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作業に飽きやすい少女のVRMMO  作者: 頭の軽い奴
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次は何しようかな7

 

  ふと気がつくと私は知らない場所に立っていた。


  正面には教会と思わしき寂れた建物がある。周囲を見渡すと、私の後ろには細い路地があった。あのNPCの少女が記憶喪失なことについて考えていたせいもあって、ここまで来た過程の記憶が曖昧だ。


  まるで誘い込まれたかの様な状況だな。行くしかないのは確かだし、あの建物に入るとしよう。


「失礼します」


  教会ではないか、という予想は中に入って見ると間違いではないのだろう。寂れているという印象をくつがえすことはなかったが、奥に人がいる。


  この教会が何を信仰しているのかが分からない。石像などがある訳ではなかった。


  人は一人だけいるけど、この教会の人かな。理由として神父と言われたら納得できる服を着ているからという単純なものだけどね。


「おや? この時間に来訪者とは珍しい。もしや異邦人の方でしょうか」


  神父の姿をした人は柔和な笑みを浮かべて私の方を見る。


「ええ。ここは何のための建物なんですか?」


  教会というからには普通、この町の住人からお金などを受け取って運営するものだと思っているんだけどな。何でこんなに寂れているのかな。


「ここは異邦人のために建てられたところです。移動時間の短縮や死んだ場合の復活地点の提供が主な役割です」


  異邦人にとって重要な建物の割にはかなりボロく、近くで見なければ教会とは気づかないだろう。


  プレイヤーにとってはかなり重要な施設だろうになんで町の住人からは不評なのかな。最低でも移動時間の短縮というものは、住人であるはずのNPCにとっても良いはずなんだけど。


「それはいつでも使えるのですか?」

「いえ、無償で行える程ここは裕福ではございません。ですので薬草と羊の毛を採ってきて欲しいのです」


  やっとゲームらしい依頼が来た気がする。あの少女の記憶喪失を戻すというのはテンプレートではあるけどゲームででてくると言わない。


  それはさておき、薬草と羊の毛ね。どこで手に入るのかというのは人に聞けば良いのだけれど、手に入れたのを持ってくるのはどうしようかな。


  神父は聞かれるまで何も答えることはなさそうだ。表情は変わらずに向かい合う。神父との距離はある程度離れている。


「それを採ってくるのはいいのだけれど、持ってくるのに劣化しないのかな?」

「その懸念でしたらご安心下さい。この袋をお貸しいたします。この教会に代々伝わる技術を使ったポーチです」


  そう言って取り出してきたのは、簡素な茶色のポーチを取り出した。


  代々伝わる技術が安いね。この出し方っていわゆる初期に手に入る便利アイテムと同じなんだけど、流石初めの町というところかな。チュートリアルの様なものだと思うけど、それなら説明が欲しい。


  何となく自分の中でこの教会の立ち位置がプレイヤーお助けポジションなのだろうということにする。

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