腹パン(小夜視点)
これは第1シーズン苑緋色覚醒編・第1話の直後のお話...
「これで話は終わりだ」
そう言ってお父さんが話を締めくくった。
「緋色、使用人がお前の部屋に案内する。ついていきなさい」
「分かりました」
緋色くんは言った。
すると、緋色くんの隣に使用人の一人がやってきて、
「ご案内します」
と言った。
緋色くんは立ち上がって、使用人についていった。
部屋はお父さんと二人きりになった。
「さて、小夜。私は評議会に戻るとする」
お父さんはそう言いながら立ち上がった。
お父さんが部屋を出ようとしたその時。
「ちょっと」
意図的にぶっきらぼうに言った。
お父さんはゆっくりと振り返った。
「なんだ」
私はゆっくりとお父さんに歩み寄った。
ガッ!
私は一気に凶悪な顔をして、お父さんの胸ぐらを掴んだ。
お父さんは「!?」と目を丸くした。
「どうした小夜、禁術の一つ、操りの術にもかけられたか?」
「ばかやろう!!」
ゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
その瞬間。
お父さんの腹に私の拳がグリグリグリとめりこんだ。
お父さんの口は嘔吐物を吐き出すかのように丸くなった。
(うおぉぉっ!)
観念したか、このバカ親父め。
お父さんは一気に倒れ込んだ。
少し拳に神力を込めたけど、やりすぎたかな。
お父さんは白目をむいている。
意識はあるのか?
試しに一蹴した。
「私はサッカーボールか」
こいつっ....!!
わざと白目むいてたんだな!
「このこのこのこのこのこのこのこのこの!」
何度もお父さんを蹴った。
「あ〜!!やめろやめろやめろやめろやめろ、降伏、降伏」
お父さんは両手を上げた。
「それだけじゃだめでしょ」
私は仁王立ちして、厳しくツッコんだ。
しばらくお父さんはロード中になったが、すぐに思い出して、札を取り出した。
「白旗」
すると札は白い旗に変わった。
お父さんはその旗をふりふりした。
「それでよし」
「で、経緯は?」
「あんた私の表情見てあの人を弟子にするの決めたでしょ」
「まさか」
「おやおや、無葵校長に教えてもらった心情読み取り術を使うべきかな?」
小夜は脅迫した。
「あー、ちょっとちょっとタンマタンマ」
「タンマタンマ...って古い言葉使うんじゃないわよ!」
しばらくして、お父さんは正座をして、こういった。
「誠に申し訳ありませんでした。」
「何が申し訳ありませんでしたなのよ」
「あなたの表情を見て緋色の弟子入りを決めて申し訳ありませんでした」
「白状したんだな、それでよし」
その時、ある人物が戸の隙間から小動物が震えるようにその様子を見ていた。
「小夜こっっわ」
それは緋色だったのである。
そのため、第2話で緋色は服を決めていたときに小夜に潔く譲ったのである。
めでたしめでたし。




