星幽たち その6
「ようこそ。やっと、来てくれましたね。熊野 振時さん。シルヴァリアンさん。お待ちしておりました」
「ありがと。それにしても、この建物にこんなに心地良い部屋があるなんて、今日は国際アストラルセンターを見てくるだけだったのに、アポイントメントもとってないのに、歓迎してくれるし。ねえ、熊野さん?」
「うん? ああ、いいとこだよなあ」
俺は、妖精のシルヴァリアンが目をキラキラさせて、興奮気味に社長室を歩き回るのをそっとしてやって、今後のために少し聞きたいことを整理してみた。
せっかく、昨日にふらりと寄った古風な赤煉瓦の喫茶店で、エーテルの使い方を教えてもらって、少し賢くなってきたあとで、アンブラルを倒そうとする組織も教えてもらったんだ。この国際アストラルセンターの女社長の代々も、昔からアンブラルと対抗している組織の長なのだそうだ。
国際アストラルセンターとは、いわばその組織の隠れ蓑だ。
この建物の地下には、まるで蜘蛛の巣のような様々な通路が交差していて、毎日のようにアンブラルと対抗している人々が行き来しているのだそうだ。
さっきのエレベーター内で聞いたのだが、白木もそのアイドルグループSTARZM・4(スター・ゼモフォー)の他のメンバーたちも、アンブラルと確か……なんとか? っていう。特殊な能力で対抗しているのだそうだ。
おっ!
ここで、一つ疑問が湧いたぞ!
白木はどうして、さっき寄生しようとしているアンブラルから身を守れなかった?
あとは、聞いて驚いたんだが、アンブラルと戦う星幽たちは、海外も含めると、ざっと千人はいるという話だった。




