さてどうしようか19
ナンパを助けた後に何がどうしてこの少女と関わることとなったのかな。気になるところではあるけど、今はそんな場合ではないか。
少年は剣を強く握りしめてボスの背中に突き立てる。ボスは少年のことには気づいていなかったのだろう、不意をうたれたことで隙を見せる。
「今かな。そこの少年、後で事情を聞きたいから逃げないでね」
ボスに対して魔術を展開するが、正直他の人に比べると雀の涙程のダメージしか与えられてないと思われる。
というか、こういうときにラグの十秒は痛いんだけどね。
少年は剣を突き刺してそのまま力任せに振り切っている。STRに振られているのかな余裕そうに振り切っているからね。
さて、敵が体勢を戻すまでに残り一割まで削れた様だけども間に合わなかったか。
「カリン、後体力何割残ってる?」
「体力、ね。ええと、私は後三割くらいね」
敵の攻撃の直撃を止めるのには不安な体力である。あとは止めを刺すだけなのだけれど、その隙をどうやって作るかな。
私が考えていると横から少年が声をかけてくる。
「なあ、お前は協力してくれるということでいいんだな?」
「ボス戦ということならね。そのNPCの少女には聞きたいことがあるから」
私のその言葉に少年は驚いた様子でいたが、すぐにボスに対して攻撃していた。ボスの攻撃を身軽に避けているため、基本は紙一重で避けてその隙を攻撃するタイプなのだろう。
ヘイトが向いたら集中力が必要だけど、カリンの様な重戦士がいるとダメージの安定感がいいんだよね。防御低い場合が多いから一発でも攻撃食らったらアウトとかいう極端だけれども。
この突撃の中どうやって攻撃を当てるかという問題を解決してからのことになるけど、後一撃といったところかな。
「あれから、更に十分経過するとは思わなかったね」
「あのしぶとさには脱帽するわ、ふざけるなといいたいところね」
「お前ら話す余裕があるなら速く当てろや」
疲れが溜まりテンションが少しおかしくなっている私達だが、ボスの動きは見逃さない様にする。
多分十秒後にここにいるはずかな。これで当たらないとなるとまた待たなきゃいけないからあてなきゃね。
私は十秒後のボスのいるだろう位置を指定して魔術を展開する。
十秒後、ボスの背中が爆発する。そしてボスの動きは止まり、倒れる。
終わったかな。所要時間は何分かね、大体三十分くらいといったところか。
終わったことで安堵し伸びをする。
「疲れたな。ねえこの後時間空いてるかな?」
「私は空いてるわね。私も聞きたいことがあるのよ、そいつに」
『空いてる。何か聞くの』
「お前ら初対面だったんだよな」




