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ARANAMI異世界の         リィオ  作者: りっつ


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召喚された理由    ③

「大きい声を出すなと言っているのがわからないの。これだから野蛮人は嫌いなのよ。

このドギア国の王女に対しての敬意が感じられないわ。王族に対しての礼儀や礼節を教えていただいた事がないんじゃないのかしら?」


・・王女だって。まぁ玉座みたいなところに座っているんだから、王女で間違いはないんだろう。その王女が隣に座っている人を「お父様」と言っていたのだから、どう考えても・・・・・・。

国王ということになるな。って言うか、ドギア国ってどこ?そんな国、聞いたことがないんだが。

今は下手に出てでも、情報を得るのが先か。


「あなたが王女様だったとは知らなかったのです。さっきまでの発言、大変失礼でした。

申し訳ございません」


と言って頭を下げって見せる。すると王女が「謝ることは出来るのですね」と言ってくる。


「それで王女様、先ほどの質問。私の召喚前に呼び寄せた者、・・・・・。

聖女について聞かせてくれませんか?聖女も私のようにどこからから召喚して、呼び寄せたのですか?

それに、召喚した目的は?」


自分が召喚されたことについても、いろいろ聞きたいが。それよりも、俺みたいに召喚されて呼び寄せられた者がいる。そっちの方が今、詳しく知りたい。


「そうね最近よ、聖女はお父様が主導して召喚の儀を行い。召喚して呼び寄せた者を、わが魔導士たちがスキルや適性を調べ聖女と言う適職と判断したのよ。スキルは主に回復系が数種類だったわね。」


「なぜ召喚したかはな、このドギア国はここのところ、他の国と戦争状態にあってな。しかも一つの国だけではなく数ヶ国でな。一つの国の戦闘軍の規模は、このドギア国の戦闘軍の方が何倍も上なんだが。いくら戦闘軍の数が小規模でも、それが2・3ヶ国。それ以上となれば、このドギア国だけでは不利になって来てな。」


今度は、国王が俺の質問に答えだしている。


「そんな時、わが魔導士達から進言があってな。数人の魔導士で大型の魔法を使い異世界の者を呼び寄せる方法があると。そして呼び出された者は、強い魔法のようなスキルを使える。それは我が国の多大な戦力になるだろうと。」


「そして我が魔導士たちが召喚の儀を行い、異世界から女性を呼び寄せた。魔導士に調べて貰ったところ、そのものは聖女としての資質がありスキルも複数持ってはいた。スキルは全て回復系のものでな・・。役には立っておる、今は戦争が続いておるからケガ人はいくらでもいる。今も教会の方でケガ人をスキルで治療しておるな。それは、それで役に立っている。役には立っているんだがな・・・・。」


「我は、戦力になるものが欲しかった。強い戦力になる者が欲しかったんじゃ!!」


国王は右手をギュッと握りしめ、両目をつぶり眉間にしわを寄せ悔し顔をしている。


「そこで私が、お父様の役に立ちたいと思い立ち。私主導で召喚の儀を行い、リィオ。お前を召喚することに成功したのよ。」


ってことは何だ、俺は戦争。戦いの場に戦力として期待されて、召喚されたっていう事か?

ドギア国の都合で。俺の生死をかけて戦争に。俺の生きるか死ぬかの命を懸けて戦いの場に出ろだって。

じょうだんじゃない・・・。


俺はさっきまでゲーム会社に、ブラック会社に勤めていたんだ。そのブラック会社を辞めようとして辞表を出そうとしていたのに。いつの間にか辞表をどっかに落として、失くなっているけれども・・。

俺は挑戦しようとしてたんだ。イラストに、自分のやれることに、自分が何ができるかを・・・・・。

挑戦しようと思っていたんだ。


「さぁ、始めるわよ!」


俺が下を向いている時に、王女様はそう切り出す。それに心の中で悪態をつく。

なにをだよ?


「リィオのスキルを調べるのよ」

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