ライオンと呼ばれた男
引っ越してから三日もかかったけど、やっと新しい住居へ前の住処から家財道具などを全部移せた。でも、ぼくの部屋の片付けには、更に多くの時間を有するだろう。
ソラリス街へ来た初日で、その日から友達がたくさんでてきた。それも一斉にだった。まるで、ソラリス街の古風な赤煉瓦の喫茶店で、コーヒーを飲みながら友達が待機をしていたかのようだった。
古風な赤煉瓦の喫茶店では、熊野さんとくまのように大きいウルススおじさん。そして、ぼくの師匠になってくれたレオおじさんだ。それと、あと。ぼくがこれから通う学校に通っているという一つ学年が上のデミニさんだ。
ソラリス学校へ登校している途中だった。
この日も天気が良かった。
平日の早朝のお決まりのように、背広姿の人たちがせわしなく歩いていた。大通りから信号機を渡って、国際アストラルセンターの前を過ぎて、しばらく道なりに歩くと、デミニさんが珍しいお店が学校の近くにあるから、お昼を一緒にしようといいだした。
「ポトフがとても美味しくて、そこでさあ、メロンパイっていうのがあるの」
「メロンパイ?」
「ええ、お昼のデザートはメロンパイ決まりね」
「うん。でも、学校始まってからすぐに席替えになったなんて、なんだか悲しいよ。なんでか、落ち着かない気分になる」
「あら、そうねえ」
ソラリス学校が見えてきた。
ガラス張りの近代的な外観だけど、ガラス張りの窓以外のシックな壁面などはどこか古きを重んじているかのように、落ち着いた印象が残っている。




