表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星幽たちのアカシックレコード  作者: 主道 学


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/15

ライオンと呼ばれた男 その3

 それにしても、この街へ引っ越してきてから、すぐのことだった。その日も、古風な赤煉瓦の喫茶店から国際アストラルセンターへ行ったんだ。


 豪奢な中世ヨーロッパを彷彿させる社長室で、レオおじさんと美人の矢口女社長さんと話したんだけど、二言三言で、ぼくはメインの戦場では最も重要な後方支援になることになったんだ。


「あの。レオおじさん? ぼくはまだエーテルの使い方を覚えたいんだけど」

「ああ、それか。わしはあの時に何ていったかな? 普段通りに生活だけしていればいいといったんだぞ」

「うーんと、ああ。あの喫茶店でだね。確かにそうだけど……いや、そうじゃないんだけど……」

「ははっ、このエーテルの使い方をよく知っているのは君自身なんだぞ。エーテルとは、そういうものだ。きっと、普段通りに君が過ごしていればいつか気がつくだろうさ」

「……わかんないよ」




 ソラリス学校の放課後になって、デミニさんと夕陽の空が映る大きなガラス窓の廊下へ出た。真新しい凹型になっている造りの廊下で、ぼくは、何気なく裏庭の方を覗くと、表向きは、クラシックな感もあったけど、裏庭側からは、きっとガラス張りのところとパネルが外壁を覆っているから、どこか近代的に観えるのではないか、という考えが頭を過った。


「あ?! ねえ、登田くん……裏庭ですごい喧嘩があるみたいよ?」

「え? あ、ほんとだ……真ん中の二人を中心に、みんな散り散りになって逃げているみたいだけど、どうしたのかな?」

「……どうする? 何が起きたか気になるわ。ちょっと野次馬でもしてくる? どうせ後は帰るだけなんだし?」

「え? 怖くないの? だって、喧嘩だよ」

「ううん。実際は、見てみないとわからない。だから、喧嘩とは限らないじゃない。そして、よく調べてもいないから、怖くはないわ」

「……それもそうだね」


 ぼくとデミニさんは、お互い頷くと、階下へ裏庭側の階段を降りることにした。


 ここは、三階だ。


「キシャアアアアアアーーー!!」


 階段を降りている最中で、凄まじい奇声が耳をつんざく。


 デミニさんが勢いよく、踊り場から20段もある階段を、ジャンプをして通り越していく。ジャンプを三回して一階の地面に着地すると、すぐさま裏庭へと走ったので、ぼくは、真っ青になって急いで階段を駆け降りた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ