次は何しようかな11
色々と脈絡のない様な話題を打ち切り、北の平原に着く。西の平原とは違いプレイヤーが多い。
魔術が発動していて着弾音だったりがうるさいとも言うんだけど、魔法陣が展開されているのは綺麗だな。
魔術を使えるプレイヤーも相対的に多いのか、魔法陣の様々な色が入り交じっている。魔法陣の形も軽く見渡すだけで四種類ある。
色と文字が示す座標を見る限り、四元素かな。これは自分で魔法陣を展開するときに回避されてしまうから気をつけよう。
しばらく魔法陣を観察する。形は簡単なので覚えることは容易いし、魔術の効果を決める文字は固定な様子だ。
光属性と闇属性が無いのは何でかな。時空属性と幻想属性が無いのは知られてないからで納得できるんだけど。
そのように観察していて一区切りがついたときには、恋歌はいなくなっていた。
魔法陣を見ていて忘れていたのは悪いけどね、勝手に場所も告げずに離れないでくれるかな。
居なくなったことに気づき、溜息を吐きながら周りを見渡すが見当たらない。
このプレイヤーの多い平原から探すのは無謀と感じて、フレンドメニューを出す。
この欄を開くのがかなり昔に感じるのは何でかな。まあいいや、フレンドチャット使おう。
『恋歌。今どこにいるのかな?』
五分ほど時間が経過した後返信がくる。
思ったよりも返信がくるのが速かったことは良いんだけどね。内容が雑過ぎないかな。
返ってきたメッセージは現在いる場所の座標のみだった。雑を通り越していっそ場所を教える気が無いんじゃないかと疑いたくなる。
確かに魔術にも座標は必要だったから、座標でも分かるけどさ。座標なんて魔術に必要じゃなかったら、分からなかったんだけど。
座標の示す場所へ向かう。すると向かうにつれてだんだん人気がなくなり、周りの暗さが際立ってきた。
明かりなんて持ってないんだけど、よくこれでアクティブな敵と遭遇しないな。
「これで戦闘になったらかなり危険な状況ではあるんだけどね」
口元に笑みを浮かべつつ、[鑑定]スキルを使用する。[鑑定]スキルを使っても視界が闇に包まれていることは変わらない。
これで敵の位置が分かると良かったんだけどな。流石にそんな訳はないか。
座標が示す場所まであと少しというところで足音がすることを感知する。
何の足音かな。並行して交差する気配のない依頼やら、冒険者ギルドの仕様の説明の無さに対しての八つ当たりとかできたらいいんだけど。
昨日の読めなかった本の文字に対する文句を内心であげつつ、立ち止まって周りを見渡す。
恋歌だとこの警戒も杞憂で終わるのだけどな。




