第四話:早朝
今日は日曜日。茜と一緒に一日家具を探したりする予定だ。
俺は目が覚めてしまった。
さてこれから何するか。何もすることがない。なぜなら時刻は午前五時前だからだ。
二度寝は好きではない。起きてしまった以上このまま起きてるしかないのだ。
「水でも飲んで完全に目覚ますか」
台所に行き水を飲んだ。
「ぷはー、さて何するか」
この時間テレビはニュースしかやっていなく外はまだ日が出てないだろう。
「散歩でもするかな」
部屋に戻り着替え小さめのバッグを肩から掛けて部屋を出た。すると廊下で茜と会った。
「あれ? 啓君こんな時間にどこか行くの?」
「ちょっと目が覚めたから散歩でもしてこようかなって。茜はなんでこんな時間に?」
「私も目が覚めちゃって。一緒に散歩行って良い?」
「あぁいいよ。俺玄関で待ってるから」
「はーい」
玄関で靴を履き待っていると茜が下りてきた。白い高そうなコートを着て肩からはバッグを提げていた。
「おまたせ~」
「それじゃ行こう」
外はやっぱりまだ薄暗い。いつもは車通りが多い道路も車が全然走っていなかった。
「どこまで行くか」
「ん~……あの山まで行ってみない?」
「駅の反対側か、よしそこ行くか」
僕と茜は静かないつもより静かな町を歩いた。
大通りに出ると数台車が走っていた。といっても9割は大型トラックだ。近所にもあるコンビニのトラックも入っていた。
「やっぱりコンビニのトラック多いな」
「この近くにもあるよね」
「あさから弁当とか売れそうだな」
「私コンビニのお弁当食べたこと無くて」
「マジで!?」
現代人で食べたことない奴がいるのだろうか? ただそういう機会がないだけだと思うが。
歩くこと30分。ようやく山に付いた。山と言っても道路が通っていて住宅地もある場所だ。坂をのぼり上にある学校だろう建物が見えてきた。
この山の上は結構発展していた。さすがベッドタウンというところか。
学校の下にある階段を上った。茜は少し先に上がって行った。
「わぁ~……」
茜が階段の途中で立ち止まっていた。
「ん? どうした?」
俺もその場所に行くとその理由が見えた。
そこからは町が良く見え、地平線には太陽が顔を出していた。
「綺麗~」
「これはなかなかの絶景だな」
「私朝日が大好き」
「なんで?」
「今日1日は誰も予想出来なく自分も知らない。そんな1日が待っているんだって思うと楽しみで。それにこの朝の空気が好き」
「確かになんか不思議な感じがするな」
「普通って良いね……」
茜が呟いた。
「何か言ったか?」
「ううん、なんでもないよ。お腹すいちゃった。帰りコンビニで朝ごはん買って行こ~」
「おぉ」
来た道を再び歩いて戻った。さっきよりの車の数は増していた。




