表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/21

第十七話 お隣さん

文に出る、場所、名前などは架空のものです。

第十七話 お隣さん


「ピーピーピーピーピーピー」


時計のアラームが鳴った。

真はスマホで時間を見ると7時だった。


「もう少し…」と言いながら布団の中に入り込もうとした途端、彼は目が覚めた。


彼は思い出した。

もうこれからは今までとは違う世界だと…。



関東の2月はもっと東北の方よりはいいけど、まだ寒い。

ベットから出たら寒気がする。

真はヒーターの電源を入れたあと、らシャワー浴びた。


その後、真は朝ご飯を食べようと思ったけど、昨日お米をもって来たままだったのを気付いた。

仕方なく、スーパーマーケットから持って来た缶詰の中でクラムチャウダーがあったので、缶詰のクラムチャウダーをお皿にだし、電子レンジで温めた。

暖かくて、クリーミーなクラムチャウダーがお腹に入ると体が温まる気分だった。


真は料理が得意ではないが、一人暮らしになれていて、コンビニや外食に頼らないくらいの料理は作ることができた。

ただ、今のところは材料も時間もなかった。


おかずを缶詰めのものにしても、お米で炊いたご飯を食べたいと思った真はクラムチャウダーを食べた後、お米を洗い、炊飯器に入れておいた。

ただ、今炊いても食べる気はしないからそこまでして、電源は入れずにそのままにした。


そして、食べた缶詰やお皿を片付けたあと、昨日の計画通りお隣さんに行ってベルを押してみる。


「ピンポン」

ゴミを出す日は7-9時には起きていた方だった。

今「いる」のであれば、起きているのだろう。


もう一度ベルをおす。


「ピンポン」

反応がない。

もう一度ベルを押してみた。


「ピンポン」

そこからは十分くらいをドアの前で待っていた。

そんなに短くない時間を待っていても何の返事も、音もしなかった。


せっかくだから真はミチコさんのお宅以外の顔はなんとか知っていても名前までははっきり覚えていない同じ階のお隣さんのお宅のベルを次々と押してみた。

みんなが同じ反応だった。


「反応なし」


昨日までのことで最初からも期待はしなかったものだ。

当たり前のように無反応だった。

ショックまではないけど、真は妙に朝から力が抜けてしまった。


自分の家に帰って来た真はコーヒーを飲みながら今日の予定について考えて見た。


まず、午前中にはスーパーマーケットに行って食材をもってくる。

昨日は余裕がなくて、そのままに置いといて来たけど、まだ缶詰以外にも必要なものがたくさんある。


ただ、新鮮コーナーのものは一つも残らずに空っぽなのが気になる。

お魚とかはまだいいけど、野菜や卵がないのはちょっと…。

料理がちゃんとできなくなる。

最悪の場合は、ちょっと遠いけど、ほかのスーパーマーケットに行って探してみるしかない。


予定を決めた真は昨日、100円ショップで手に入れた道具やランタンをリュックに入れて、マンションの一階に置いてあった自転車に乗った。

今日も晴れていて、明るい。


スーパーマーケットまでの道は昨日と変わりがない、誰もなく、寂しい道だった。

昨日の帰りより、自転車を乗ってスーパーマーケットに着くのが早かった。

自転車に慣れたせいか、それとも荷物がなく軽いからかはわからない。

環境に慣れて、誰もない道路を走るのが慣れたからかも知れないし…。


スーパーマーケットに着いたら、昨日のままに一階の灯がついているままだった。

多分、徹夜でつけっぱなしだったんだろう。

エコーとかじゃないけど、やはり今日からは灯の電源は消しといた方がいいかも知れないと真は思った。


まず、昨日もって来なかった少量の缶詰やレトルト食をカートに入れた。

リュックに入れてないのはまだ帰る気がないからで、真はマンションに帰る前に昨日は場所だけを見て確認をしなかった冷凍庫に行って見ることにした。


スーパーの冷凍庫だからなんとなく何があるのか予想はつくものだが、真は確認をしたかった。

予想がつくものの中では食材があるから、もらって行こうとも思っていた。


新鮮コーナーの隣にある、職員区域へつながる入り口に入る。

昨日とは進行方向が逆だったけど、それだけだったから迷うことはなかった。


中にはいって「冷凍庫」と書いてある扉の前に立った真は深呼吸をした後、中に入って見た。

スーパーのなかは暖房がついていない。でも、ちゃんとドアが閉めてあったので、ちょっと気温が低いと思うくらいだった。

でも、冷凍庫の区画は「寒い」とは思わないが確かにスーパーの品棚の方よりはもっと涼しいと思われる気温だった。

ランタンを映してみたらドアのすぐそばに電源スイッチがあったのでスイッチをオンにした。

白い灯が天井に電灯した。

暗闇になんとか慣れたすぐだったので、ちょっと目が眩しい。


しばらくして、また明るさに目が慣れた真の目の中に見えたのは両側に揃っていた金属材の銀色の扉たちだった。


天井にラベルが書かれていた。

左は冷蔵、右は冷凍だった。

そのほかには扉ことに英語でコートが書かれていたが、真としてはその英語の意味を分かるはずがないから一つ一つ扉を開いてみることにした。


真は左の冷蔵庫からした。

近いところから開いてみたら、「肉」だった。

ちょっと淡い色のピンクのお肉だった。

多分、豚肉だろう。

その隣の冷蔵庫には牛肉だった。

そして、その次はお魚、最後の冷蔵庫には鶏肉と卵があった。


お魚や肉も嬉しいけど、玉子は真しては大喜びだった。

卵があれば、料理に色々と使える。

新鮮コーナーが空っぽでがっかりしたのが野菜と卵が原因だったので、真のその喜びはなおさらだった。

でも、一番奥の冷蔵庫まで来たのに野菜はなかった。

それはちょっと残念だと真は思ったが、ないのは仕方がないし、朝考えたように野菜のことは最悪にはほかのスーパーマーケットに探しに行くしかない。


奥の冷蔵庫まで見たところで真は反対側の冷凍庫を開けた。

入り口から戻って開けるのも非効率的だし…。


一番奥の冷凍庫にはインスタント冷凍食品が入っていた。

餃子、ピーザなど…。そのほかにもアイスクリームやベーコンなどもあった。

ほかのその隣の冷凍庫には順番で、冷凍のお魚、牛肉、豚肉の順だった。

一番奥の冷凍庫と冷蔵庫だけが違うものが入っていたな。


冷蔵と冷凍の食材は家の冷蔵庫がそんなに大きくないため、ちゃんと考えてから持って行く必要がありそうだ。

そうしないと、せっかくもって来た食材がだめになるだけだから…。

家にもっと大きい冷蔵庫を良いすればいいけど、そう簡単にかなう状況でもない。


真はその中でどんな食材をもって行くのかを悩んだ末に冷蔵庫にある食材をもって行くことにした。

冷凍のものはそのままに入れておけば、腐ったりはしないだろうが、冷蔵庫のものは鮮度がどんどん落ち、最後には腐ったりする可能性もある。

そうであれば、鮮度がいいうちにもって行こう。


実は冷蔵庫の方もコンソルパンネルがあって、温度調節の操作ができそうだったけど、操作方法についてはっきりしてない以上、無理に手を出して、冷蔵庫のすべてのものをだめにするリスクは避けたかった。


冷蔵庫からどんな食材を取出すかを決めた真はそのまま、スーパーの品棚までに戻って来た。

レジ袋が必要だったからだ。

レジに行ってレジ袋を取った後、カートに入れといた、缶詰、ソース類、お菓子などをリュックに入れて再び冷蔵庫に行った。


真が冷蔵庫から選んだのはお魚と玉子だった。

お魚の中ですでに手入れされたサバのおろしパックを四つ、卵は八つをレジ袋に入れた。

ご飯一緒にサバに玉子二個づつなら2-4日分の食材としては問題ないだろう。

ほかにも食材はあるし…。

そして、リュックに余裕があったので、冷蔵庫からピーザ、餃子、ベーコンもリュックに入れた。

このまま自転車に乗って帰っても二月だから外の低い気温では食材が何とかなる可能性は低いけど、次からは保存のためにクーラーボックスとかがあればいいと真は思った。


玉子以外にはすべてリュックに入れた。サバもレジ袋に入れた後にリュックへ…。

玉子だけはレジ袋に入れた後、自転車のバスケットに入れた。

スーパーからマンションまでの道はそんなに凸凹した道路じゃない。

車道の方はむしるスベスベな感じだ。

転んだりしないと玉子を割れたりはしないだろう。


そんなことを思いながら、試しに自転車をゆっくりと走り、問題ないのを確認してから走り出す。

もちろん、速過ぎないように…。


帰りに見えたいつものコンビニによって、残っていたハンバーグ、唐揚げのお弁当やおにぎり、飲み物などをレジ袋に入れ、自転車の後ろのバスケットに入れ、真はマンションに帰った。


マンションについてから真はもって来た食材をすべて冷蔵庫に入れようとした。

でも、真が思ったより食材の量や冷蔵庫にいたものが結構あったために、冷蔵庫に入れなくても大丈夫な水のペットボトルや、缶の飲み物は冷蔵庫の外に出すことにしてからやっとすべての食材が冷蔵庫に収まった。


スーパーまで何回も往復するよりは、もっと大きい冷蔵庫があればいいと真は思ったが、手に入れる方法は後にしても「一人」で家までもって帰る自身がなかった。

当分はこの調子で冷蔵庫の食材管理をするしかないだろう。


部屋の時計を見たら11時が過ぎていた。

思ったよりは冷凍庫で時間がかかったようだ。



炊飯器の電源を入れた後、まずはコンビニからもって来たおにぎりで昼飯をする。

ツナマヨと鮭のおにぎりだ。

一緒にもって来たお弁当は冷蔵庫へ…。


真はお腹は空いていたが、食べ過ぎるとまた出かけるのに眠くなり邪魔になると思って、おにぎり二個だけをお腹に収めた。


簡単な食事を済ませて、コーヒーを飲みながらまことは地図とパソコンで回りの店を探す。


今、真に必要なものがある店が何処にあるのか…。


話のスピードを段々と上げたいところですが、まだまだゆっくりとしていますね。

でも、どんどん早い展開になるのもそう遠くないと思います。(笑)


たくさんの方々が読んでいただいて、本当にありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ