勇剣漫才 注意書き
二人は日本での生活になれたが、疑問はいくつかあった。
特に伝説の剣には、人間向けの注意書きが理解できないのだった。
幕があがり、勇者とレフトハンドソードが出てくる。
勇「どうも~勇者右利きで~す。」
剣「レフトハンドソードで~す。」
二人「二人合わせて相性悪いーズでーーす。」
剣「あのさ~」
勇「なになに?」
剣「こっちの世界ってドアに色々貼ってない?」
勇「まあ、元の世界よりは貼ってあるよね?」
剣「向こうでも武器屋とかは普通に看板あったけど、猛犬注意とかなかったでしょ?」
勇「まあ一般家庭にはないよね、貼ってあったら、何かあった時だね」
剣「例えばアレよくわかんないんだけど」
勇「どれ?」
剣「小売店舗の一個しかドアの入り口」
勇「普通じゃない?」
剣「いや、小さなお店の正面にドア一個だよ?」
勇「まあね」
剣「ど~こ~か~ら~入~る~ん~」
勇「入り口」
剣「わかっとるわぁぁぁぁい!!」
勇「でも、どこのお店にもあるから、逆になかったら、そこで良いのか不安になるけど」
剣「でもアイツ!入り口の裏には出口って書いてあるんだぜ!!」
勇「普通じゃ!!」
剣「客に裏と表を使い分けるような奴なんだぜ!?」
勇「ドアは何もたくらんでねぇよ!!!」
剣「じゃあセールスマンお断りは?」
勇「あれはセールスマンが来るのが面倒なんだろ?」
剣「セールスマンが来るなんてセレブ自慢かよ!!」
勇「こっちの世界じゃ普通だよ、今はもう、ほぼないだろうけど」
剣「みんな金持ちな~」
勇「そうじゃねぇよ」
剣「じゃあ逆に、どこに注意書きがあってもおかしくないのかな?」
勇「場所によるよ」
剣「トイレに猛犬注意」
勇「落ち着いてトイレできんわ!!」
剣「なんでやねん」
勇「そりゃトイレの前に行ってワンワン言ってたら躊躇するだろ!」
剣「あ~ワンワンは言ってないグルゥゥゥゥ…」
勇「余計ダメなんじゃい!!」
剣「じゃあセールスマンお断り」
勇「厳しいトイレじゃのぉぉぉぉッッッ!!」
剣「でも他の家族は使っていいんだよ?」
勇「自分家のトイレかい!!!」
剣「でも、お父さんはセールスマンだから使っちゃ駄目!!」
勇「いいに決まってんだろ!一生懸命セールスしてんだから使わせてやれや!!」
剣「異世界日本…恐ろしい世界だな…」
勇「そんな国ちゃうわい!!!!」
剣「あっそう言えばたまにトイレに、男女両方貼ってあるでしょ?」
勇「あるね」
剣「あれはオカマだけなのか?」
勇「………おなべも良いだろ」
剣「そっか~おなべもか~」
勇「おなべもOK」
剣「じゃあ和式と洋式は?」
勇「箸かナイフかだよ」
剣「マジで?」
勇「洋式トイレの中には、水属性魔法を使うものがいる」
剣「マジで?何すんの?」
勇「お尻を洗う。」
剣「そんなピンポイント?」
勇「ああ、ウォシュレットと言う魔法だ…」
剣「聞いたことある…和式は?」
勇「魔法を使えないため絶滅の危機に瀕している。」
剣「必死になって覚えたらいいのに~」
勇「過去に覚えてるのもあったらしいけど廃れたって」
剣「あ~もうダメじゃん!!」
勇「まあ、和式なくなったら洋式か和式かなんて注意書きなくなるよ」
剣「じゃあ、その前に俺が注意書きして何とかしてやんねぇと…」
勇「なんて書くんだよ!!」
剣「ここは和式トイレですが、一生懸命に日々を送っております。魔法など使えませんが精神誠意皆様に答える真摯なトイレです。どうか何卒よろしくお願いします。」
勇「なげーよ!!」
剣「ただただ、滅びゆくものを見過ごすことができんのだよ!!」
勇「便器に何の意志もねーからいいんだよ!!」
剣「意志がねぇからって好き勝手すんじゃねぇぇぇぇぇぇよぉぉぉぉ!!!」
勇「うるせぇな!お前に注意がきしてやろうか!!」
剣「なんてだよ!!」
勇「もう!『剣注意!!』だよ」
剣「俺犬じゃねぇよ!!!」
勇「もうえええわぁぁぁ!!」
二人「どうもありがとうございました~」
はけていく二人…




