君の囁く声
そっと手繰る君の余韻を 灯が消えた街のほとりで
揺れる影の君の姿を追った 涙痕の残る街角を抜けて
どこまでも遠く どこまでも強く 握り締めていたあの掌に
抱かれた僕の心の欠片が 君を求めて 失うことを恐れている
忘れないと呟いた君の残り香 僕を捉え 永久に繋ぎ止める
このままで全ての時を過ごそうと 交わした約束が消えて行く
道を照らす月の明かりが 閉ざされていた心を開いて
忘れかけた記憶の隅に 残された君の笑顔が見える
愛でさえ時に 壊れ行く音に 耳を閉ざして全てを遮る
君だけの想いだけ頼りにして 光瞬く場所へと目指す
思い出だけでは満たされない僕の心 君の胸を刺す棘と変わる
辿り行く過去と現在 未来を繋ぐ 糸が音を奏でてほつれだす
君が囁く言葉が
嘘と本当の狭間で揺れる
それとも生と死の狭間だろうか?
二つのドアの向こうで 僕らは生きるか 死を迎える
限りなく続く この旅路の果てに 君だけが一人待ち侘びている
僕の刻む確かな足取りだけが 朧な未来を照らし出していく
このままで全て 時も場所も止めて
君だけが全て 僕の道筋を知っている
秘密めいた全て 空の先で煌めく
君だけが一人 謎を繙ける人さ
何も彼もが最後 明かされて行く問い掛け
君とだけが二人 辿り着ける楽園
あの時の あの場所 極彩色に染まる
僕達が探り出す 謎めく奇跡の影
光の渦の中へと 揺らめきながら羽ばたいて




