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チョコと不動産屋  作者: 夢丸力丸


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11/12

11 その後のあれこれ

24年ぶりに再会した元カレは不動産屋になっていた。15年ぶりに帰国した私(主人公・コト)は様々な社会問題を、不動産で解決してゆく。

そして、大人の恋のやり直しはできるのか。

チョコを食べると活性化する脳で、町の活性化からシングルマザーの疲弊、幼児虐待、老人の孤立にどんな解決策を出すのか。

誰にでもある青春のやり残しをやり直す、人生・社会問題解決バラエティ


 チョコと不動産

10 その後のあれこれ


この頃朝にテレビをつけるとろくでもないニュースばかり。

シングルマザーの幼児虐待、老人の孤独死、15年ぶりに帰国して、どんどん日本人が個体として弱くなっていることを痛感する。

コメンテーターはバカばっかりで、全くクリエティビティのない薄っぺらな感想だけ、

だいたい昔は男は結婚したら一城の主となって妻、子供のために働き、女は子育てをして家庭を守るって、構図じゃなかったっけ? なのに今は女は、働け、結婚しろ、やれ子供を産めと負担が大きすぎない?シングルマザーにでもなると、これに父親役も加わって、負担ばかり。だからそれが幼児虐待に向かうのかもしれない。もっとシングルマザーを助ける社会システムがないと、崩壊しちゃうよな、日本はまだまだ男尊女卑なんだな


ワイドショーは次の話題に移り、AIスピーカーが取り上げられていた。

「だいたいAI スピーカーやカーナビはどうして女性の声なんだ、あれじゃ無意識のうちに主従関係でやっぱり女は従うっていう図式が脳に刷り込まれているようなものだわ」

ひとりでテレビに向かって突っ込み愚痴を喋っていた。次に外人の街頭インタビューが流れた。

ため息をつく。はあ~

これもだ。最近はガイジンが日本に住みたがるけど、

この治安の良さとか食べ物が美味しいのは日本人が2000年かけて築き上げてきたわけで、

それをタダ乗りするってのはどうなのよ、アメリカは移民の国だけど、日本は違う!。

こうして今日は朝から不機嫌でいると、一階で元カレに呼び止められた。


「これからご出勤?ねえ久しぶりにチョコパフェ行く?この頃行ってないよな」

「う~ん、そうだけど、そのお誘いはまた何かトラブルを解決せよってか?」

「違うよ、途中経過をご報告しようかと」

「なぜに?」

「一応解決策出してくれたからさ、その後どうなったか知りたくない?」

「そうね、私もちょっと話があったわ」

・・・・・・

「駅前開発の飲み屋街のみんなにヒアリングしたんだ。そしたらみな高齢化もあって、絶対継続したいっていうのが5人で、仕事は続けたいけど違う職でもいいって言うのが2人、これを機に引退するっていうのが7人、あと3人は保留ってとこかな」

「なるほど、継続の意思は5人か、他の働き先を見つけるのが二人ってわけね。

ちょうどいいかも」

「何が?」

「あの、今やってるアニメやの賄いなんだけど、今度スタッフが増えて10人になるのね。で、部屋のテーブルを隣部屋に移して、あそこを食堂専用にすることになりそうなの」

「オレがリフォーム頼まれてるとこな」

「そうそう。そうだった、じゃ話が早いわ。で、私もそろそろ仕事探さなきゃと思うようになってね、それで考えたんだけど、今度その食堂専用部屋は、これを機に他の人に任せようかと思って、それで駅前横丁の人でお店やらないけど仕事はしたいっていう人をリクルートしようかと思ってたの」

「ふむ」

「でね、アニメやの賄いの間に、例えば朝なんかをあのマンション内のシングルマザーの朝食とお弁当をつくるサービス始めたらどうかなって思ったりしてたのよ」

「ふ~ん、そのこと社長に話したの?」

「まあ、そこは社会貢献とか地域貢献とか企業としてのイメージアップになるとか言ってはみたけど、まだ素案だし」

「で、オマエはどうするの?仕事みつかったの?」

「うん、まだいろいろ調査中で・・・」(ネットだけじゃなくて現地にも行ってみないとね)


「それから、駅ビルの方だけど、二転三転して、デベロッパーが変わったりして、何か公募でビルのアイディア募集するらしいよ」

「えっ、ほんと? わかったらそれ詳しく教えて、私やりたいことがあるんだ、絶対!」

「あの横丁再現するアイディアの他に?」

「うん、あれは誰かにあげるから応募して、それこそ横丁の2代目とかに」

「それから、シャッター街のイベント、ガチャ1000台でやってみようということになった」

「あらそうなの、よかった」

「あと高山さんの母親の家を下宿にするアイディアも前向きに検討するって」

「それは、それは、すべて一歩前進ってことだよね?、よかったね」

「あとなんだっけ、そうそう写真館のなんだら、オレは事情はよく知らないけど

商店街のイベントの一環として実証実験するみたいでなんだかモニターテストしたらうまくいったとかお礼を言われたけど」

「私はたたき台を示しただけだから、これから変わっていくかもしれないし、フォローはできないよ」

「なんだか、オマエが来てからいろんなことが回りだした気がするよ」

「そうかな? 気のせいでは。気が付いてないかもしれないけど、あなたの周りを巻き込む力も大きいのよ実は、私はそれに潤滑油を注いだだけかもしれないよ」

「そうかな」私のまねをする

「成功者は今を作り、挑戦者は未来を作る」

「誰の言葉?」

「知らない、ネットで見た」

「そうだ、それからアニメやの社長がパーティーのお礼、聞いといてって言われてんだけど、何か欲しいものある?」

「そうね・・・・、じゃ・・・「 愛 」とか?」

「はあ」


「そうだ、お宅のベランダでプランター栽培してもいい?」

「ああ、いいけど」

「じゃ、それ一式でいい」

「いいの?」

「うん」

「オレから欲しいもんとかないの」

「何をくれるの?」

「‥・愛・・・とか」

「バカ」


気のおけない会話のおかげで朝の不機嫌さが吹き飛んだ。

「じゃ、いってきま~す」



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