本当に、ここどこですか? ②
城の外に出る大きな扉の門の前には、鎧を着た兵士なのか騎士団なのかが二人いて、そこに神官が扉を開けるよう話をしているところだ。その神官が俺の所に戻ってくると、扉の門が開き始める。そうすると、神官が俺に話しかけてきた。
「そういえば、私の自己紹介をしていませんでしたね」
「私はテンダ・ドリオと言い神官で、司祭の助手をしています。それでは聖女がいる教会まではここから近いので、このまま歩いて行きますね」
「そうですか、わかりました。あっ・・・そういえば、先程はありがとうございました。王女と言い合いになりかけていた時に、肩を掴んで止めて頂いてあれで、少しは冷静になれました。本当に、ありがとうございます。」
「いえ、気にしなくても良いのですよ。・・」 「・・あなたの為ではないので」
テンダさんの声が後半小声になっていて、よく聞き取れなく「えっ・・」と聞き返す。
「気にしないでください、それよりもリィオ・アーナミよ。門も開きましたので行きましょうか。
ここがドギア国の城下街、ドギア国では一番の都市部ですよ。」
地面は石のタイルで、それは城とはあまり変わらないけど。国民が住む家々も、石造りでできている。それにしても歩く人がまばらで、一番の都市部のわりには人が歩いていないような気がするな。
歩いている人はそれ程、きれいな身なりではなく。いつ洗濯してるのか気になるような、汚れが見えるようなボロついている感じがする。やっぱり、日本とは違う。いや、そもそも時代感覚が違うんだ。俺が今まで生活していた生活水準よりも、何百年前の生活水準のような気がする。
「何か、人が少ないような気がするんですが?」
「ここら辺は平民が暮らす住宅地が多いですから、それに今は日が出ている時間なので、平民は働いているのが普通ですよ。いるとしたら、家の仕事をしている妻や小さい子供達ですね」
そう言われれば大人の男性の姿が見えないな、確かに女性と子供達だけしか見られないな。
「ほら、ここの辺りから繫華街で店も多く出ていますよ」
言われて、見ると店が多く並んでいる。木と布を使った出店っぽいのや、石の家の方でも大きな看板を掲げており、何かの店なんだろうなってのがわかる。そういう店がかなりの数並んでいる。人の数もかなりたくさんいて、やっはり都市部なんだなここって、という事が見てとれる。
「さっきまで歩いた所と違って、たくさん人がいて活気がありますね。」
「それは当然ですよ、ドギア国の都市部ですからね」
「わぁっ・・・・・やっぱり」
人の来ている衣装や。店が出ている中で、鍛冶屋や武器屋や防具や、黒い服に身を包んだ女性が色んな薬草を並べている店だったりと。
俺が今まで生きてきた人生の中で、今まで実際見たことがないものばかりで。
認めざるを得ない と、心から思った。
いや、城にいる時から感じてはいたんだけど。この繫華街を見て改めて確信した。
ここは俺の知る地球じゃない、俺の知らない別の世界だ、ここは・・・・・・・・。
異世界だ。
「異世界か・・・・・・、俺の知らない世界・・・」
「あっ・・・そうだ、聞かなきゃいけない事があったんだ」
「テンダさんに、召喚について聞きたい事があるんですけど。ドギア国では聖女召喚する前にも、召喚する事はあったんですか?」
「私が知る限りでは、100年くらい前に一度だけ召喚を行った記録が残っていますね。その時召喚して呼び寄せた異世界の者のおかげもあって、その当時の他国との戦争に勝利することができ。その勝利によってドギア国も大きい大国となることができたのです。
まぁそれでも、ドギア国は良く他国と戦争をしているんですがね」
「どうして、そんなに戦争をしているんですか?」
「それは・・・、私の口からは言えませんね・・」
何か言いたくそうにないので「そうですか」と返す。いやぁ・・・待て、俺がテンダさんに本当に聞きたいのは、そんな事じゃない。
「テンダさん召喚についてなんですが、召喚で異世界から呼び寄せることができるのなら・・・。
召喚で呼び寄せた者を元の世界に還すことも出来るんですか?」
「それ何ですが・・・・・、私も気になつて魔導士に尋ねたことがあるんです。異世界の者を還す方法はあるのかと?」
俺はツバを飲み込みながら「それで・・何と?」急かす。
「それは・・・」




