中央へ。


一人を引きつける。


そして。


最後の瞬間。


右。


早川。


完全に空く。


美琴から鋭いパス。


早川がペナルティーエリア右へ入る。


GKマリヤム・カリミが前へ出る。


早川はシュートしない。


中央へ折り返す。


正木静香。


DFが一人ついている。


正木も触らない。


後ろ。


走り込んできた森岡美里。


右足。


シュート。


ネット。


2-0。


日本、追加点。


12 美琴が作った二点目


森岡美里が拳を握る。


「よし!」


早川が抱きつく。


正木も。


宮野も走ってくる。


そして。


少し遅れて美琴。


森岡が美琴の頭を抱える。


「美琴!」


「はい!」


「ナイス!」


美琴は息を切らしながら笑う。


「ありがとうございます!」


早川が言う。


「完全に相手、正木さん見てました!」


正木が笑う。


「私、また囮!」


森岡も笑う。


「でも美琴が運んだから全部始まった」


ベンチの柚月は大きく拍手していた。


「やったな!」


原町監督も一度だけ拳を握る。


長崎美琴。


代表初招集。


公式戦初出場。


直接の得点でも、直接のアシストでもない。


だが。


カウンターの起点。


相手を引きつける。


パスを選ぶ。


二点目を作ったのは、美琴だった。


13 イランには読めなかった


イランベンチ。


ナザリ監督は悔しそうにピッチを見ていた。


大船柚月への対策。


正木静香。


宮野沙季。


森岡美里。


早川莉奈。


日本の主力については分析していた。


しかし。


長崎美琴。


ここは読めなかった。


しかも日本は、ただ新しい選手を入れたのではない。


柚月とは違う特徴を持つ選手を入れ、試合の性質そのものを変えた。


柚月。


試合を読む。


動かす。


落ち着かせる。


美琴。


持つ。


耐える。


そして、一気に運ぶ。


同じポジションに見えても、まったく違う。


イラン側にとって、それが最も厄介だった。


14 柚月の表情


ベンチ。


柚月は笑っていた。


悔しくないわけではない。


自分がピッチにいない。


その間にチームが得点した。


昔の自分なら、少し複雑だったかもしれない。


でも今は違った。


「美琴、やるじゃん」


岩出コーチが横から言う。


「大船の代わりに入って、流れを変えましたね」


柚月はうなずく。


「うちの代わりじゃないっちゃ」


岩出が見る。


柚月は続ける。


「美琴は、美琴だべ」


自分と同じことをする必要はない。


自分のコピーもいらない。


それぞれが、自分の武器を使えばいい。


それが強い代表だった。


15 止まる勇気の答え


右ふくらはぎのアイシングを受けながら、柚月はピッチを見る。


2-0。


もし、自分が無理に残っていたら。


同じ展開になったかは分からない。


美琴の投入はなかったかもしれない。


イラン側も戦術を変えなかったかもしれない。


交代したことで、新しい答えが生まれた。


柚月は少し笑った。


「止まるのも、悪くねぇな」


トレーナーが聞く。


「ようやく分かりました?」


「前から分かってるっちゃ」


「本当に?」


「……最近は」


二人とも笑った。


16 二点差でも終わっていない


後半三十五分。


2-0。


しかしイランは諦めない。


むしろ、さらに前へ出る。


高いボール。


ロングスロー。


サラ・モラディ。


ナディア・ラヒミ。


日本のゴール前へ次々に入る。


後半三十七分。


CK。


ナディアがヘディング。


伊達葵。


横っ飛び。


弾く。


こぼれ球。


レイラ。


シュート。


宮野沙季が身体を投げ出す。


ブロック。


「ナイス!」


森岡が叫ぶ。


美琴も守備へ戻る。


初招集だから。


攻撃が武器だから。


そんな理由で守備を免除されることはない。


美琴は相手のパスコースを切る。


早川と並ぶ。


宮野の横を埋める。


日本は全員で守る。


17 美琴は奪わせない


後半四十分。


イランが右サイドからボールを奪うため、強く寄せる。


日本がボールを美琴へ預ける。


イラン選手が一人。


さらに二人。


美琴は背中を向ける。


身体を入れる。


足元。


右。


左。


小さく動かす。


奪われない。


相手が苛立つ。


さらに身体を寄せる。


美琴は倒れない。


最後はファウルをもらう。


日本ボール。


森岡が笑う。


「美琴、強いね」


美琴も笑う。


「キープは得意です」


ベンチの柚月が拍手。


「それでいいっちゃ!」


残り時間を進める。


相手へボールを渡さない。


それもまた、勝利への大きな仕事だった。


18 最後の高さ


アディショナルタイム。


イラン最後のCK。


GKマリヤム・カリミまで上がる。


ゴール前。


人数が密集する。


伊達葵が大きく声を出す。


「最後!」


ボールが入る。


高い。


ナディア。


藤森。


競る。


こぼれる。


サラ。


シュート体勢。


宮野が足を出す。


ボールが外へ。


まだ終わらない。


イランが拾う。


再びクロス。


伊達葵が前へ出る。


両手。


つかむ。


今度こそ離さない。


伊達はボールを抱えたまま倒れる。


日本ベンチが立ち上がる。


主審が時計を見る。


伊達が立つ。


大きく前へ蹴る。


美琴が身体を入れてキープ。


相手が寄る。


早川へ。


早川から森岡。


森岡がタッチライン際へ運ぶ。


そして。


笛。


19 試合終了


日本2-0イラン。


二次予選。


日本、三連勝。


勝ち点9。


韓国。


サウジアラビア。


イラン。


すべて撃破。


選手たちが喜ぶ。


早川が森岡へ抱きつく。


宮野が伊達と拳を合わせる。


正木が梢を抱きしめる。


そして。


長崎美琴。


代表初招集。


初出場。


いきなり流れを変えた。


柚月もベンチから立ち上がる。


美琴が戻ってくる。


柚月は笑顔で迎えた。


「お疲れ」


「お疲れさまです!」


「やったな」


「はい!」


「緊張した?」


「めちゃくちゃしました」


「全然見えなかったっちゃ」


美琴は笑う。


「ボール持ったら忘れました」


「それ強いぞ」


20 原町監督の評価


ロッカールーム。


原町監督は全員を見渡した。


「三連勝。よくやった」


拍手。


「まず、梢」


「はい」


「初先発。先制PK。よくやった」


「ありがとうございます」


「正木、宮野、森岡」


「はい」


「マークされても無理をしなかった。それが相手を動かした」


「はい」


そして。


「美琴」


長崎美琴が少し緊張して顔を上げる。


「はい!」


「初出場で、よく入った」


「ありがとうございます」


「二点目。お前が持ったところから始まった」


美琴がうなずく。


「はい」


原町監督は続ける。


「ただし、今日だけで何かを勝ち取ったと思うな」


「はい」


「代表では毎回競争だ」


美琴の表情が引き締まる。


「はい!」


柚月は横で少し笑った。


その言葉。


自分が復帰した日に言われたのと同じだった。


21 大船柚月へ


最後に原町監督は柚月を見る。


「大船」


「はい」


「交代を受け入れたな」


柚月が少し苦笑する。


「昔なら受け入れなかったみたいな言い方ですね」


森岡が横から言う。


「昔ならちょっと顔に出てた」


「美里!」


ロッカールームに笑いが起こる。


原町監督も少しだけ笑う。


「今日、交代したことも評価している」


柚月は真剣な表情へ戻る。


「はい」


「お前が下がったから、美琴を使えた」


柚月がうなずく。


「美琴、よかったです」


「自分が最後までいることが、いつもチームのためとは限らない」


その言葉を、柚月は静かに受け止めた。


「分かりました」


いや。


もう、かなり前から分かり始めていた。


でも今日。


本当に身体で理解した。


22 次へ戦える身体


試合後のメディカルチェック。


右ふくらはぎ。


痛みなし。


強い張りなし。


疲労あり。


想定範囲。


トレーナーが言う。


「交代のタイミングは正解でした」


柚月はうなずく。


「自分でもそう思います」


「珍しい」


「またそれ言う?」


二人が笑う。


柚月は右脚を見る。


守れた。


この脚を。


そして。


次の試合へ持っていける。


それが何より大きかった。


23 三連勝


夜。


順位表。


日本。


三試合。


三勝。


勝ち点9。


二次予選を堂々の首位で突破。


ロサンゼルスオリンピックへ向けて。


あと一段階。


アジアに残された三枚。


その争いは、ついに最終局面へ入る。


柚月は名取百合子の写真を見る。


「ユリ。三連勝」


胸の中。


「見てたっちゃ」


「今日は途中で交代した」


「知ってる」


「美琴って子が入って、追加点作った」


「よかったな」


柚月は少し笑う。


「うちいなくても勝てるな」


「それがいいんだろ?」


柚月は静かにうなずく。


「んだ」


自分がいないと勝てないチーム。


それは強いチームではない。


誰かが入り。


誰かが下がり。


それでも勝つ。


その積み重ねが、日本代表を強くする。


そして柚月自身も。


まだ終わっていない。


まだ競争の中にいる。


次回予告

第63章「最後の三枚」


二次予選三連勝。


日本は勝ち点9で最終段階へ進む。


アジアに残されたオリンピック出場枠は、わずか三。


ここからは、一試合の敗戦がそのままロサンゼルス消滅につながる可能性がある。


最終予選へ残った国と地域が出そろう。


日本。


韓国。


中国。


オーストラリア。


そして勝ち上がってきた強豪。


抽選結果によっては、ワールドカップ級の相手との連戦になる。


一方、日本代表では新たな競争も始まる。


大船柚月。


早川莉奈。


宮野沙季。


そして、代表初出場で鮮烈な印象を残した長崎美琴。


中盤の選択肢は増えた。


柚月は美琴へ言う。


「美琴、うちのポジション狙ってもいいぞ」


美琴は一瞬驚き、それから答える。


「じゃあ、遠慮なく狙います」


「そうこなくっちゃ」


ベテランから若手へ。


しかし席は譲らない。


そして、最終予選の組み合わせ抽選。


画面に映し出された対戦相手を見た原町監督は、静かに言う。


「ここを勝てば、ロサンゼルスだ」


次回、

第63章「最後の三枚」


夢へ近づくほど、道は狭くなる。


最後に残るのは、実績ではない。


その瞬間に、最も強いチームでいられるかどうかだ

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