召喚された理由 ➄
「ちょっと待って・・。刑に処しましょうって、どういうこと?」
生かしていてもしょうがない、刑に処しましょうて、どういうこと?命を奪う刑を執り行うっていう事。え、誰の?え・・俺?もしかして俺?いや、日本じゃ考えられないから。本人の意見・意思も確認しないで勝手に決めるなんて。ましてや、裁判もしないで勝手に刑を決めるだなんて、考えられないから!!
そうか・・・、ここ日本じゃなかった。いや・・地球でもないかもしれない。それじゃ日本の法も通じるわけないか。それじゃしょうがないか・・・・・、って思えるか!!しょうがなくはない、俺の命だ。刑に処すで、はいそうですねと。
納得できるか!!
「いや、いや!!ちょっとまっつてぇ・・・」
「ベリンダ。我が娘が召喚した者だ。使えないがスキルもあるからな、せめて鉱山に強制労働にでもすれば良いだろうよ。」
「お父様がそう、言うのでしたら。強制労働にいたしましょうか?」
「えっ・・・、鉱山に強制労働・・・?」
強制労働も日本じゃ考えられないから。人を勝手に呼び出して、・・・強制労働ってどういうことだよ。納得できるわけがあるか!!
「ちょっとまっ・・・」
「お待ちください国王様,王女様。」
「どうしたのだ、ゼギル?司祭のお前が、この者に何か思う事があるのか?」
国王のそばに立っている、神官のような年を取った老人が国王に意見を述べている。あの老人、司祭なのか?もう一人の神官は、司祭の後ろにいて40代くらいだな。
「このリィオ・アーナミは、スキルはあたためるとは言え。この者は異世界から呼び出したものです。この者のスキルあたためるが、どのような効果があるのかはわかりませんが。それでも、異世界から呼び出した者は、強い魔法のようなスキルを使える可能性があります。」
「その者を、鉱山に強制労働にするのはさすがに、あんまりな対処ではないかと思います。」
「ならば、ゼギルよ。この者のスキルが強い魔法のような可能性があると言ってもだ。補助魔法は補助魔法ではないか、こやつの使い道などあると言うのか?」
「国王様、それがあるのです。前から辺境のイルア村から、要望が来てありましてな。
イルア村はもう何年も、神官がいない状態でしてね。病気や怪我になっても治癒をしてくれるものがいないという事で、神官を派遣してくれるよう要請が来てあったのです。」
「辺境のイルア村・・、そんな村あったか?そのイルア村から、神官の派遣要請があったからと言っても。それが何だと言うのだ?」
「このドギア国のはじの端の、土地も状態が悪く毎年の収穫物も納めるのが少ないほどの、イルア村は荒れ果てた村ですな。そんな村ですから要請があっても、神官を派遣するのはためらっておったのですよ。
だからこそですな、リィオ・アーナミをそのイルア村に派遣してはと思うのです。」
「荒れ果てたイルア村に神官の替わりとしてか?だがこやつは神官ではない、治癒魔法を使えないではないか?そんな者を神官の替わりにイルア村に派遣してどうなるというのだ?」
「ドギア国は戦争も続いているので、荒れ果てた辺境の村まで派遣する神官はおりません。そこで、リィオ・アーナミを派遣するのです。どのような効果があるかわからないスキルではありますが、補助魔法のような効果のあるスキルを持っているので。その者を派遣すれば、イルア村の派遣要請には答えた事になるのです。」
「なるほどな・・・、そういう事ならばわかった。こやつ・・・、リィオ・アーナミをイルア村に、神官の替わりとして派遣する事を許可しようではないか」
「ありがとうございます、国王様。それでは、こちらでリィオ・アーナミの派遣の、手配をしておきますわ。」
「そうだな。では・・・この者の、話しはこれで終わりとする・・」
「 ちょっと待ったーーー!! 」
国王が、俺の話しを終わりにしようとしている事を察して。俺は異議を申し立てるように大きい声で叫ぶ。




