十一対十の錯覚
第27章 十一対十の錯覚
1 後半15分――消えた一人分の余裕
スコアは、日本3―0イングランド。
日本は三点をリードしている。
さらに、イングランドは一人退場。
数字だけを見れば、試合は大きく日本へ傾いているはずだった。
だが、原町監督はベンチ前で何度も叫んでいた。
「一人多いと思うな!」
その意味を、選手たちは頭では理解していた。
それでも。
三点差。
数的優位。
残り時間。
その三つが、ほんのわずかな安心を生んでいた。
日本はボールを保持する。
宮坂から美里。
美里から黒川。
黒川から右サイドへ。
焦らず、相手を走らせる。
それ自体は間違っていない。
だが、後半十五分。
横パスの一本が、ほんの少しだけ緩くなった。
黒川から美里へ戻そうとしたボール。
いつもなら、問題なく届く。
だが、イングランドのソフィー・ハリントンは、諦めていなかった。
大きく一歩を踏み出す。
長い脚を伸ばす。
ボールを奪う。
実況
「イングランドが奪った! 日本、自陣での横パスを引っかけられました!」
解説
「これは危険です! イングランドは中盤を省略して、すぐ前へ送るでしょう!」
ソフィーは、ボールを持ち直さない。
ワンタッチで前線へ蹴った。
高くはない。
強く、速いロングパス。
日本の最終ラインの背後へ。
前線には、エミリー・カーターとハンナ・ウィルソン。
二人の長身FWが並んで走る。
宮坂と西野が戻る。
しかし、イングランドの二人は前を向いた状態で勢いに乗っている。
エミリーが中央へ。
ハンナが右へ流れる。
宮坂はエミリーへつく。
西野はハンナへ。
だが、完全には寄せ切れない。
ソフィーのパスが、エミリーの胸元へ届く。
エミリーは走りながら胸で落とす。
そのボールをハンナが拾う。
一度も地上で細かくつながない。
一本のロングボール。
一度の胸の落とし。
それだけで、日本のペナルティーエリア手前まで来た。
実況
「ハンナが前を向いた! イングランド、一気にゴール前です!」
桐生菜月は、ゴールライン上に立ったままではなかった。
一歩前。
さらに半歩。
シュートコースを狭くする。
ハンナは右へ運ぶ。
西野が追う。
中央へエミリー。
ハンナはパスを出すふりをする。
西野の身体が内側へ動く。
その瞬間、右足を振り抜いた。
強烈なシュート。
ゴール左上。
桐生は身体を沈めていた。
右足で芝を蹴る。
左へ飛ぶ。
左手を伸ばす。
ボールは速い。
しかも、わずかに外へ逃げる回転がかかっている。
桐生の左手が届く。
掌ではない。
指の付け根へ当たる。
軌道が変わる。
ボールはゴールポストの外側を通り、ゴールラインを割った。
実況
「桐生菜月、ナイスセーブ! ハンナの強烈なシュートをコーナーキックへ逃れました!」
解説
「これは大きいですね。数的優位の日本でしたが、たった一本のパスで決定機を作られました。桐生が救いました」
桐生は倒れたまま、右手を上げた。
「切り替えて! まだ終わってない!」
西野が息を切らしながら戻る。
「ごめん、寄せ切れなかった」
桐生はすぐに返す。
「次、守ればいい!」
⸻
2 カウンターも警戒するイングランド
イングランドの右コーナーキック。
だが、前半や後半開始直後とは違う。
イングランドは全員を日本のゴール前へ送り込まない。
日本のカウンターを警戒していた。
桐生のPKストップから、一気に反対側まで運ばれた。
その結果、シャーロット・ヒューズが黒川を倒し、退場。
さらにPKを決められ、三点差となった。
同じ失敗は繰り返せない。
イングランドは、後方に二人を残す。
一人は藤森のスピードを見る。
もう一人は黒川と美里の飛び出しを警戒する。
実況
「イングランド、このコーナーキックでも後ろに人数を残しています」
解説
「そうですね。得点は欲しい。ただ、日本の速いカウンターでもう一点失えば、試合は完全に終わってしまう。その両方を考えています」
キッカーはソフィー。
日本のゴール前には、エミリー、ハンナ、オリヴィア。
さらに長身のDFも上がっている。
桐生が指示を出す。
「宮坂、エミリー!」
「西野、ハンナ!」
「真緒、ニア!」
黒川がニアサイドへ入る。
美里はペナルティーエリアの外。
藤森はカウンターの出口として、少し前に残る。
ソフィーが右足で蹴る。
ボールはゴールから逃げる軌道。
アウトスイング。
中央へ。
エミリーが跳ぶ。
宮坂も身体を寄せる。
二人の頭がボールへ向かう。
エミリーがわずかに先に触る。
強いヘディングではない。
ゴール前へ落とす。
そこへハンナが入る。
西野と身体をぶつける。
ハンナが右足を伸ばす。
ボールは西野の足へ当たり、ゴール前へこぼれる。
混戦。
白と青のユニフォームが重なる。
誰の足元にボールがあるのか、外からは見えない。
オリヴィアが左足を振る。
ボールが人の間を抜ける。
桐生は視界を遮られている。
反応が遅れる。
ボールはゴール右下へ向かう。
桐生が右手を伸ばす。
触れない。
ボールがゴールライン付近へ。
宮坂が滑り込む。
右足でかき出す。
だが、間に合ったのか。
ボールはゴールラインを越えたのか。
イングランドの選手たちが両手を上げる。
「入った!」
日本の選手たちは首を振る。
「出してる!」
主審はすぐにゴールを認めない。
腕時計へ手を当てる。
ゴールラインテクノロジーの確認。
さらに、VARルームとの通信。
実況
「これは微妙です! ボールが完全にゴールラインを越えたかどうか、判定が必要です!」
解説
「宮坂がぎりぎりでかき出しています。ただ、ボール全体がラインを越えていればゴールです」
スタジアムの大型ビジョンに、映像が映る。
ゴール正面からの角度。
ボールはライン上。
宮坂の右足が伸びる。
別の角度。
ボールの下部が、白いラインにかかっているようにも見える。
イングランドの選手たちはゴールを主張する。
日本の選手たちは、主審の周囲へ集まらない。
ただ、判定を待つ。
桐生はゴールラインの前に立ち、両手を腰へ当てていた。
息が荒い。
ベンチの柚月がつぶやく。
「頼む。残っててけろ」
葵は画面から目を離さない。
「全部越えなきゃゴールじゃない」
数秒。
だが、その数秒が異様に長い。
主審がイヤホンへ手を当てる。
そして、両腕を横へ広げた。
ノーゴール。
実況
「ゴールは認められません! ボールは完全にはラインを越えていませんでした!」
大型ビジョンに判定が表示される。
NO GOAL
スタジアムから大きなどよめき。
イングランドの選手たちは頭を抱える。
宮坂はその場に両膝をつき、大きく息を吐いた。
西野が肩を叩く。
「玲奈、よく出した」
宮坂は苦笑する。
「あと数センチだった……」
桐生が近寄る。
「数センチでも、出てれば同じ」
スコアは変わらない。
日本3―0イングランド。
⸻
3 十人の猛攻
ノーゴールの判定。
それでも、イングランドの勢いは落ちなかった。
むしろ、あと数センチだったという事実が、選手たちを前へ押した。
届く。
一点は取れる。
一点取れば、まだ何かが起こる。
イングランドは中盤をさらに省略する。
センターバックがボールを持つ。
前方を確認する。
そのままロングボール。
エミリーとハンナへ。
二人が競る。
日本が跳ね返す。
こぼれ球はソフィーが拾う。
再びサイドへ。
クロス。
クリア。
もう一度クロス。
実況
「イングランドの攻撃が続きます! 一人少ないとは思えない圧力です!」
解説
「一人少ない分、やることを完全に絞っています。中盤で数をかけてつなぐのではなく、前線へ早く入れて、そこで勝負する」
後半二十分。
左サイドからオリヴィアがクロス。
エミリーが頭で合わせる。
ボールはゴール左へ。
桐生が正面で受け止める。
後半二十三分。
ソフィーのロングパスをハンナが胸で落とす。
エミリーが右足でシュート。
宮坂が身体を投げ出し、ブロック。
後半二十七分。
イングランドのフリーキック。
ゴール前へ高いボール。
桐生が人の間へ入り、両手で弾く。
セカンドボールを黒川が拾い、藤森へ。
日本のカウンター。
しかし、イングランドは後方に二人を残している。
藤森は無理に突破せず、ボールをキープ。
美里が追いつく。
短いパスへ戻す。
解説
「日本も、カウンターだけを急がなくなりました。相手が警戒しているなら、一度ボールを持つ。それでいいでしょう」
原町監督は、選手たちへ声を送る。
「前へ蹴るだけになるな! つなげるときはつなげ!」
日本は人数の優位を使い、ボールを動かす。
だが、完全に試合を支配できているわけではない。
イングランドは、ボールを持たなくてもゴールへ近づける。
一本のロングボール。
一度の空中戦。
その危険は、最後まで消えなかった。
⸻
4 後半32分――桐生の決断
イングランドの右サイド。
グレース・ウォーカーがボールを持つ。
日本の左サイドバックが寄せる。
グレースは縦へ行かず、右足で早いクロスを入れた。
エミリーとハンナの間。
GKが出るか。
DFが触るか。
もっとも判断の難しい場所。
桐生は一歩前へ出る。
宮坂もボールへ向かう。
エミリーが走る。
一瞬、桐生と宮坂の進路が重なりそうになる。
桐生は叫んだ。
「菜月!」
自分の名前を呼ぶ形で、ボールへ行く意思を伝える。
宮坂が身体を低くする。
桐生がその頭上へ跳ぶ。
エミリーも跳ぶ。
接触。
桐生の身体が空中で傾く。
それでも、両手でボールを挟んだ。
胸へ引きつける。
落下。
芝へ背中から倒れる。
ボールは離さない。
実況
「桐生、勇気あるキャッチ! エミリーとの接触にも負けません!」
桐生は数秒間、起き上がれなかった。
美里が近寄る。
「菜月、大丈夫?」
桐生は息を吐く。
「大丈夫です」
「無理なら言って」
「葵さんに怒られます」
ベンチの葵が聞こえたように叫ぶ。
「無理して隠す方が怒るから!」
一瞬だけ、日本の選手たちに笑みが生まれた。
だが桐生は立ち上がると、すぐに表情を戻した。
まだ、残り時間は長い。
⸻
5 後半38分――終わらない白い波
イングランドは交代カードを切る。
疲れの見えるサイドバックを下げ、さらにクロス精度の高い選手を投入。
守備の人数を削ってでも、ゴールを狙う。
実況
「イングランド、最後の勝負に出ます。さらに攻撃的な選手を入れてきました!」
解説
「三点差ですから、守っている意味はありません。失点の危険を承知で前へ出ています」
日本は最終ラインを下げすぎないようにする。
だが、ロングボールを警戒すれば、自然と少しずつ後ろへ押される。
美里が叫ぶ。
「ライン、あと三メートル上げるよ!」
宮坂が前へ出る。
西野も合わせる。
しかし、その背後をハンナが狙う。
ソフィーが浮き球を入れる。
ハンナが抜け出す。
オフサイドか。
副審の旗は上がらない。
桐生が前へ出る。
ハンナが先に触る。
ボールを桐生の横へ流そうとする。
桐生は身体を倒す。
右足を伸ばす。
ボールが右足へ当たる。
跳ね返る。
西野が戻り、大きくクリア。
実況
「また桐生! 足で止めました!」
解説
「今日の桐生は、出る判断が非常にいいですね。迷いがありません」
桐生は立ち上がり、グローブを強くたたいた。
「あと少し! 全員で終わらせよう!」
⸻
6 後半45分――三分
時計が後半四十五分を示す。
スコアは、日本3―0イングランド。
第4審判がボードを掲げる。
「+3」
実況
「後半アディショナルタイムは三分です!」
解説
「三分。日本にとっては、決勝進出までの三分です。ただ、イングランドの攻撃はまだ終わっていません」
三分。
通常なら、短い。
だが、この試合の三分は、永遠のように長く感じられた。
柚月はベンチで立ち上がっている。
右太ももには、まだアイシング。
それでも座っていられない。
「あと三分だべ」
葵が隣で答える。
「三分が一番長いんだよね」
「知ってる。時計、止まって見えるっちゃ」
ピッチでは、イングランドのスローイン。
ロングスローが日本のペナルティーエリアへ入る。
エミリーが跳ぶ。
宮坂が競る。
ボールは後方へ流れる。
ハンナが拾う。
右足を振る。
黒川が身体を投げ出す。
ボールは黒川の背中へ当たり、再び外へ。
イングランドのコーナーキック。
時計は九十分二十秒。
実況
「イングランド、まだ攻めます! コーナーキック!」
ソフィーが急いでボールを置く。
イングランドのGKも、ペナルティーエリアの外まで上がっている。
ほぼ全員攻撃。
日本は藤森だけを少し前に残す。
それ以外はゴール前。
ソフィーが蹴る。
高い。
ファーへ。
エミリーが跳ぶ。
桐生も出る。
二人の手と頭がボールへ向かう。
桐生が拳で弾く。
ペナルティーエリア外へ。
美里が拾う。
前には藤森。
だが、美里は無理に長く蹴らない。
左サイドのタッチラインへ運ぶ。
イングランドの選手が寄せる。
美里は相手の足へボールを当てる。
日本のスローイン。
時計は九十一分。
解説
「美里、冷静ですね。カウンターへ行くより、確実に時間を進めました」
原町監督は時計を見る。
「急がなくていい! でも露骨に止めるな!」
日本はスローインから黒川へ。
黒川が身体を入れる。
イングランドの選手が背後から寄せる。
ボールを奪われる。
再びロングボール。
エミリーへ。
宮坂が頭で跳ね返す。
こぼれ球をソフィー。
右へ展開。
クロス。
西野がクリア。
またイングランド。
時計は九十二分。
三分のうち、二分が過ぎた。
だが、体感では十分以上が経っているようだった。
実況
「日本、あと一分! しかしイングランドの猛攻は止まりません!」
ベンチの柚月が手を握る。
「頼む。あと一分だけだべ」
ユリの遺影が、ベンチの端で静かに見守っている。
風が、写真の前を通る。
「あと一分じゃねぇべ。次の一本だけ守ればいいっちゃ」
柚月は小さくうなずく。
「んだな。一本ずつだべ」
⸻
7 最後の一分
イングランドの左サイド。
オリヴィアがボールを持つ。
クロスを上げる。
日本のゴール前。
エミリー。
ハンナ。
白い波が、最後の力を振り絞って押し寄せる。
宮坂がエミリーへ。
西野がハンナへ。
桐生はゴールラインの一歩前。
オリヴィアのクロスが入る。
エミリーが頭で中央へ落とす。
ハンナが胸で収める。
反転。
シュート。
宮坂が足を伸ばす。
ボールは宮坂へ当たり、上へ浮く。
ゴール前へ落ちる。
桐生が前へ出る。
ハンナも追う。
桐生が両手で抱える。
接触。
倒れる。
ボールは離さない。
実況
「桐生、捕った! 最後の白い波を、桐生菜月が抱え込みました!」
桐生は芝の上でボールを胸へ抱く。
時計は九十二分五十秒。
主審が腕時計を見る。
桐生がゆっくりと立ち上がる。
残り数秒。
大きく前へ蹴る。
ボールはセンターラインを越える。
藤森が追う。
イングランドのDFが頭で戻す。
その瞬間。
主審が笛を口へ運ぶ。
まだ鳴らない。
日本の選手たちは、もう一度ボールへ向かう。
美里が拾う。
黒川へ。
黒川がタッチライン際へ運ぶ。
イングランドが寄せる。
黒川はボールを相手の足へ当てる。
タッチラインを割る。
日本のスローイン。
主審が時計を見る。
そして――。
ピィッ、ピィッ、ピィィィィッ――!
試合終了。
日本3―0イングランド。
実況
「終わったぁぁぁ! なでしこジャパン、決勝進出! イングランドを三対ゼロで破りました!」
解説
「スコアは三対ゼロですが、決して簡単な試合ではありませんでした。イングランドは一人少なくなってからも、何度も日本のゴールへ迫りました。桐生菜月の活躍が非常に大きかったですね」
桐生はその場で両膝をついた。
両手で顔を覆う。
涙がこぼれる。
葵がベンチから走り出す。
GK同士、強く抱き合う。
「菜月、完封だよ!」
「怖かったです……ずっと怖かった」
「怖くても、全部前へ出た。それでいい」
宮坂も西野も、芝へ座り込む。
美里は両手を空へ伸ばす。
黒川は、二得点の喜びより先に、桐生のところへ走った。
「菜月さん、PK止めてくれて、ありがとうございました」
桐生は涙を拭いながら笑う。
「真緒がそのあと決めたから、止めた意味がありました」
「一人で止めたくせに」
「一人じゃないです」
桐生は、ピッチにいる仲間たちを見る。
「みんなが戻ってくれたからです」
ベンチの柚月は、ユリの遺影を胸へ抱く。
「ユリ。決勝だっちゃ」
風が優しく吹く。
「あと一つだべ」
柚月は笑う。
「んだ。あと一つ」
なでしこジャパンは、決勝へ進んだ。
三対ゼロ。
だが、その数字の裏には、何度もゴールラインへ迫った白い波と、永遠のように長かった三分間があった。
十一対十。
人数では、日本が一人多かった。
けれど、最後まで気持ちまで一人多かったわけではない。
その一人分を埋めたのは、安心ではなかった。
声。
予測。
身体を投げ出す勇気。
そして、最後まで次の一本へ向かう意志だった。
⸻
次回予告
第28章「あと一つの重さ」
イングランドを三対ゼロで破り、決勝進出を決めたなでしこジャパン。
ロッカールームには歓喜が広がる。
しかし、誰もまだ「やり遂げた」とは言わない。
目指してきたのは、準優勝ではない。
二〇一一年以来の世界一。
準決勝で二得点を挙げた黒川真緒。
PKを止め、数々の空中戦を制した桐生菜月。
そして、決勝の切り札として温存された大船柚月。
メディカルスタッフは、柚月の右太ももの状態を再確認する。
一方、決勝の相手も決定。
日本とは異なる方法で勝ち上がってきた、もう一つの強豪。
高い守備強度。
速い攻守の切り替え。
そして、一瞬の隙を見逃さない決定力。
原町監督は、選手たちへ問いかける。
「世界一になった自分を、想像できるか」
決勝まで、あと数日。
回復。
分析。
そして、覚悟。
次回、
第28章「あと一つの重さ」
近づいたからこそ、
頂点は遠く見える。
その距離を埋めるのは、
これまで積み上げたすべてだ。




