星幽たち その7
「それにしても、国際アストラルセンターはこんなにアンブラルと対抗している奴らを集めて一体どうするんだ?」
「それは……熊野さん。逆に質問を質問で返えさせていただきますね。私たち国際アストラルセンターを中心とした組織が、7月21日からアンブラルへの総攻撃を開始していくのはどうしてでしょうか?」
矢口女社長が突然、重要なことを質問してきた。
「おう。確かそんなこともウルススのおっさんから聞いていたな。近々、総攻撃が始まるって。うーん、とな。確か……あ! ウルススのおっさんは、もう俺たちの知らないところではアンブラルに寄生されてしまった人たちがうじゃうじゃいるんじゃねえかっていっていたんだ!!」
「そうなんです。事実、2027年頃からアンブラル寄生体という特異な細胞を含有した人間が世界各国の様々な医療機関で報告されるようになりました。そして、その特異な細胞は普通の人には見えないのです」
俺たちのいる大きな机には、いつの間にかシルヴァリアンが戻ってきていた。シルヴァリアンの隣には白木もいる。
「うーんと、じゃあ、その特異な細胞とやらを報告しているのは?」
「勿論、組織の能力を持った者たち星幽です」
「ひゅー。もう、色々なところから星幽を集めていたんだな」
「そこで、私たち組織は、世界全体での人類の危機的状況と捉え、アンブラルへ総攻撃を仕掛けようとしました。ですが、アンブラルはアカシックレコードという少々厄介なところにいたのです。そこには、いえ、そこは、肉体を持つ人間は一切たどり着けないのです」
矢口女社長は、重大な物事を順々に説明してくれた。
「そこで、同時期2027年に私たちはダイナミックエネルギー加速器研究機関の日本最大級の粒子加速器「ヌクリー」に目をつけました。その粒子加速器によって、俗に言う幽体離脱をしてアカシックレコードへ試みるのです。そして、度重なる様々な実験結果を総合し、やっと2030年7月21日にアカシックレコードに幽体離脱ということよりも、更に能力を保持しながら移動できる星幽体投射ということを可能にしたのです」




