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小さな家のホームメイト  作者: 藤桜


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第三話:新しい友達

 今日からいよいよ学校が始まる。と言っても授業自体はまだで今回は各教科の先生のあいさつと教科書配りなどだけだ。

朝は茜と一緒に登校していた。

「今日も少し肌寒いですね」

「でも暖かくなってきてるよな」

「ですね~」

「そういえばずっと気になってたんだけどたまに敬語になるよな?」

「癖で。高校生ならもっと普通になりたかったんだけど」

「敬語使うってどんな生活をしてたんだ?」

「私のお父さんはですね――――――」

 すると後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえた。

「おーい、春野ペアー」

 このへんな呼び方をするのは他に誰も居ない。隆だ。

「茜ちゃんおはよう」

「おはよう~」

「お前、その呼び方はやめような」

「別にいいじゃんか。てか今日も一緒に登校かよ」

「別にいいだろ」

「仲がよろしいようで」

「お前な~」

「早く行こうぜ」

「ったく……あっそういえばさっきの事だけど」

「なんでもないですよ。早く行きましょ」

「うん」

 教室に入るとすでに数人居た。少し早すぎたのかもな。俺は席に座って隆と話し始めた。茜はと言うと席について……誰かと話してる?

 そこには髪は肩ほどで茜より背の小さい女子生徒がいた。

「ん? 啓どうした?」

「茜と話してる子は誰だろ?」

 隆は振り向いた。

「あぁ、あの子は岩崎さんだよ」

「そうなんだ。というかお前もよく覚えているな」

「クラスの女子の名前全員覚えているからな」

「ある意味すごいな……」

 そういえば入学した時は茜は一人でいたな……

 すると岩崎さんが俺の方を一瞬見た。一体何なんだ?

 午後の授業も終わり帰ろうとした時、昇降口で岩崎さんに会った。

「あっ……」

 思わず声が出てしまった。

「やぁ春野啓君。今から帰りかい?」

「そうだけど。えっと……」

 言葉が詰まってしまった。俺が何を言おうか覚ったように岩崎さんが答えた。

「茜ちゃんならそろそろ来ると思うよ。彼女が居ないと不安かい?」

「べ、別に彼女じゃねぇよ」

「ほほ~……」

「なんだよ?」

「別にー。ほら彼女さんが来たよ」

「だからな……」

 すると階段の方から茜が歩いてきた。

「岩崎さんお待たせー。あっ、啓君も一緒だったんだね」

「俺はたまたま会っただけだよ。てかお前ら最近仲いいな」

「岩崎さんの席が私の後ろなので」

「それで私が話しかけたってわけ」

 確かに入学直後は前後の席で仲良くなるやつが多いな。俺の場合は隆だけど……

「私達これからちょっと買い物行くから茜ちゃん借りるよ」

「借りるっておい……」

「私も啓君って呼ばせてもらうよ」

「ご自由に」

「それじゃー」

「啓君またね」

 岩崎さんは茜と一緒に先に歩いて帰った。俺は真っ直ぐす家に帰った。

 家で待っていると玄関のチャイムが鳴った。

「はーい」

 ドアを開けると昨日行った家電量販店の車が止まっていた。

「春野啓さんですか?」

「はい、そうです」

「先日購入されたテレビをお届けに来ました」

「ご苦労様です」

「こちらが受領書と商品になります」

「はい」

「ありがとうございました」

 玄関にテレビの入った箱を置いて帰って行った。さてこれを運ぶかな。

 最近のテレビは薄いから持ち運びはそれほど困難ではなかった。リビングの隅にあるスペースにテレビを設置した。もちろんまだ台などは無いから床置き状態だ。配線を繋いで電源を入れた。久々に見るテレビだ。こっちに来てから見てなかったからな。夕方のニュースを見ていると茜が帰ってきた。

「ただいまー」

 手に買い物袋を持っていた。

「おかえり。テレビ届いたよ」

 茜は買い物袋と鞄を置きテレビの前に座った

「わぁ~、やっぱりテレビがあると落ち着く~」

「だよな。あとは台買わないとだ」

 テレビは床置きなので床に座ってみるには良いがソファーに座ってみると見にくかった。

「次の日曜日にどこか行くか? 部屋の物も揃えたいしさ」

「それじゃ家具買いにホームセンターはどうかな? 一度行ってみたくて」

 行ったことが無い? 確かにあそこは女性向きじゃないよな。

「ホームセンターか。どこかにあるのか?」

「昨日行った電気屋の近くにあるらしいよ」

「そういえば昨日パソコンで見たときそんなのがあったような気がするな。そこ行くか」

「はいっ」

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