次は何しようかな5
あのNPCとは別れて、南側をもう少し探索する。あのとき、他に冒険者ギルドと書かれた看板があった気がするためだ。
うわあ、殆どの建物が閉まっているよ。日が暮れたら閉まるとか。現代じゃないから当然なのかな。でも閉めるのが早すぎない、プレイヤーからすれば夜が本命だろうに。これで冒険者ギルドと思われるところも開いてなかったらどうしよう。
開いているか不安になりながら、冒険者ギルドに向かう。しばらく歩くと私の視界に明かりの灯った建物が見えてくる。
看板を見ると冒険者ギルドと書いてあるため、ここで合っているようだ。周囲を見渡すともうこの冒険者ギルドしか明かりの付いた建物はない。
「とにかく入ってみようかな」
中はRPGでよく見られる様な木で隔離された空間だった。思ったよりも人が訪れている様子で、受付である場所は少し列ができていた。行動を見るにプレイヤーが殆どだろう。
プレイヤーはこの時間にも普通にいるのか。このゲームしていて、何かプレイヤーとNPCの区別が付けづらいというか。そういう印象があるけど、まあ誤差かな。基本的にはNPCも異邦人も区別しない方のが良さそう。
閑話休題としようかな。これは関係ない話題でしかない。
とにかく、この施設の説明を聞かないと何も分からない。基本は他のゲームと変わらないと思うけど、細かい仕様については流石に無理だからね。
列に並んでしばらくすると、私の番が回ってくる。受付の人は美人な女性だった。歳は二十代前半といったところかな。その女性は笑顔を浮かべながら私に問いかける。
「冒険者ギルドのご利用は初めてでしょうか」
「ええ。ここはどのような場所ですか」
「異邦人である方々を支援することを目的とした組合です。主に情報や、素材を持ってきて下さればそれに応じた報酬をお渡し致します」
その説明を聞いて疑問に思うことができた。だが、それはこの女性にするものではないと思ったため、内心に留める。
何で異邦人の支援をしているのかというのは、受付にするものではないか。こういうのはゲームだからで済まされそうだしね。このゲーム、ゲームっぽくないところがあるのが凄いと言えばいいのか、違う気もするんだよなあ。
「冒険者ギルドを利用するのに何か手続きは必要ですか?」
「こちらの水晶に手をかざしていただければ手続きは完了致します」
簡単な手続きに少し驚く。冒険者ギルドに入らない理由がないし、報酬が気になる。というか、ゲームをしていて冒険者にならないというのもね。
受け付けの女性が取り出したのは何の変哲もない両手で持ち上げられる程度の水晶玉だった。それに言われた通りに手をかざすと、水晶は青色に光る。




